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短い小説達📖✨️

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長嶺涼花が気の向くままに書いた読み切り小説を纏めております。読むのに5分もかかりませんので、ぜひお立ち寄りください~🫶
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#ショートショート

何気ない会話●

何気ない会話●

『』と「」の間には、これぐらいの思いが挟まれてるかもしれない。
貴方や私の一言が誰かの救いになれるなら、何気ない愛も伝えていくべきだと思うのです。
優しさで溢れた言葉がたくさん飛び交う世界になりますように。

たまにふと、辛くなる。

理由も浮かばなければ、頬に涙が伝ってるわけでもない。でも、辛い。
一人でいる=孤独ではない。それは…うん。理解している。それでも辛いという言葉が頭から離れなくて身動

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もう一度会いたい●

もう一度会いたい●

ゆっくりと目を開けると、そこは知らない家の中だった。

全く状況を理解できていないのに、なぜかこれは「おじいちゃんの家だ」と不思議と思った。

「おお、これを見てみなさい」

記憶の中のおじいちゃんの声が聞こえて、それに応えるようにわぁっと遠くの方で親戚らしき人たちが盛り上がっている。

これもまた不思議な感覚で、盛り上がっているはずの人たちは一切見えない。実体のないモヤッとした輪郭があるような気

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日常に落ちてたプリン●

日常に落ちてたプリン●

落ちたプリンを見て「これ小説になるね」なんて訳分からない会話から生まれた、意味がありそうで無さそうな変化球ショートショートです。
実際にその時起きた出来事を言語化したら、こんな少し切ないお話になりました。
プリンが美味しい日常のお供にどうぞ。

あの時落としたのは、きっときみだけのプリンだったんだと今なら分かる。
ぶれた写真のように、僕は君の輪郭を捉えられなかった。
だから寄り添えなかった。
”人

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親愛なる君へ。●

頭の中でふと浮かんだ時に心が温かくなる人、に向けたショートショートです。
複雑に絡まっていた心を、ゆっくりと解いていくところを見守ってくれた君へ。
少し重いけど読み慣れてるでしょう?
最後まで笑って呼んでね。

読んでくださった皆様にも側に心強い味方が居てくれることを願います。
大切な人へ気持ちを伝えるきっかけになれたら幸いです🌸

いつもいつも君の前だと、他の場所では言えないことが すっ と言

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等身大花弁の心❶

等身大花弁の心❶

お久しぶりです、長嶺涼花です。
創作に創作を重ね、気づけば書きかけの作品が何個も手元に溜まっていました。
そしてどれもが長い!!!!!
今回投稿する『等身大花弁の心』も、実はまだ完結するわけではないのですが…。
ちょうどいい所まで書けたので投稿します。
誰もが心に「大切」があって、誰もが人と違う何かを抱えている。
それでも人は優しいはず。同じでなくとも分け合える、と私は思います。
誰かを肯定する優

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愛するより愛された結果●

愛するより愛されろ、愛されるより愛する。
反する言葉に聞こえてそれは隣同士の言葉なんじゃないだろうか。
結局今の関係に何か言葉を貼りたくて、どちらかを選んでしまうんじゃないだろうか。
でも時に言葉は、真実を覆い隠す。
感情はいつでも相手に依存したものより、自分から出るものが輝くんだと私は思います。
そんなことを考える人間が書いた、
愛するより愛された結果をご覧下さい。

手を繋ぎたい時に、手を差し

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●片思い。

●片思い。

片思い、それを意識して考えていた時に……ふと気づいてしまった私の中の答えです。
ニコニコした後に、きゅっと切なくなる。
そんな届きそうで届かない思いを抱えてる皆様へ。
片思い楽しんでいきましょうね😌
それでは、本編どうぞ。

気づけば、
【楽しかったことを全部共有したい】
そう思うようになっていた。

例えば美味しいご飯屋さんに出会った時。
「あ~、最近調子悪いって言ってたよな。この優しい味……

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