親愛なる君へ。●

頭の中でふと浮かんだ時に心が温かくなる人、に向けたショートショートです。
複雑に絡まっていた心を、ゆっくりと解いていくところを見守ってくれた君へ。
少し重いけど読み慣れてるでしょう?
最後まで笑って呼んでね。

読んでくださった皆様にも側に心強い味方が居てくれることを願います。
大切な人へ気持ちを伝えるきっかけになれたら幸いです🌸


いつもいつも君の前だと、他の場所では言えないことが すっ と言えてしまう。
口から出る直前まで『言わないでもいいや』と思っていたことですら、私の中から出て行く。
そして必ず、言ってよかったと思わされる。
君にはきっと不思議な力があるんだろう。

いつだってそうだ。
暗いはずの話も話しているうちに可笑しな点に気づいて、私から笑い話に変えてる。
唐突に思いついた雑なボケだって君にならすぐに言える。大体は失笑に終わるけど。
お別れの時寂しいけど、虚しくはならない。
君と居ることができた時間が、大切な宝物になって心を埋めてるから。
寂しいのに、温かい。

私はね、君に出会えたことを奇跡と呼びたいんだ。
運命ももちろんいいけど、当たり前と思わずにずっとこの出会いに感謝していたい。
君と出会えたあの時間を、輝く大切な記憶として死ぬまで持っていたい。

そして出会えてから今までの記憶も、
全て大切にする。

決して性格がぴったり同じなわけでは無い。
考え方も価値観も突き詰めれば、違うとこの方が多いだろう。
それでも君に共感できる。
そして君は理解してくれる。
それぞれの長所を存分に発揮しあえるこの関係をこれからも大事にしよう。

居心地の良い、この場所を。
穏やかな空気が流れる、2人の関係を。


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