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📕3 残りの人生をどのように描きますか?


2020/5/8


こんにちは。


なべべです。


今回、読了した本は


片山恭一著 世界の中心で、愛を叫ぶ


読了日

2020/5/7


2004年に映画、ドラマ化され、それぞれ大ヒットを記録し、その相乗効果もあり、300万部を突破し、大ベストセラーになった本である。多くの反響を呼んだこの作品を「セカチュー」と略され流行語となった。「セカチューブーム」社会現象となったほど、多くの日本人に読まれている恋愛小説の内の一つである。



📕内容📕

中学2年の時に初めて出会った朔太郎とアキ。アキといる毎日を過ごしていくうちに朔太郎は彼女に次第に惹かれていった。同じ高校に進学し、高校2年の修学旅行はオーストラリアだった。しかし、そこにはアキの姿はない。アキの身に何があったのか。朔太郎の恋の運命はいかに。


👤登場人物👤

>松本朔太郎 高校生。母が勤めている図書館の手伝いをしている。CDをよく買う。アキの彼氏。

>広瀬亜紀(アキ) 高校生。朔太郎のことを「朔ちゃん」と呼ぶ。朔太郎の彼女。

>大木龍之介 中学で松本と広瀬とクラスメート。高校では柔道部に所属。両親は真珠の養殖を営んでいる。

>祖父 朔太郎の祖父。マンションで一人暮らし。悠々自適の生活をしている。


🌟グッときた言葉🌟

☆1人で生きる人生は、ただ長く、退屈なものに感じられる。ところが好きな人と一緒だと、あっという間に分かれ道まで来てしまうのである。

☆どんなに長く生きても、今以上の幸福は望めない。
ただこの幸福を、いつまでも大切に保ち続けていくことだけだ。

☆好きな人を亡くすというのは悲しいものだ。この思いはどんなふうにしたって形では表せない。形で表せないからこそ、形に就くのではないだろうか。

☆アキが嬉しいことは、僕が嬉しいことなんだ。それが人を好きになるってことだよ。自分よりも相手の方が大切だと思うことだ。

☆命が限られているのって、なんだか不思議な気分ね。当たり前のことなんだけど、普段は当たり前のことを当たり前と感じずに生きているから。

☆幸福はまるで刻々と姿を変える雲のようなものだ。金色に輝いたり、灰色に沈んだりしながら、一時も同じ状態でとどまっていてはくれない。どんなに輝かしい時間も、ほんの気まぐれのように、また戯れのように、あまりにも早く過ぎ去ってしまう。

☆見えるもの、形あるものがすべてだと考えると、わしらの人生はじつに味気ないものになるんじゃないかね。

☆人の死は、わしらの人生の肥やしになることができるんじゃなかろうか。


📕読み終えて得た学び📕

最後の展開に思わず涙を流してしまう。いや、涙なしでは読めない。自然と涙が溢れ出てきてしまう。
愛する人と一緒にいる時間は幸せだ。でも、それが必ず続くとは限らない。突然失うことだってある。だからこそ、自分にとっての愛する人(彼女、両親、友達など)との過ごす時間をもっと大切に保ち続けていこうと再認識させられた。
1人のことをずっと思い続けられる朔太郎とアキの姿は、純愛のように感じた。


この小説を読み、純粋に「セカチュー」の映画とドラマを観たいと思った。
Netflixに映画はあるから明日にでも観ようと思う。ドラマはないので、誰か観る方法教えてください。






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