見出し画像

📕43 人間の二面性。善と悪。

ジキルとハイド


著者
ロバート・L・スティーヴンソン
イギリスの詩人・小説家。

訳者
田口俊樹

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

📕内容📕

ロンドンの高名な紳士、ジキル博士の家にある時からハイドという男が出入りし始めた。彼は肌の青白い小男で不愉快な笑みをたたえ、人にかつてない嫌悪、さらには恐怖を抱かせるうえ、ついに殺人事件まで起こしてしまう。しかし、実はジキルが薬物によって邪悪なハイドへと姿を変えていたのだった…。人間の心に潜む善と悪の葛藤を描き、二重人格の代名詞としても名高い怪奇小説。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

🍀言葉🍀

運命や人生の重みというのは、永遠に人間の方に乗っており、それを振り払おうとすると、もっと重荷として戻ってくるだけだ。

抑制が利かず汚辱にまみれる私も、白日のもと知識の累積や、人の悲しみや苦悩の救済に勤しむ私も、どちらも私だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

🔴1%のかけら🔴

この本は二重人格の代名詞としても名高い怪奇小説。と同時に、善のジキル悪のハイドという人間の二面性を表している。





人に好かれたい、地位や名声を手に入れたいと思うほど、人は良い顔をする。

逆にこの人とは関わりたくない、嫌いって思うと、人は悪い態度をする。

ただ、基本的にはハイド=悪の姿を人は隠して暮らしている。

関わる相手によって自分の素顔を変える。
付き合う相手によって態度を変えるなと言われるが、どうしても変えてしまう。
人間はこの善と悪、すなわち、表と裏の顔を持ち合わせている。


善と悪。

他人に見せたり、見せなかったり。

どちらが本当の自分の姿なのか、わからない。


でも、ジキル博士はこう言った。

抑制が利かず汚辱にまみれる私も、白日のもと知識の累積や、人の悲しみや苦悩の救済に勤しむ私も、どちらも私だった。

人によっていい顔をしたり、悪い態度を取ったりすることはきっと、どちらも本当の姿なのだろう。


この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?