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ジェンダーフリー「平安時代の男女」

「あなたの7秒を頂けますか」118枚目

<「平安時代の庶民」© 2001イラスト/もりおゆう 「女と男、これまでこれから」大月書店刊>

男女平等の時代

上の絵は10世紀頃(平安時代)の庶民の様子を絵にしたもの。

沢山の男女が助け合って田植えをしている様子だ。
この時代の庶民の暮らしでは、男性が子供の世話をしたり料理をするのは当たり前の事だったという。女性も野に出て働き、養蚕などの仕事にも携わった。

村には「妻夫めおととう」がおり、夫婦で村の責任者を務めていた。妻である頭人とうにんも村祭りや村の会合で重要な役割を持っていた。

財産は男女別財が原則で、田畑の相続も男女平等に行われていた。
これ以降、家系相続を確かなものとするために次第に女性(妻)は家の中に閉じ込められるようになり、結果として女性は社会から遠ざけられてしまった。同時にこれは、男性が女性を所有するという概念になり、これらのことによって男女差別が生まれていった。

つまり、意外と知られていないが、20万年前*から始まる長い人類の歴史の中では、性差別というのは僅かこの1000年余りのことなのだ。

ちなみに、「女と男、これまでこれから」によると・・・
今年の大河ドラマ「源氏物語」に登場する「紫の上」は教養のある美しい女性であるばかりでなく、光源氏を家長いえぎみとする家を任された女性で、200人以上の従者・下人の世話をする経営者として忙しく働いていたと考えられる、、、とある。

*この記事は「女と男、これまでこれから」文/中嶋みさき 絵/もりおゆう 大月書店刊を一部参照しています。
*20万年前 人類の歴史-ホモサピエンスの登場
<©2024もりおゆう この絵と文章は著作権によって守られています>
(©2024 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)



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