「遠い日の夏休み」少年時代
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ148枚目
ヒグラシの鳴く声を追って高木に登ると、
むせかえる様な樹皮の匂いに包まれる
見上げれば、生い茂る枝葉の向こうには雲一つない青空があり
ヒグラシは居所を探られまいと息を潜めているようだった
世界はなんて美しいのだろう、、、
初めてそんなことを思った夏の午後
あの日あの刹那に戻りたいと胸を焦がして、
僕らは老いていくのだ
<©2022 絵と文/もりおゆう 禁無断転載>
(©2022 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)
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