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自閉症児は模倣動作によって動きを学習するか?


今回参考にした論文はこちら↓

雑誌名:Autism Research
Impact Factor: 4.633

※内容には個人の見解と解釈が含まれます。ご理解の上ご覧ください。


自閉症における模倣動作


模倣動作は、スキルが環境との相互作用から学習されるプロセスの1つである。

模倣能力の障害は少なくとも1970年代から自閉症児で報告されている。


模倣による学習障害が自閉症に伴う運動技能だけでなく、社会的/協調的な技能の発達障害にも寄与していると仮定されています。


模倣の障害は自閉症の中核症状の重症度とも相関性が証明されています↓


模倣課題は、社会的・コミュニケーション的な性質を持ちながら、定量可能な運動行動であり、点数化することも可能である。


特に、観念運動(コミュニケーションや道具の使用を目的とした、学習・熟練されたジェスチャー)は、自閉症において広く障害されていることが何度も示されている。


この研究の全体目標としては、

模倣動作等の学習変化のメカニズムの根本的な変化が自閉症の中核症状と重症度の根底にあるという仮説を評価すること

まずは、個々のジェスチャーを繰り返し模倣する過程における学習率を調べた。


次に、学習曲線が自閉症の診断や重症度、練習によるパフォーマンスに及ぼす影響を特定すること。



研究結果


自閉症児は、定型発達児の子供と比べて、学習曲線の形状に微妙な違いが示された。

課題終了時には、

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