相村クーン

演劇のもつ「他者を理解し、受け入れる力」を使って、地域や社会をドウにかコウにかしていき…

相村クーン

演劇のもつ「他者を理解し、受け入れる力」を使って、地域や社会をドウにかコウにかしていきたいです。 タヌキです。 学生です。 ドラマティーチャー・演劇ファシリテーターに興味があります。 🦝作品の無断転載・再配布などはやめてください。 名前とアイコン変えました。

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  • 歌詩 まとめ

    僕が今まで書いてきた「歌詩」をまとめています。

最近の記事

【歌詩】なんで なんで

なんで なんで 僕は僕の為に死のうと思っていたけど 今は人の為に死のうと思っているんだ 自分とか 世界の全てとか 何も言えなかったあの人とか 問題は変わっていくけれど 苦しいのには変わりないんだ  なんで みんな救えないんだろう?  こんなに手が触れる距離なのに  なんで 後ろめたくなるんだろう?  喜びで満たされているのに 夢や希望もなくて 目を瞑って走っていた 終わるときは 僕らしく終われるか ばかり考えていたんだ 夢や希望を見つけて 世界は明るくなったんだ で

    • 【歌詩】海洋散骨

      海洋散骨 宛名のない創作物は もう誰にも届かない 頭の大きな警察が 覚えのない罪状を読みあげる 君は凍った土中から見上げ 刻一刻と消えていく 形のない身体が黒く淀み 遂にはみんな忘れてしまった 始まりの汽笛に心躍らせていたね 無効の切符とも知らずに   「ありふれた事故だ」と言うが   君は蛇にはなれなかった   もう既に死んでいたとしたら? ここは世界一悲しい安置所 もう何年も放置された亡き骸に こどもたちが石をぶつけている 「あんなおとなにはならない」と 「とても

      • 【歌詩】urge

        見えざる国境を跨ぐ 見えざるヴェールをくぐる 生理現象 摩訶不思議 鼓動震える化学式 思考のひらめき 血液 巡る淀みない身体は 生理現象 稼働してる 馬鹿げたことばっかをしてる 外付けメモリーばかり酷使する僕らの初期搭載媒体は 喜怒哀楽を吹き込まれずとも プログラムを書き換えるロボット   僕は衝動で 君へ 君へ 近づく   君は焦燥で 近づけば離れてく アウフヘーベン 東の空に報いの灯 アウフヘーベン テンプレート化した奇跡 アウフヘーベン 月のふもとで実を結び ア

        • 【創作戯曲】虚勢

          「虚勢」ムジナの芝居 登場人物 来乃(くるの) 行斗(いくと) 大きな夕日が見える河川敷。 町内放送が流れ出す。 川のせせらぎが聞こえてくる。 舞台側が河川敷であり、客席側が川である。 以降のト書きに書かれた役者の行動は、指定のない限り、非常に長い時間をかけて行われる。 学生の格好をした来乃がやってくる。河川敷に来て座る。 背負っていた大きなリュックをゆっくりと降ろす。 しばらく夕日とその下に広がる川を眺めている。 おもむろに立ち上がり、リュックの中からコップを取

        【歌詩】なんで なんで

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        • 歌詩 まとめ
          10本

        記事

          【歌詩】チュー毒

          チュー毒 僕は毒吐く 僕は毒吐く 口から吹かす 仕方泣く泣く 昨日シクシク コロリと狂う 僕抱く虚無 明日も毒吐く 僕は毒吐く あたまの深く ドラマのフィルム が再放送 早まる9月 誤る愚物 君は毒づく 告げる決別  あー自分が嫌になるよ  僕ら人である前にドーブツだもんね 君は毒飲む 君は毒飲む 毒飲み下す 許してくれる 夜の高速 胸はバクバク 電燈繋ぐ そんな交流 ぽつり呟く 君の独白 夢の告白 そう思う僕 そんなもん無く 付け上がるバグ 付け上がるバグ そう思

          【歌詩】チュー毒

          【歌詩】おやすみ、ドーベル

          おやすみ、ドーベル 1st day  世界地図をシーツに  眠れ 深く 深く  深く 眠れ 眠れ  国境は ない  お化けなんて いない  Sweet dream Sweet dream Sweet dream 2nd day  言いつけをやぶった罰さ  てにをは 言葉って何さ?  孤独 叫ぶ  雨の匂いで  鉄格子 軋む  Sweet dream Sweet dream Sweet dream 3rd day  たられば 待ち続けた  未開封のまま

          【歌詩】おやすみ、ドーベル

          【歌詩】イフ

          イフ 動物達 動物達 今宵 森の晩餐会 誰を捧げるか? 異論はなく 僕を指差して 祭壇へ連れていく  頭のなかにいる僕の友達  「目も耳も塞いでおくね。」 家畜達 家畜達 毛皮纏った裁判官 死刑判決 異論はなく 僕を指差して 絞首台へ連れていく 「最適解 最適解 木々ごと焼き払え。」 飛び散る火の粉 ラード 欲をそそる オードブル 「残さず齧りつけ!」  頭のなかにいる僕の食いしん坊  コイン まるで鏡合わせ  「このまま子どものままでいようよ。」  君は僕の手を

          【歌詩】イフ

          【歌詩】貧乏者

          貧乏者 二本足の動物達が 歩道橋の上を散らかしている 僕は胃酸の逆流と頭痛に苛まれ 項垂れる午後三時  楽園でも地獄でもいいから  1人きりのところに着きたいの 古臭い電車に乗った なけなしの金を崩して 蛍光灯の憂鬱 ノイズを拒む暇も無く 肺がレールに沈む感覚  楽園でも地獄でもいいから  1人きりのところに着きたいの 懐ほつれ 貧しいのは比べてしまうから 泥土にもつれ 人生のツケが回ってきたんだ 幽霊がツレ 悪い囁きに殺されるのだ 時が来るまで 食い繋いでいよう

          【歌詩】貧乏者

          【歌詩】憂鬱の分類学

          憂鬱の分類学 心が凪ぐ日は 何でも外に出たがる モノクロの生活 何もかもほっぽり出して 赤い車 水を吐き出して 濡れた服はそのまま 熱が冷めるまま  手を広げても羽は無いから  これじゃ空にも抗えない  ましてや地上に嫌われた僕なら 鮮やかな影が冬の風に揺れる 鞄の中は双眼鏡とポケット図鑑 白い車 僕を連れていけよ どうぞお気に召すまま 神のなすがまま  触れたものや進取の気質は  水かきの痕から零れた  ましてや海に嫌われた僕なら ずっと野鳥を見ていた ずっと

          【歌詩】憂鬱の分類学

          復活しました。更新再開します。

          とってもとってもお久しぶりです。 ムジナの芝居です。 気づけばメリークリスマスも年越しもあけましておめでとうも終わりましたね…… 前回のnoteで「今年中には投稿します」と言っていたのに、投稿もせず全く音沙汰なかったこと、本当に申し訳ないです…… 短くはなりますが、なぜ僕が今までnoteの更新をしなかったのか、その理由と、今後の投稿について書いていこうと思います。 更新がなかった理由……飽きた。 noteの更新をしなくなった一番の理由がこれです。 飽き性な僕は少しでも

          復活しました。更新再開します。

          創作歌詩集「mini album『Mothman』」

          こんにちは。ムジナの芝居です。 もうすぐ夏も終わりますね。 初めての大学生としての夏。 僕はずっと家に引きこもっていました。 実際は色々と予定を入れていたのですが、全部コロナでふっ飛んでしまったので…… それで、ただただ家にいるのも何なので、アウトプットしよう、作品を作ろうと思い立ち、戯曲書いたり絵を描いたりしていました。 その中で、「今まで書いた歌詩も形にしてみよう」と思い作ったのがこれです。 ↓ 創作歌詩集「mini album『Mothman』」 これ

          創作歌詩集「mini album『Mothman』」

          【歌詩】無限ホテルで

          「無限ホテルで」  水に落ちた虫のように  シーツの上に浮かんでる  哀れな男は諦めの顔で  太陽に抱かれる夢を見ていた  いつわりのシャワーを浴びて  見せかけのバスローブを着て  確かな不安に身を委ねる  そんな夜をもう、何十年も  世界に催眠ガスが充満してから  このホテルだけが安全地帯だ 眠らない頭 眠りたい体 眠れない訳は 眠れば分かるさ  内緒で荷物をまとめて  チェックアウトした彼女が  いつかは戻ってくると  そんな夢を見ていた  フロントマンに託

          【歌詩】無限ホテルで

          【歌詩】レイニータウン

          「レイニータウン」 どしゃ降りで部屋は浸水 憂鬱な臭いに目覚める 未明、遠くで誰かが溺れたと テレビもラジオも法螺を吹く rainy town 止まない哀しみの予感 rainy town 行き交う人々の笑顔 rainy town 病まないかな? 靴の染み rainy town にわか雨だと思ってたのに 寝ても覚めてもクイズは続く 何にもやる気がおきないの rainy town 漂うセパレートの女 rainy town オールを失くした水夫 rainy to

          【歌詩】レイニータウン

          【歌詩】さすらお

          「さすらお」 幼い頃 景色を眺めるのが好きだった 映画フィルムの中 忙しなく動く人々 今では僕までエキストラになっていた 何度も同じ動きを繰り返し へとへとになって 帰りのタクシー 窓から見える煌びやかな都市 夢を見させておくれ 距離の分だけ料金はかさむけど 降りるまではと身構えてる 夢を追いかけて それが叶ったらどこへいこう? どこに行くでもなくさすらおう そうだ 昔から景色を眺めるのが好きだった 目的地についてしまえば悲しい 乗り合わせた名も無き情緒達 空調は稼

          【歌詩】さすらお

          はじめまして、歌詩書きです。

          はじめにみなさんはじめまして。 突然ですが、僕は最近までnoteの存在を知りませんでした。 いや、正確には見たことはあったのですが、誰かの個人ブログだと思ってました…… noter(表現合っているのだろうか)の皆さんすいません。 そんなnoteのnの字も知らなかった僕が何故今noteを書いているのか。 それは僕が今まで書いてきた「歌詩」を皆に読んでほしいからです。 「詩」でも、「歌詞」でもないです。 「歌詩」です。 初めて聞いた、という人が大半だと思います。 そ

          はじめまして、歌詩書きです。