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音楽話

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投稿のメインです。自分の好きな音楽を勝手気ままに取り上げ、紹介していきます。
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#LIVE

(音楽話)91: Swing Out Sister “You on My Mind” (2013?)

(音楽話)91: Swing Out Sister “You on My Mind” (2013?)

【毒と薬】

Swing Out Sister “You on My Mind” (2013?)日本でも非常にファンの多いグループ、Swing Out Sister。80−90年代のCMやドラマ、そこかしこで流れてましたよね。ヴォーカルCorinne Dreweryの低くて深くて温かい歌声と、ポップでノスタルジックで美しいメロディ・サウンドで数々のヒット曲を生み出しました。

当初はもっとシティポ

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(音楽話)88: Raul Midón “Spain” (2021)

(音楽話)88: Raul Midón “Spain” (2021)

【情熱】

Raul Midón “Spain” (2021)2021年2月9日、79歳で亡くなったChick Corea。彼については最近ご紹介したことがあるので、よろしければ以下を。

Chickのキャリアにおいて、クロスオーヴァーの名プロジェクトReturn To Foreverは、彼の名声を確固たるものにしたばかりか、その音楽性の汎用性、野心、追究心が無尽蔵であることを世界に知らしめた、非

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(音楽話)87: Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)

(音楽話)87: Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)

【あんまりだ】

Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)Paula Cole。1968年米国マサチューセッツ州ロックポート生まれ。ボストンのバークリー音大でジャズ声楽とインプロヴィゼーションを学び、卒業と共にプロ契約。すぐにPeter Gabrielのライヴ前座を担い、94年のアルバム・デビュー後もPeterのライヴをサポートし、”Don’t Give U

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(音楽話)85: Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)

(音楽話)85: Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)

【心の器】

Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)注意: ブルースと聞いて退屈だと思われる方、この曲聴かない方がいいかも、6分近いブルースなのでm(_ _)m 但し聴くとニヤつくこと間違いなしですよぉ…

皆さんに大事なことをお伺いします。
皆さんの生活にブルースはありますか?人生は人それぞれだけど、嘆きたくなる時、ポジティヴなことを一切考えずに今はた

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(音楽話)84: Prince "While My Guitar Gently Weeps" (2004)

(音楽話)84: Prince "While My Guitar Gently Weeps" (2004)

【#prince4ever】【pt3: 感謝】

“While My Guitar Gently Weeps” (2004@Rock & Roll Hall of Fame)Prince。説明はしません。私にとって最大級のヒーロー、永遠の憧れ、音楽的最高到達点です。

彼が亡くなったのは2016年4月21日。今から5年前。なので今週は勝手ながらPrinceで押し通させていただきますm(_ _)m

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(音楽話)83: Prince "Sometimes it Snows in April" (2013)

(音楽話)83: Prince "Sometimes it Snows in April" (2013)

【#prince4ever】【pt2: 4月21日】

Prince “Sometimes it Snows in April” (2013)Prince。説明はしません。私にとって最大級のヒーロー、永遠の憧れ、音楽的最高到達点です。

彼が亡くなったのは2016年4月21日。今から5年前。なので今週は勝手ながらPrinceで押し通させていただきますm(_ _)m

彼は映像作品=映画に非常に拘っ

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(音楽話)77: Jefferson Airplane “Somebody to Love” (1969)

(音楽話)77: Jefferson Airplane “Somebody to Love” (1969)

【複雑】Jefferson Airplane “Somebody to Love” (1969)かなり複雑な経路を辿ってきたバンド、Jefferson Airplane。メンバーの入れ替わりの激しさと分裂、それに伴う名義変更、なにより時代によって全く異なる音楽性を持ったバンドです。
はーい、では歴史の授業です。試験出ますよー。

1965年、「Jefferson Airplane」デビュー
ヒッピ

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(音楽話)76: Simon & Garfunkel “April Come She Will” (1981)

(音楽話)76: Simon & Garfunkel “April Come She Will” (1981)

【4月になれば】

Simon & Garfunkel “April Come She Will” (1981)日本でも特に、50代半ば以上の方々にファンの多いPaul SimonとArt Garfunkel。

1964年にデビュー・アルバムをリリースしましたが、ほぼ売れず。しかしアレンジされた”The Sound of Silence”が66年に大ヒット、一気に人気フォーク・デュオの仲間入りを

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(音楽話)73: 五輪真弓 “空”

(音楽話)73: 五輪真弓 “空”

【雄大】

五輪真弓 “空” (1986?)

私の父は、LPやカセットをほぼ持っていなかった人間でした(母も持ってなかった)。そのため音楽が家の中で溢れていたわけではなく、幼少期の私が家の中で音楽に触れる場面は、両親の鼻唄で聴く流行歌、軍歌たちか、TVで時々やっていた懐メロ特番くらいなものでした。

しかし父が持っていた数少ない音楽ありました。五輪真弓のアルバム「恋人よ」のカセットテープ。198

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(音楽話)71: Les Paul with Anita O’Day “Is You or Is You Ain’t My Baby” (1994)

(音楽話)71: Les Paul with Anita O’Day “Is You or Is You Ain’t My Baby” (1994)

【チャーミング】

Les Paul with Anita O’Day “Is You or Is You Ain’t My Baby” (1994)

Les PaulとAnita O’Day。かたやギターの神様、エレキギターの名ブランド「Les Paul」生みの親。かたや元祖ハスキーヴォイス、「The Jezebel of Jazz/ジャズ界のイゼベル」と呼ばれたスィング歌姫。この超豪華共演を

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(音楽話)68: 佐藤竹善 “木蘭の涙” (2007?)

(音楽話)68: 佐藤竹善 “木蘭の涙” (2007?)

【美しい】

佐藤竹善 “木蘭の涙” (2007?)

私が大好きな日本のヴォーカリストのひとりに、佐藤竹善という人がいます。

1963年青森県に生まれた「竹善(たけよし)」は、幼少期は演歌歌手の夢を抱いてましたが、中学でThe Beatlesに出会い洋楽に傾倒、高校ではオフコースにハマり、Billy Joelに刺激され、ミュージシャンを志したといいます。82年に進学で上京しやがてバンドを結成。

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(音楽話)65: Buddy Guy “Ten Years Ago” (1974)

(音楽話)65: Buddy Guy “Ten Years Ago” (1974)

【恍惚】

Buddy Guy “Ten Years Ago” (1974)

注意: ブルースと聞いて退屈だと思われる方、この曲聴かない方がいいです、9分近い濃厚なブルースなのでm(_ _)m 但し聴くと気持ち良いですよぉ…

ブルースの巨人のひとりであり、米国シカゴ・ブルースの代表格、Buddy Guy。実は彼の生まれはシカゴではなくルイジアナ州生まれ(1936)。若くしてシカゴに移り58年に

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(音楽話)61: Joe Brown “I’ll See You in My Dreams” (2011)

(音楽話)61: Joe Brown “I’ll See You in My Dreams” (2011)

【夢の中で】

Joe Brown “I’ll See You in My Dreams” (2011)

Joe Brown。1941年英国東部のリンカンシャー生まれで、50年代に当時流行ったスキッフルを歌ってTV番組に登場、60年代は数々のレコードを制作しミュージシャンとしての才覚をあらわし、70年代はロックンロール、カントリー、ゴスペルなどなんでもアリのバンドを結成、80年代以降はクイズなど

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(音楽話)58: ゲスの極み乙女。 ”綺麗になってシティーポップを歌おう” (2020)

(音楽話)58: ゲスの極み乙女。 ”綺麗になってシティーポップを歌おう” (2020)

【確信犯】

ゲスの極み乙女。 ”綺麗になってシティーポップを歌おう” (2020)

皆さんがどういうイメージを持っているかわかりませんが、断言します、川谷絵音は現代音楽界で、国内外関係なく、頭ひとつ抜けた天才のひとりです。

彼の作り出す音楽はクセもアクも強く、良く言えば「一発で彼の曲だとわかる」、悪く言えば「何を聴いても一緒」。歌詞も捻くれた、歪んだ、ジェンダーレスな響きを纏っていて、一度聴

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