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(音楽話)65: Buddy Guy “Ten Years Ago” (1974)

【恍惚】

Buddy Guy “Ten Years Ago” (1974)

注意: ブルースと聞いて退屈だと思われる方、この曲聴かない方がいいです、9分近い濃厚なブルースなのでm(_ _)m 但し聴くと気持ち良いですよぉ…

ブルースの巨人のひとりであり、米国シカゴ・ブルースの代表格、Buddy Guy。実は彼の生まれはシカゴではなくルイジアナ州生まれ(1936)。若くしてシカゴに移り58年にデビューして以降、一貫してブルース畑の人です。

2020年のコロナ禍は彼の経営するライヴハウスも直撃、ライヴ活動が一切できなくなった彼はそれを嘆きながらなんとか戦っているそう。ちなみに昨今の音楽業界について、御大から一言です。
大きなFM局は、もうブルースをかけなくなっちまった
アイツらにBuddy Guyを毎日かけてほしいわけじゃないけど、週に一度くらいは俺のためにMuddy Watersくらいはかけてほしいよ
皆の衆、御大の願い、叶えてあげてください。。。

この映像は74年、Montreux Jazz Festivalに出演した際のもの。Buddyのパンタロンがまぁ長いこと…足元見えないし。んでシャツの襟も大きいし。そして隣でハープ吹きまくりのおじちゃんはJunior Wellsといって、Buddy長年の相棒。吹いてない時はBuddyの隣でギターに悶絶しながらクネクネしています。あれま、ベースを弾いてるのはThe Rolling StonesBill Wymanですねこれ。BuddyとStonesの繋がりが非常に深かった故の共演でしょうか。
(ドラムスは若いせいか、ブルースにしては少しオンタイムで叩き過ぎかな。遅過ぎて止まっちゃうんじゃないの?と心配になるくらい後ノリなドラムスが、スローなブルースには本来似合うと思います)

10年前 俺のしてることなんざ 誰もわかりゃしなかった」。だから「これからのことだって 誰もわかりゃしねぇんだよ」。Buddyはそんな身も蓋もないことを言いながら、ストラトを操って哭いています。Juniorはそれに呼応してハープを適宜チェンジしながらそのヤサグレにとことん付き合います。露骨なほどに、あからさまに、ブルース。恍惚感満載。おじちゃん達のイキ顔に私はニヤニヤが止まりません笑

じっくり聴いて浸ってください。歌詞も下に置いておきます。ご自由に。

*********

Just ten years ago 
People what I would do 
No one would ever know 
Just ten years ago
People how I would live my life
No one would ever know
The things that I think I would do
Ooo, no one will never know

I sit down in my dark room sometime
Tears rollin' down from my eyes
I sit down in my dark room
Tears rollin' down from my eyes
You know, I began to wonder
Oh, what makes a man like poor me cry

Well I might as well forget all about it
Lord and try to live my live just like it is
Lord I might as well forget all about it
And try to live my live just like it is
And you know I want to tell you people
Oh I would like to go back ten years

Ba dip dibba dibba dibba di dip
Da dt dt dt dt dt dt dt dt dt dt dt
Da dt dt dt dt dt dt dt dt dt dt dt

(Buddy Guy “Ten Years Ago”)

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