murapple

むらりんごです。面白いことを言うのは難しいけれど、面白がるのは得意です。

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  • ブラりんご

    旅行記や散歩の記録たち。地理学っぽくもあり、鉄道旅っぽくもあると思う。

最近の記事

人を許せない、生きづらい、と感じるあなたへ

寝坊助でお腹の弱い僕は。 もし僕が寝坊助でなく、お腹がもっと強かったら、生真面目で融通の効かない、頑固な奴だっただろうと思う。 「自分も、他人も、完全な生き物ではない」 そう思うことが出来るまでに、何度も寝坊し、大事なところで腹を壊し、時には約束を破り、腹を壊し (お腹弱すぎじゃない?) そんな自分が誰かに対して、何かを「許さない」と言えるだろうか。 そう思って、人を許していくうちに、自分を段々と許せるようになっていった。まるで、ほんの少しの綻びが、編み物をバラバラと

    • 僕と相模屋

      小さい頃、どうやら僕は変わった子供だったらしい。 落書き帳には、夥しい数の迷路を書いていた。最初に覚えた漢字は、電車の行き先の「品川」。熱中すると周りの声が聞こえなくなる。 保育園では、階段から転げ落ちるわ、海に行けばパックリ足の裏を切るわ、椅子を積み重ねて上に乗り落下して骨を折るわ、今思えば、保育士さん泣かせの子供だっただろう。 椅子からの転落事故では、かなり盛大に折ったらしく、若干6歳にしていきなり入院を経験する。最近は自宅療養が基本だから、長く入院すること自体が滅

      • おとなの僕らにこそ刺さる、映画「ゆるキャン△」

        仕事が忙しくて。うまくいかなくて。 うまく前に進めていない毎日を送っていると感じていた。 好きだったはずの作品の新作、それも映画が7月に公開されているのに、全く足を運ぶ気力が湧かず、気付いたら8月も終わりに差し掛かってしまった。 このぐらいになると、少しずつ公開を終了する映画館が出てきて、月がかわるとグッと減ってしまう。 僕は普段、映画館で映画を見ないので、そんなダイナミズムをよく知らない。ふと気付いた時には近隣の映画館での公開が殆ど終わってしまうような状況になっていて、い

        • 歳を重ねてウィスキーを思い出した話

          もう10年は経ったか、大学生のころの話。 サークルの飲み会も、学科の飲み会も、大学から少し歩いた最寄りの駅のチェーン居酒屋だった。決してすごく美味しいわけではないが、安い値段で飲み放題に出来るのが、お金のない大学生には最適だった。 ある日実家のキッチンに、家族が誰も飲まない貰い物のバーボン「Four Roses」が1本あって、それが僕のお酒のデビューだった。 以来、すっかりウィスキーの味を覚えた僕は、安いチェーンの居酒屋の飲み放題でも、1杯目はビール、2杯目からはウィス

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        • ブラりんご
          7本

        記事

          "オンライン"が代替するモノの正体

          突然世の中が変わったという実感がない人は、だいぶ少なくなったと思う。 僕は、多数の人々がこんなに情報技術を渇望する時期が突然訪れるとは、まったく思っていなかった。これがなければ、普通に5年10年とハンコは生き続けただろうし、テレワークも全然普及しなかっただろうし、長時間会議室に缶詰になるような非効率な働き方を続ける会社もたくさん生き残っただろう。 価値観が大幅に転換するその時に今僕らは居る。 「Before COVID-19」と「After COVID-19」の断絶は大き

          "オンライン"が代替するモノの正体

          本を買いました(2020.3.18)

          こんばわん。本を読む方のむらりんご🍏です。 色々ともやもやする出来事がありましたので、何の脈絡もないけれど、本を買いました。 ジャレド・ダイアモンド(2012 ※)『銃・病原菌・鉄(上)』草思社文庫 ※原著は1997年、日本語訳は2000年、文庫化が2012年。倉骨 彰 訳。 ベストセラーでロングセラーの書籍ですが、タイトルだけ知っていて、読んだことは無かったのです。今回のコロナ騒ぎで、真っ先に思い浮かんだ書籍の一つ。結構重厚な内容なので、とりあえず上巻だけ…。その後、当

          本を買いました(2020.3.18)

          話を聞くことについて

          世の中には話を聞いてくれない人が多いようで。 この「話を聞く」とは、適切に会話を理解して、考えを汲み取り、適切な反応を示す、ということだけれど、意外とちゃんとやろうとすると、難しいようなのマ。 というのも、ホントに話を聞くだけで有り難がられる出来事が続いているのよマ。 はっきり言って、何も解決していないし、何ら前に進んでいないのだけれど、話を聞いて、課題が何かを把握して、「コレが課題なんですね?」と言ったところで、もうなんか感謝感激なわけですマ。 (奢られ屋さんが居る

          話を聞くことについて

          コロナを屠る

          例のヤツが流行しちゃったもんで、風評被害を食らっているという噂で持ち切りのコロナビール(コロナエクストラ)を買え支えんと欲して、エイヴイ※で買って来たよ。 ※エイヴイ=三浦半島民御用達のスーパーマーケット。エイビーと発音する。営業時間短くて現金しか使えないけど、色々割り切ってるらしくクソ安い。三浦半島の食糧の99%を供給(嘘) 酒弱い弱いと言いつつ、ビールは何だかんだで好き。 缶ビールだと、プルタブを開けた瞬間の「シュポッ」って音で何か脳汁が出るじゃない?瓶ビールは、王

          コロナを屠る

          ラーメンを食らう旅へ行く(おまけ)

          本編で紹介しきれなかった画像とかを紹介したい(意欲) まず、今回コロナウィルス騒ぎの中で旅行をするにあたり、人混みを出来る限り避け、行く先々で手洗い・うがいをして、マスクを頻繁に替えて、いろいろな人が居る空港は最低限の滞在時間にする等、やれる限りの対策はしたことを記しておく。 飛行機の座席の周囲の人口密度低かったし、セキをしている人も全然見かけなかったし、これだけやった僕がかかったら本当にパンデミックだな、などと無責任に宣ってみる。 ではおまけです。どうぞ。 羽田空港

          ラーメンを食らう旅へ行く(おまけ)

          ラーメンを食らう旅へ行く(5終)

          おそろしい病気に罹患しているそうこうしているうちに、戻りのバスの時間が近づいてきた。 先程通過した、市役所の横のバス停まで戻り、改めて時間を確認すると、まだ20分弱あった。 これも僕の病気の一つなのだが、バス停で、少し時間があると、「次のバス停まで歩けるかな?」と考えてしまう。それが発症してしまったが最後、最終目的地まで歩いてしまうこともしばしばある。 次のバス停は中町という名前らしい。行ってみると、銀行があり、百貨店がある、いわゆる中心市街地感のあるエリアだった。 中

          ラーメンを食らう旅へ行く(5終)

          ラーメンを食らう旅へ行く(4)

          念願のワンタンそもそも、いま山形へ行く理由は、二つあった。 一つは、9月に台風で欠航したジェットスターのバウチャー(電子金券)の有効期限が近くなってきたこと。 もう一つは、たまたま9月に行こうとした時と同じ庄内空港便の航空券が、セールで安くなったからだ。 庄内に行くなら酒田に行かねばなるまいと、決めていた。なぜかと言うと、以前、とある先輩から聞いたことを覚えていたからだ。 山形・酒田の酒田ラーメンとかも、魚介ですっきりしてて美味しかった。 地元の人に連れて行ってもらったん

          ラーメンを食らう旅へ行く(4)

          ラーメンを食らう旅へ行く(3)

          奥羽本線さくらんぼ東根駅までやってきた。 5分遅れたものの、今の僕には、その程度で崩れる旅程を作る度胸は無い。ここで30分ぐらい余裕時分を取っていたのだ。本当に余裕は大事。 山形新幹線という選択肢もあったが、鈍行に乗りたかったことと、抜かされないので新庄まで先に着くこと、そして鈍行に乗りたかったことと、鈍行に乗りたかったことから、鈍行に乗る以外の選択肢はほぼ無かった。 その前に売店に立ち寄る。こういう時間も結構大切にしていて、地元でしか味わえない食べ物があると、すぐ食いつ

          ラーメンを食らう旅へ行く(3)

          ラーメンを食らう旅へ行く(2)

          バスで飛行機に乗る電車を降りて、一直線に保安検査所へ。 この時間に飛行機に乗る人たちだから、手慣れた人が多い。さっさと荷物をバラして検査に吸い込まれていく。僕もそれなりに手慣れているものの、流れに遅れないように少し急ぐ。 羽田空港の出発ロビーも、ずいぶん改装されて、充電はできるし、有料だけどマッサージチェアも置いてあるし、人の少ない時間帯なら全く不自由ない。 もっと頻繁に使ったり、人の多い時間帯とかならラウンジもいいのだろうけど、、 今日乗るのは山形便。はじめてのエンブ

          ラーメンを食らう旅へ行く(2)

          ラーメンを食らう旅へ行く(1)

          こんなに危ない時に、わざわざ空港を経由して遠くへ行くなんて、自分でも馬鹿げていると思う。けれど、ここで行かないと自分がダメになってしまう感触があった。 そう感じざるを得ないほど、僕の中で、見知らぬ土地に行くということは、アイデンティティの一部を構成する要素なのだ。 時間の都合も、金銭の都合も、仕事の都合も。いろいろなことを日々考える中で、自分自身の快楽を後回しにするのは、そろそろ限界だった。 コロナウィルスにかかるのが先か メンタルがやられて病んでしまうのが先か そう

          ラーメンを食らう旅へ行く(1)

          僕は手がまあまあ大きいので、片手でiPhoneを使える。 気になったことは、その場で調べられる時代に生きていてよかったと思う。(でないと、飽きっぽい僕は、調べることをしない人間になっていたかもしれない) 「忘」という漢字の成り立ちも、片手でしらべられる。まさに片手間だ。 亡くす、心を、と書いて「忘」となる。 心は心臓の形だと直感的にわかるんだけれど、亡はちょっと分かりづらい。 簡単に検索してみた結果、人に乚(囲い)を付けて亡という字になったとのこと。形が一致しないが、

          ポジティブな言葉を軽率につかう

          ネガティブな言葉を軽率につかうとよくないのは、僕にも分かる。誰かを傷つけるかもしれないし、自分を傷つけているかもしれない。 そうは言っても、つい表現してしまったりするので、反省することもある。 一方、ポジティブな言葉を軽率につかうことも、何だかトラブルの原因になるような感じもある。本当に難しい。 ネガティブな言葉ひとつで、人格を否定されたように感じて、深く傷ついたり、ポジティブな言葉ひとつで、行動全てが首肯されたと勘違いして、暴走したりする。 言葉を使う人間がデジタル

          ポジティブな言葉を軽率につかう