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心の問題

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自分のものでありながら、もっとも扱いにくく、思い通りにならない心について対策します。
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#陰謀論者

論破と嘲笑のあとに何が残されたのか──陰謀論者対応の実態

論破と嘲笑のあとに何が残されたのか──陰謀論者対応の実態

記事執筆中に能登半島地震が発生しました。人工地震などの陰謀論が、あの人たちによって盛大に語られました。このできごとと重ね合わせて読んでもらえたら幸いです。

はじめに 深みにはまった陰謀論者の家庭は、まるで荒れはてた花壇みたいだった。そこここに残る平穏だった日々の痕跡が、荒廃した家族関係との間に残酷なコントラストを描いている。

 陰謀論者と家族に聞き取りを行い、ネットメディアや論壇誌に記事を寄稿

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ワクチン忌避者・陰謀論者 彼らが戻れなくなった理由とリセットへの道筋

ワクチン忌避者・陰謀論者 彼らが戻れなくなった理由とリセットへの道筋

ワクチン忌避者や陰謀論者との関係に平穏を取り戻したい。これから紹介するメソッドでコロナ禍以前の状態までリセットされた人や、ひとまず平穏さを取り戻した家庭があります。

調査・構成・図版/写真
加藤文
協力
ハラオカヒサ

序/2年間50人の動向 2020年の半ばから現在まで、コロナ禍に登場したマスク拒否者、ワクチン忌避者、陰謀論者のほか彼らの周辺を取材してきた。消息が途絶えた者も多いが、長い例では

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コロナ禍を騒がせた彼らはさっそく忘れられてなにも解決されないままひとつの時代が終わるのか

コロナ禍を騒がせた彼らはさっそく忘れられてなにも解決されないままひとつの時代が終わるのか

コロナ禍が“原因”で反ワクチンや陰謀論の騒動が“結果”なら、この結果が原因になって新たな問題が登場しても不思議ではない。あの奇妙な人々の騒動が賞味期限切れの話題になっても、彼らは消えていなくなったわけではないのだ。

彼らは消えていなくなったわけではない2020年1月に国内で新型コロナ肺炎の感染者が見つかってから、私たちは今まで経験したことのないできごとに翻弄され続けてきた。こうしたできごとには変

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期待通りの物語がほしい反ワクチン派80%が陥ったウクライナ・ネオナチデマ

期待通りの物語がほしい反ワクチン派80%が陥ったウクライナ・ネオナチデマ

ウクライナ侵攻問題でロシアの主張を鵜呑みにする反ワクチン派を知るための調査と仮説。考え、論じるための材料です。

著者/加藤文宏
調査/Kヒロ+ハラオカヒサ:プロジェクト

この記事の結論

ウクライナをネオナチ国と信じたのは誰だ2022年2月24日、ウラジミール・プーチン大統領がウクライナに軍事侵攻する目的をウクライナの非軍事化と非ナチ化であると説明した。

ウクライナにはナチス・ドイツに加担し

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陰謀論に取り憑かれた大切な人といかに向き合うか

陰謀論に取り憑かれた大切な人といかに向き合うか

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ

はじめにいまから順を追って一から説明します。疲れたら休みながら気が向いたとき読んでください。すべてを信じる必要なんてありません。少しだけだったとしても参考になるものがあれば幸いです。

─・─

奇妙で迷惑な考え方に取り憑かれた人が、消しゴムをかけたように元の状態へ戻ることはほぼありえないと考えてください。

引き返せた人はいます。かなりきれいに消しゴムがけした人も

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