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#ゆたかさって何だろう

ひふみとnoteで開催した「#ゆたかさって何だろう」投稿コンテストの審査結果を発表します!

ひふみとnoteで開催した「#ゆたかさって何だろう」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2020年5月中旬から約1ヶ月開催した、みなさんにとっての “ゆたかさ” について考える「 #ゆたかさって何だろう 」投稿コンテスト。期間中(5/18-6/17)に投稿いただいた 23,472件 もの投稿作品の中から、11名の受賞者が決定しました!すてきな作品を本当にありがとうございます!

・投稿コンテスト 応募作品一覧
・投稿コンテスト 開催告知記事

審査会にて、審査員である作家の岸田奈美さ

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面で学び、線で考える。

面で学び、線で考える。

あるものごとに接したとき、自分の中に「意見」が生まれる。
賛成や反対はもちろん、違和感や共感、驚きや感動など受ける印象は多種多様だ。

私はゆうすけ先生がよく使う「感じてはいけない感情はない」という言葉がすきだ。

誰かに嫉妬したり、失敗に対してザマアミロと思ったり、野次馬根性で人の炎上を楽しんだり、そういう「道徳的でない」とされる感情もまた、人の自然な状態であり否定されるべきものではない。

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2泊3日で北海道に行ってきた。

1日目

<朝>
空港で妻が「この空港は子供のころからかなり利用している」と無意味な嘘をついてきた。
飛行機に乗り込んで、離陸の瞬間のキンタマがフワッとするやつが怖くてソワソワしていたら妻が手を握ってくれた。

<昼>
現地についてからはレンタカーで移動した。
最初は妻が運転してくれたけど「左がブレーキだっけ?」とか言ってきてやや不安になった。
山に囲まれた高速道

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豊かさとは多くを得ることではなくたくさん「回す」こと

豊かさとは多くを得ることではなくたくさん「回す」こと

「戦争は資本主義が加熱し、奪うことで成長しようとしはじめたときに起きるのだ」

100分de平和論を見て一番印象的だったのは、経済のあり方について書かれた本が半分を占めていたことだった。

ブローデルの「地中海」と井原西鶴の「日本永代蔵」。

一見すると「平和」に直接関係のないように思えるこの二冊から読み解く平和のあり方は、私たちがこれから「成長」にどう向き合うかを考えさせるものだった。

二冊に

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記憶の名残り

記憶の名残り

はしがき戦後の混乱が回復するまでの数年、戦中から制定された食糧管理法は、何度か改正された。その間、主食である米穀の生産、流通、消費にわたって政府が何らかの形で介入し、管理されていた。
米穀は配給制のため、都市部の家庭では不足しているのが実情であった。
そのため農家が配給に供出していない米を、金や着物などで取引して手に入れる、「闇米」が社会の底辺で流通していた。
その闇米を農家から直接高い値で買

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