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☆DXリテラシー(エッジコンピューティングとは? #7)


こんにちは、モーリーです。

本日は DXリテラシーの知識として『エッジコンピューティング』について解説します。

エッジコンピューティングは、高速で負荷の少ない処理が可能であり、安全性を重視するため、特にIoTネットワークの分野で広く活用されています。今回は、エッジコンピューティングの基礎を分かりやすく解説し、そのメリットや課題、具体的な活用事例をご紹介します。

1.エッジコンピューティングとは?

エッジコンピューティングとは、データ処理や分析を行うサーバを『エッジ』つまり『端』や『ふち』に配置するネットワーク技術のことです。クラウド上でデータを一箇所に集中させるのではなく、エッジで処理することで、データの上下にかかる時間を短縮し、処理の遅延を防ぐことができます。


エッジコンピューティング
は、製造業や農業、小売業など幅広い分野で活用されており、特にIoT機器に適しています。例えば、IoT機器やその周辺にサーバを配置して、データ処理や分析を近くで行うことが一般的です。

・クラウドコンピューティングとの違い

エッジコンピューティングはしばしばクラウドコンピューティングと比較されます。クラウドコンピューティングでは、データをクラウドサーバに集中させてから処理しますが、エッジコンピューティングでは、データをエッジで処理した後、必要なデータのみをクラウドサーバに送信する仕組みです。



2.エッジコンピューティングの利点

エッジコンピューティングが幅広い業界・業種で採用されている理由は、以下の利点があるからです。

・低遅延・高速・リアルタイム性の向上

エッジコンピューティングでは、サーバを物理的にデバイスの近くに配置することで、データ処理の遅延時間を減らすことができます。その結果、処理が高速化し、リアルタイム性も向上します。

・ネットワーク負荷の軽減

クラウドコンピューティングでは大量のデータをクラウドに送信するのに対し、エッジコンピューティングではデータをエッジで処理し、必要なデータのみをクラウドに送信します。これにより、ネットワーク負荷を軽減することができます。

・セキュリティの強化

エッジコンピューティングでは、データ処理をエッジサーバで行い、必要なデータのみをクラウドに送信するため、データ漏えいのリスクを大幅に軽減することができます。

データガバナンスの強化

個人情報の保護に関しても、エッジコンピューティングは優れています。エッジサーバがローカル環境にある場合、個人データはエッジに保持し、クラウドに送信しないようにすることも可能です。これにより、データガバナンスの観点から適切な運用が可能です。

・BCP(事業継続計画)の強化

エッジコンピューティングでは、データや処理がエッジサーバで行われるため、データを完全にクラウドサーバに依存する方式と比較して、災害時の影響を軽減することができます。一定期間、エッジ側のみで稼働させることなど、持続可能性を高めることができ、BCPに貢献します。



3.エッジコンピューティングの課題

エッジコンピューティングを導入する際には、以下のような課題にも注意が必要です。↓

・コストが高くなりがち

エッジコンピューティングでは、物理的に複数のエッジサーバを設置する必要があり、それに伴う導入やメンテナンスコスト、運用管理の人的コストが増える傾向があります。

・エッジ端末のセキュリティリスク

エッジ端末、特にIoT端末は、セキュリティの脆弱性が指摘されており、サイバー攻撃の標的になりやすいです。そのため、IoT端末に特化したセキュリティ対策が必要です。

・管理の複雑化

エッジサーバが複数の場所に配置されるため、管理が複雑化することがあります。エッジサーバを一元管理する仕組みを構築する必要があります。

・データ欠損のリスク

エッジサーバでデータを処理する利点は大きいですが、同時にクラウドサーバに必要な情報が伝送されず、データが欠落するリスクがあります。この点にも注意が必要です。



4.エッジコンピューティングの活用事例

エッジコンピューティングは、さまざまなシーンで活用されています。以下に代表的な活用事例をご紹介します。↓

・製造工場における運用効率化

製造業の工場では、各機械にセンサーやサーバを設置し、稼働状況や製造情報をリアルタイムでモニタリングすることで、故障の予防や運用効率の改善に役立てています。

・車の自動運転

自動運転技術の分野では、車に搭載されたサーバやセンサーがリアルタイムでデータを処理し、自動運転に必要な情報を提供します。エッジコンピューティングの高速性とリアルタイム性が、安全な自動運転を実現するために重要です。

・オフィスのウォークスルー顔認証

オフィスのエントランスで利用されるウォークスルー顔認証装置は、社員や関係者のみを正確に認識して通過させるためにエッジコンピューティングを活用しています。社員証やICカードの代わりに、顔認証を行いながら素早くエッジ処理を行うことで、セキュリティを向上させています。

・カメラの映像活用

施設内のカメラにエッジコンピューティングを組み合わせることで、映像データのリアルタイム解析やセキュリティ強化が可能です。小売業では来店客の行動分析、建設業では建物や施設の安全管理、警備業では監視カメラと警報装置の連携などに活用されています。



5.まとめ

エッジコンピューティングは、様々な業界・業種で広く採用されています。その利点を最大限に活かすためには、コストやセキュリティなどの課題に対応しながら、最適なネットワーク構築を行う必要があります。

本日は、以上です。

それでは、皆さん良い1日を!

また 明日

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