2020年11月の記事一覧
【物語】 うっかり者のアリス、紅葉狩りに癒される - アリスの物語２話(タイトル変更1/9)
バレンタインデーの2月14日、うっかりその気もないのに誘ってしまった社長に勘違いさせてしまい、どうしたものかと悩んでいたアリス。
アリスは生命保険の外交員。「マネーコンサルタント」や「ライフコンサルタント」の呼び方でカッコよく自己紹介している。
入社初年度はタイトルも獲得しヤル気満々だったが、2年目に入ったばかりだというのにもはや厳しい状況になってしまった。
♡
件の社長からの連絡には、即
【掌編小説】秋の彩り
「ついこの間、コスモス見に行ったところだったのに、早いよねぇ。2020年ももう終わっちゃうし」
緩い傾斜が続く道を一定のペースで歩き続ける安里。横を歩く拓馬は相槌を打つので精一杯だ。
「安里。疲れない？ 元気だなぁ」
「私、昔から健脚で有名なの」
拓馬が軽やかな足取りの安里を羨ましく思っていると目の前に長い石段が現れた。気合を入れなおした拓馬とは裏腹に楽しそうにトントンと階段を上がっていく安里。
あなたを想う、恋の色
木々の葉っぱたちが、徐々に色づいている。
少し前まで、上を見上げたら鮮やかな緑だった世界は、いつの間にか暖かな色に変わっていた。
11月はいつも、幸せの風が吹かない。
毎年、切ない想いを抱えながら、季節が巡っていくのを感じていた。
もう何年、あなたの声を聞いてないだろう。
もう何年、あなたの顔を見ていないだろう。
春、桜の花びらが風に吹かれて舞い落ちるのは、美しいと思うのに。
秋、色づいた
モミジだけが紅葉するのではない
「楓（かえで）、危ないからよそ見しちゃだめよ」霜月もみじは、保育所に預けていた、まもなく3歳になるひとり娘との帰り道。
いつもは自転車で迎えに行くが、迎えに行こうと家を出ると、パンクしていることが分かった。仕方なく近所の自転車屋に修理に出す。いつもなら5分程度の道のりを20分ほどかけて歩いてきた。
「あ、あれにはのらないの？」と、いつもと様子が違うことに戸惑う楓。「ごめん、自転車が壊れちゃった
お菓子をくれなきゃ、イタズラしちゃうぞ！
ハッピーハロウィン！
仮装しましたか？
お菓子をあげずに、イタズラされましたか？
私は仮装もせず、美しいブルームーンを眺めながらお散歩をしてきました。
住宅街のせいか、とても静か。満月が美しくて、ついつい見惚れてしまいました。
サークル「25時のおもちゃ箱」、10月は「ハロウィン」をテーマにした作品を書いてみました。
サークル「25時のおもちゃ箱」は、基本的に無料招待制のゆるーいサークルで