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徒然空

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徒然なるままに書いたエッセイをまとめています
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2020年7月の記事一覧

それでも前を向くしかない

それでも前を向くしかない

「私なんていらない子なんだ!!」

母親と喧嘩した幼き頃、家の裏でしゃがみ込んだ私が叫んだ言葉。

「そんなことない!!」と私と同じくらいの声で言った母がどんな顔をしていたか、もう忘れてしまった。

今の私は正社員という肩書のニートだ。
親のすねかじりにも程がある。しゃぶり尽くす勢いだ。

「全部コロナのせいだ」と思う気持ちもあるが、同時に「全部自分のせいだ」と思ってしまう。

研修先が決まらない

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きっと私は東京に染まれない

きっと私は東京に染まれない

昨日、恵比寿へ行った。
東京都写真美術館の森山大道展を観に行くために。

展示はすごく勉強になったし、スナップ写真の難しさを痛感した。
あと、帰り際のスタッフさんの数に圧倒された。
高級ホテルのお見送りか?って思った。(ひたすら「すみません」「どうも」と会釈してた)

その後は、ビール苦手なくせに「ちゃんとしたところでなら飲めるのでは」とエビスビール記念館に行った。
仮説通り美味しく飲めたのだが、

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身体の変化とコンタクト

身体の変化とコンタクト

最近、とうとうコンタクトをつけるようになった。

ここ最近、顕著に視力が落ちていると感じてはいたが、まぁ大事なときにメガネかければいいだろうと楽観的だった。

「さすがにダメだな……」と思ったきっかけは、ディズニーシーへ行った時にパートナーが「あれ見て」と言うものを全く認識できない自分に気づいたからだ。

もう目を逸らせないな、と覚悟した私は人生初めての眼科へ行った。(冗談でなく、本当に初めて行っ

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梅雨と吐き気と人助けと

梅雨と吐き気と人助けと

もうそろそろ梅雨に飽きてきた。
ジメジメしてるし、雲はどんよりしていてまったく晴れないし、今年に至ってはマスクをしなきゃいけないので尚更息苦しい。

というか、私は18年間北海道にいたので、関東の梅雨に慣れていないのだ。

北海道にも蝦夷(えぞ)梅雨というものがあったが、せいぜい雨が多いなぁくらいのものだった。
空気はカラッとしてたし、関東の梅雨とは大違い。

関東の梅雨は湿気がすごいし、肌にまと

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休むこと≠悪

休むこと≠悪

「2020年、未知のウイルスによって世界中が大混乱だよ」
なんて言葉を去年の自分に言ったところで「ゲーム?」と思うだろうな。

人間、ありえないことが起きるとフィクションのように感じるのだ。
3.11のとき、TVの映像を観て「映画?」と思ったのをよく覚えている。

でもフィクションじゃない。これが現実なのだ。
歴史に残る瞬間を私たちは生きている。
どんな確率なんだろうね。

このコロナ流行前「学校

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自分にとっての正しさ

自分にとっての正しさ

自分のことを、心の綺麗な人間だと思っている人はあまりいないだろう。
私自身もそうだ。

というか、そんなこと言っている人がいたら「絶対何か裏あるだろ」と言いたくなる。
不審すぎるだろ。
絶対話聞いてるうちに幸せになる壺とか用意されるわ。(偏見)

このように、あまりにも清廉潔白な部分をさらけ出しすぎると、人間不信感を抱くのだ。
当たり前だよね。

しかし悪意を出しすぎるのも良くない。
そんな人の周

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縁のある神社と私

縁のある神社と私

小さな頃からお寺や神社というところが好きだった。
お参りをすることでなんだか心がスッキリして、気持ちが良かったからだ。

そんな私にはここ5年ほど贔屓にしている神社がある。
秋葉原にある柳森神社だ。

きっかけは5年前、高校3年になる前くらいに単身赴任中の父のもとへ会いに行ったときだった。

せっかくだしと東京旅行のプランを立てていた私。
渋谷へ行ってクッキー屋さんで物買おうと思ったら、ブランドヘ

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周りにいる面白い人と何かしたい

周りにいる面白い人と何かしたい

タイトルの通りだ。

さっき、大学4年間毎月のように定例会を開いていた友人と飲んだばかりで、日本酒2合ほど嗜んだ。
酔ってるということを念頭においてほしい。

私の周りには面白い人が多いと感じる。
昭和歌謡のコミュニティ作りをしている人や、美術についてYouTubeに動画を載せている人、料理動画を載せている人、島でサンゴを守っている人、将来大きな商業施設を作ってそこの最上階に住みたい人、地域につい

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夕陽射すトイレで泣いていたあの子へ

夕陽射すトイレで泣いていたあの子へ

たしか中学2年の終わりか、その頃だったはず。
記憶が曖昧すぎて、季節もよく覚えていない。

私は運動神経が悪いくせにバドミントン部に所属していて、案の定初心者に毛が生えた程度の実力だった。
引退間近、バドの上手な同期が後輩と急に仲良くなり始めて「え、私最初から仲良かったのに」と嫉妬心に駆られていた。
最初まったく後輩と絡まなかったのに、最後せっかくだし〜って感じで仲良くするのあるあるだと思ってる。

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