なつかしき&これからの小劇場を考えた話
学生時代(いつの話や)の劇団の後輩から定期的に連絡が来る。
奴は中学教師で部活動の顧問もしながら
関西小劇場のちょっと有名な劇団だの、
ちょっと大きなプロデュース公演だのに出演をしている。
報告を受けるたびに私は毎回真剣に思う。
「こんな下手な奴がなぜ出演できるのか」
「僕の実力っすよ」「いや、それはない、ないで(笑)」
今日も夕方にすこしだけ呑んだ。
次回出演が決まったという公演のオーディションに応募したという履歴書を見せてくれた。
凄まじいまでにまっしぐらのアホで逆に感心をした。
飲んでいたハイボールのジョッキの中に浸したろかと本気で思った。
今となっては笑い話だが、
小劇場のコンテストに出る手伝いを面白がってしたこともある。
投票制の一人芝居フェス。
構成や演出を学生時代ぶりにした。
小劇場や「THE 演劇」にありがちな「台本を読んでますよっ」的予定調和な台詞の言い方や「演劇チック」を脱せないかと考えた。
なので、持ち時間の間、
何曲かを繋いで、
歌のテーマやメロディーや意味とリズムに合うように、
でも、ただ語るんじゃなく、目の前の観客に「一人芝居」として伝える、
というのを、アドリブでやってもらうことを課した。
「台詞言うてます」「読んでます」感ではなく
「ほんとうの(伝わる)言葉」を、どう伝えて、お客さんの心をどう掴める?
というという実験というか一人芝居があっても面白いのではないかと考えたのだ。
結果、なぜか、しっかりとした一人芝居たちの中、票を集めて決勝に進んだ(笑)
波乱となり、共演者に「なぜあれが?!」とか言われたりもした。
気持ちはわかります。でも、「伝わった」んです(笑)
は、さておいて。
例えばSNSやYouTubeやTikTokなど、
今やこれからを考えると、
誰もが自由に簡単に自己表現出来るツールは多い。機会も多い。
そんな中にあって、
ちいさな劇場、「小劇場」演劇の意義や意味、
若い人たちにおけるそれってどうなるんやろなあ?
もしかしてもしかしたら、
我々より上や我々ぐらいの世代が最後になるのかなあ?
いや、そんなことは、ないよなあ。
こんな時代だからこそ「演劇」の面白さ、良さが、
見直されたり、舞台に立つ人舞台を観る人、共に、魅了されたりするのだと思う。
うん。
信じたいような、願いたいような、いや、ほんとうに思っている気持ちである。
と、定期的に呼び出され「最近の小劇場界の現状」などを聞いた帰りによく考えたりする。
高校時代、
私は当時メジャー街道へ駆け上がりだしていた劇団☆新感線にハマった。
ちょうどホリプロとのコラボからの松竹とのコラボを始めた時期だ。
本格的に演劇にハマったきっかけだ。
ずっと時代劇や歌舞伎(実際に観られるのは少ないので図書館頼り。笑)が好きだったのと、
同じく図書館で出会った野田秀樹の戯曲とBSの劇場中継が「はじまりの一歩」、からの、新感線! そこから小劇場演劇好きの道をまっしぐら。
必死にためたお金で観に行った。
いや、雑誌、テレビでの舞台中継、図書館で借りる戯曲、
劇場の置きチラシやパンフレットの挟み込みチラシの熟読などで、知り、妄想する方が多かった気もするが。
そんなこんなを経て、「書く勉強(※脚本ではなく文章)と演劇(演出)をやる」と決めて大学に入る。
入学式と同時に門を叩いた劇団はめっちゃ体育会系だった! エピソード多々!
で、そこから関西小劇場や商業演劇を観たりかかわったりした末に、
なぜか(いや不思議ではなく繋がっている)旅芝居やストリップ劇場に、そこに居る人々と舞台に今、魅了されている。
そんな人間は、なんだか、そんなことを考えたり、思ったり、しています。
演劇って、いいものですね。舞台って、劇場って、本当にいいものですね。
目の前にお客さんがいる。目の前に役者がいる。生の感覚、あの感覚。
一期一会、ひたすらの、“生”!
*
今日も真面目な記事やネタが思い浮かばなかったので休もうかと思ったけれど、暑苦しい記事も多いし、軽いものもあり? と、置いてみた(笑)
いや、ほら、ここ最近、クドカンドラマの話とかも書いたことだし。
*
私の初舞台は神戸市の高校演劇祭。
高校演劇経験者じゃないのに出演しました(笑)
今やパラリンピックの演出をする(!)ウォーリー木下氏演出の
『エスパー同盟』という作品です。
そこから劇団☆新感線の某氏がアルバイトでやっていた某lessonに参加したりを経て、
高校卒業時には自主ゲリラ公演もやりました。
前川麻子の『センチメンタル・アマレット・ポジティブ』です。
ここにもちょっと書きましたね。
学生時代の劇団は本当に大規模で、ガチンコで、
今振り返るとどうかと思うほどの体育会系で、今となっては笑い話です。
まるで応援団かプロレス団体みたいで今思うとあの頃に人格が作られた気もします。
ジャージに下駄でランニングしてました。
エピソードありまくりなので、また、出していかなあかんなあ(笑)
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めっちゃ昔のBlog出てきた(笑)
観劇遍歴編。
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以下は、ちょろっとですがいつもの自己紹介 。
と、苦手なりにもSNSあれこれ紹介、連載などなどの紹介!!も。
よろしければお付き合い下さい🍑✨
ご縁がつながったりしたらとても嬉しい。
大阪の物書き、中村桃子と申します。
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中です。
舞台、演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化好き。酒場好き。いや、劇場が好き。人間に興味が尽きません。
【Twitter】と【Instagram】と【読書感想用Instagram】
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簡単な経歴やこれまでの仕事など書いております。パソコンからみていただくと右上に連絡用のメールフォーム✉も設置しました。
現在、関東の出版社・旅と思索社様のウェブマガジン「tabistory」様にて女2人の酒場巡りを連載中。
と、あたらしい連載「Home」。
皆の大事な場所についての話。
2023、復活。先日、新作が出ました🆕
以下は、過去のものから、お気に入りを2つ。
旅芝居・大衆演劇関係では、各種ライティング業。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、
役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
あ、小道具の文とかも(笑)やってました。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
アーカイブがYouTubeちゃんねるで公開中
(貴重映像ばかりです。私は今回のアップにはかかわってないけど)
あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。
皆、無理せず、どうぞどうぞ、元気でね。