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隠者のひらめき

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衝動的に思いついた詩のようなものを更新していきたいと考えています。
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#つぶやき

【詩】イビル・コンサル

【詩】イビル・コンサル

悪魔に相談事をしちゃいけないよ

彼らがするのは 契約 じゃないんだ

魔が差したところから来てしまう

とてもおそろしい お客さま なんだから

悪魔は 手を貸さないよ

なぜって 奉仕 の概念がないからさ

なんにもしなくていいから やさしいの

だから 悪魔が好むのは

死ぬまで自分の香りに酔っている

愚かで 酷く 醜い こども

「苦しくなるのは かんたんで 病みつきだね。

壊すのは 

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〈詩〉終わりの鴉

〈詩〉終わりの鴉

運命を呪う というよりは

はっきり見えていないんだよ

どこかで鴉が 鳴いているんでしょう

育たない というよりは

そうあらざるを得ない それだけさ

なぜ 田んぼに蓮華が咲くのか

きみは 知っているかい

美しい 蓮華の畑に

鴉はそのうち やって来る

脅かしているんじゃないよ

そういうものだから 仕方ないのさ

有無を言わさぬ ブラック

準備はできたかな

鴉がまっすぐ 見えるこ

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〈詩〉愛の地

〈詩〉愛の地

私のところには 何も咲いていない

あの人のような花が欲しかったのに

私の土地には 何も咲いていない

砂漠で飢えていたところへ

奥の泉が主張した

どんな形であれ 己が愛してきたものがある

愛されてきた跡がある

私の土地に 様々な状態で芽生えている

形が違う ただそれだけの理由で

馬鹿にするな

砂漠に草地が広がっていく

確かに愛の地が満ち広がっていく

ああ 大丈夫なんだ

私は

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〈詩〉蜘蛛の糸

〈詩〉蜘蛛の糸

富であれ 徳であれ

一朝夕では積めません

あなたを救う 蜘蛛の糸は

あまり遠いところには届きません

多少 手を伸ばしてください

一足とびには いかずとも

短く 身近な ”みじかい”糸を

あなたの元へ 垂らしましょう

※なんのこっちゃわからん人へ。→『蜘蛛の糸/芥川龍之介・著』

※なんらかのチャンスが近づいている人へ。

※諦めていない前向きな人へ。

※「信じていても救われないか

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〈詩〉外遊び

〈詩〉外遊び

前に転べば翼が生えて

後ろに転べば尾ひれが生える

困ったときは鳥になって

苦しいときは魚になるんだ

どういう意味かって?

進化するんだよ

ぼくらはみんな たくましいんだ

でもね ときどき モヤモヤして

何になればいいのか わからないときは

少しのあいだ 人間に戻って

子守唄を歌うんだよ

外遊びはまだまだ これからだからね

前に転べば鳥になって

後ろに転べば魚になれる

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〈詩〉鉛筆

〈詩〉鉛筆

思い通りにいかない癇癪を握って

妹に振り上げたヘレン・ケラーの

その手を引っ張って連れてった

サリバン先生

そこから始まる Water

Water Water Water Water

何度でも その掌に

指で

Water Water のなぞり書き

サリバン先生はヘレンの

トラウマになったのだろうか

仏の笑みは三度まで

ミッキーの微笑は何度まで

仏の知恵を産んだのは この世

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〈詩〉リビング

〈詩〉リビング

ところ変われば重宝されて

ところ変われば邪険にされて

ときに壁の花となる

孤独のうちに

5分の1ほどいるという

我が同志を想う

幸いだと気が付いたのは

テレビは消せるということ

チャンネルは選べるということ

インターホンを覗いて

堂々と居留守ができるということ

やっと片付いてきた私の場所に

全てを迎え入れることがなくても

傷つく人も 悲しむ人も

いない

今は静かに 遠

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プレゼント

プレゼント

重たいものは下に落ちる

マウントも

悪口も

あんまり楽しくないのに繋いだ手も

使った後のゴミ

冷ややかな視線

支えきれなくなった体の肉

重たい人は地を這いずり回る

人の顔が見えなくて

何かしたくて足を引っ張る

重たくて重たくて

落ちたものにまみれている

そこで何かを拾ったとしても

それはプレゼントにはならないもの

届けたいなら立ちなさい

目を見て

手で物を渡しなさい

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みんな違って・・・

みんな違って・・・

みんな違って、みんな一理ある

みんなが思ってること

言ってることは 

みんな違って、一理ある

みんな自分の場所から

この世の景色を語っている

そこから見えるもの

そこにあるもの、ないものを

だから

みんな違うのはしょうがないけど

みんな違って、一理ある

誰が間違ってるわけでも

正しいわけでもなく

みんな自分の場所で手を挙げている

そうしてやっと全体が見えてくるから

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