最後の医者は雨上がりの空に君を願う(著:二宮敦人)【そのとき初めて読書紹介しようと思った。あきらめるの、止めた】
医療ドラマ。上下巻。
とあるチャラ男の死。
とある母親の死。
とある医者の死。
三部で構成されてる。
感動系である。
はっ、お涙頂戴系か。
そう簡単におれ様の瑠璃の涙を与えてたまっかよ!
(読後)
ぶえええええええぅっ、泣かされたああっ。
ちょっと待ってくれ。
すこし大げさだ。
チョコボっとだけ、うるっときただけだ。
やはり医療系はうるっとくるなあ。
生死がかかっているからなのか。
***
死を肯定する医師(まんま桐子先生という名前)
生を目指す医師(次期院長のホープにしてプリンス)
というふたりの医師の奇妙な友情をバックヤードにして、
(どっかで読んだような話やのう)
3人の患者の生死を描いたお話。
最初のチャラ男君はエイズの話で、まあエイズって今では普通に治る病気になってんだけど、こいつはアホなので現実と向き合わず病院に行けない。
ふたりめは桐子先生が子どもの頃に出会った、
末期がんの闘病する母親。
末期になってから「生きるよ私は!」とか言い出す。
最後にボケ始めてしまった(脳梗塞か何かだっけ)院長と、
息子(次期院長)の話。
息子のことを昔の妻の担当医と勘違いしてる。
あ、院長と闘病する母親と次期院長は家族です。
ま、これもバックヤードだけで読者に開示される話でしかないので、
読者と当人以外には知らん話なんですが。
この3つの話が、オムニバスとまでは言わないけど、
緩いつながりで三部構成になってる。
ちなみに前作アリ。
前作は一巻で終わってるんですね。
こちらはコミック化もされてる。
前作は未読なんですが、
共通して言えるのは、患者さんが助からない話なんですね。
基本はそうです。各話1人は死んでいく感じのお話です。
死を目前にした人たちが、
何を考え、どう行動するのか、というドラマなんですね。
どこかで読んだような気がする話ですが、
まあ読んで楽しめる本です。
え?
おれは泣かんよ。だってサイコパスだもん。
私は泣かないよ。魔族だもん。
なんて自負される剛の者であらせられる方々、
ちょっと力試しに読んでみてはいかがでしょうか?
くくっ。
我と同じように冷たいと信じていた自画像を打ち壊されるといいわ。
冷酷と自負している他人が、実はあったかい涙もろい人間だと思い知らされる瞬間が、
実に味わい深いのう~これが最近この世の楽しみじゃて。
さあて、味わわせてもらおうかのう。
(すっかり改宗した)
ぶええええええっっ(泣)
いや、そんなには泣かんて。
結論:テンプレはいいぞ。
テーマ的にはエリザベスキューブラーロス的な話がかぶります。
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