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アメリカに通算17年駐在。30年以上国際ビジネスに従事。その経験から学んだ様々なことを…

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アメリカに通算17年駐在。30年以上国際ビジネスに従事。その経験から学んだ様々なことを配信中。最近「英語で書く、ビジネスメールの基本」を上梓。

最近の記事

アメリカ駐在物語 ⑫宿題がない夏休み!

梅雨がない夏、熱帯夜がない夏、宿題がない夏休み...。アメリカで過ごした夏は格別でした!特に冬が寒く長いボストンではようやく夏が巡ってきたときの解放感、夏の間の快適さは忘れられません。6月にカラッとした夏らしい晴天が続くのは、日本のじめじめとした梅雨に慣れた身にとって最初は不思議な気持ちがしたものです。 宿題がない夏休み。私自身は毎年山のように出される宿題に悩まされた子供時代を過ごしたので、6月半ばから9月の初めまで2ヵ月半もある長い長い夏休み、しかも宿題がない夏休みを過ご

    • アメリカ駐在物語 ⑪航空券は常にオーバーブッキング!

      一番驚いたのはオーバーブッキング! アメリカでは航空会社が座席数よりも多い旅客の予約を受け付けることが当たり前なのだとか。 駐在中にアメリカ国内の出張やプライベートの旅行で100回以上は飛行機を利用したと思いますが、様々なトラブルに遭ったり、色々な発見がありました。 ゲートの近くで搭乗を待っているとき、遅い便に変更するボランティアを募集するアナウンスを聞くことがときどきありました。最初聞いたときはなんだかわからなかったのですが、何度も同じアナウンスを聞いたので、アメリカ人

      • アメリカ駐在物語 ⑩同じチェーン店なのにこんなに違う!

        アメリカで最初にデニーズで食事したときの失望を今でも良く憶えています。今から30年以上前の話です。 アメリカ独立記念日の4連休を利用して若手の駐在員仲間と3人でドライブ旅行したときデニーズで食事を取りました。そのときの衝撃は今でも忘れられません。あまりの不味さに出された料理の半分以上は残してしまいました。日本で食べたデニーズの料理とは似ても似つかないものだったのです。 メニューが違うのは分かるのですが、味の方は、どうしたらこんなに不味く作れるんだろう...と考え込んでしま

        • アメリカ駐在物語 ⑨人々はインターナショナルではない!

          アメリカ人の多くは自国以外に関して無関心。あるいは無知。日本と中国、日本と韓国を混同している。外国語の習得に興味がない...等々。偏見かもしれませんが、正直な感想です。少し誇張し過ぎているかもしれませんが、意外にインターナショナルなマインドを持った人が少ない...という印象でした。 確かに広大な国だし、東海岸から西海岸に飛ぶだけでも6時間もかかって海外旅行した気分だし、世界中からやってきた移民の集まりだから、アメリカが世界の全てというように感じても不思議ではないのでは? な

        アメリカ駐在物語 ⑫宿題がない夏休み!

        • アメリカ駐在物語 ⑪航空券は常にオーバーブッキング!

        • アメリカ駐在物語 ⑩同じチェーン店なのにこんなに違う!

        • アメリカ駐在物語 ⑨人々はインターナショナルではない!

          アメリカ駐在物語 ⑧下請けなんてない!

          「下請け」は英語で何て言うでしょうか?Subcontract/Subcontractorでしょうか。しかしそれでは日本語のニュアンスが正確に伝わらないように思います。 日本にいるときは「下請け」という言葉にはあまり抵抗感がなかった、というか、周りが普通に使っていますし、「下請法」なんてものもあるので、違和感を感じなかったです。でも、アメリカで駐在を始めてからは、アメリカには「下請け」なんてものは存在しないということを強く実感しました。 最近の話ですが、海外の取引先に日本の

          アメリカ駐在物語 ⑧下請けなんてない!

          アメリカ駐在物語 ⑦カナダとアメリカここが違う

          カナダの取引先とやりとりを行うことがあり、また、カナダに旅行する機会もあったため、日本にいるときには気づかなかったカナダとアメリカの違いを発見し驚くことが度々ありました。 例えば、カナダはメートル法、アメリカはヤード・ポンド法。陸路カナダに車で入ると、国境を超えたときから標識はメートル表示。速度規制や目的地までの距離など、マイルからメートルに変わるので戸惑ってしまいます。日本がメートル法なので馴染みやすいはずなのですが、アメリカで運転する時間が圧倒的に長いのでマイルに慣れて

          アメリカ駐在物語 ⑦カナダとアメリカここが違う

          アメリカ駐在物語 ⑥ネットフリマeBayにはまった!

          アメリカのネットフリマ、eBay(イーベイ)に一時はまっていましたが、トラブルに遭ってからピタッと止めてしまいました。 eBayを始める前に、一度ガレージセールを試してみました。ガレージセールをやるときは事前にタウン(町役場)に届け出る必要がありました。一週間ほど前に近所の半径ほぼ1000メートルの範囲にある電柱に手書きのポスター(〇月〇日ガレージセールをやります。住所はXX)を貼って回りました。 ガレージセールの当日、アナウンスしていた開始時間の少し前、商品を並べている

          アメリカ駐在物語 ⑥ネットフリマeBayにはまった!

          アメリカ駐在物語 ⑤養子がたくさん!

          養子に対してとってもオープン!しかもこんなに身近にたくさんの養子がいるなんて! 新鮮な驚きでした。 会社の同僚は子供に恵まれず南米生まれの子供を養子に迎えました。近所で親しくしていた、ひとまわりほど年上の夫妻は娘が実子、その下の弟が韓国人の養子でした。借家の前の住人には男の子3人の実子と中国人の女の子2人の養子がいたと聞きました。スクールバスに一緒に乗る息子と同級生の女の子はインド人の養子、その弟が白人の実子でした。近所の街中でも白人の子供(実子)と黒人やアジア人の養子を連

          アメリカ駐在物語 ⑤養子がたくさん!

          アメリカ駐在物語 ④褒めて育てる

          帰国時の引っ越し荷物を整理しているときに、色々と懐かしいものが出てきて、しばらく思い出に浸ることがあります。先日、子供が通っていたエレメンタリースクールで配られたプリントを見つけ、子供たちが幼かった時代の記憶が蘇ってきました。そのプリントのタイトルは「101 Ways to Praise a Child」でレターサイズ1枚に101の単語・フレーズがびっしりと書かれています。もちろん全て英語です。 一部を紹介しますね。次のような言葉やフレーズです。 Wow, Way to

          アメリカ駐在物語 ④褒めて育てる

          アメリカ駐在物語 ③お客様は神様ではない!

          「お客様は神様です」...なんて、昭和ことばですね。今ではあまり聞かれません。でも、日米の文化の違いを考えるとき、日本ではお客様第一主義が根強く残っていると感じます。 アメリカの店のレジで買い物の会計を済ませたときに、客の方がThank you!と言っているのに、店員が無言でムスッとしていることがあります。私の身に起きたときは、どちらが客か!とムカついたのですが、駐在が長くなるにつれて慣れっこになり、あーまたか、と気に留めなくなりました。 アメリカ人にとって、基本的に買い

          アメリカ駐在物語 ③お客様は神様ではない!

          アメリカ駐在物語 ②えーホテルの予約が入ってない!

          えー、予約が入ってない? その時はかなり焦りましたね。長いアメリカ駐在中に、出張や旅行でアメリカ中のホテルに100回以上は宿泊したかと思いますが、一番肝を冷やした経験でした。 日本から来る大人数の出張者にアテンドするため、彼らと同じホテルに宿泊し、ホテル近くのコンベンションセンターの展示会に参加する予定でしたので、そのホテルに宿泊できないのはとても困るのでした。 ホテルの宿泊係に冷たく「予約が入っていない。今日は満室で空き部屋もない」と言われても、簡単に引き下がるわけには

          アメリカ駐在物語 ②えーホテルの予約が入ってない!

          アメリカ駐在物語 ①和食が恋しい~♡

          アメリカ駐在中に体重が大幅に増える人が多いのですが、私の場合は逆で、体重が減少しました。 理由は何だと思いますか?... 答えは食生活です。日本から来た出張者とレストランで会食するときはアメリカン・サイズの食事になるのですが、普段は日本にいたときよりも少食だったのです。 好き嫌いは少ない方ですが、アメリカでは口に合う食品が少ないため、食べる量が段々と減ってしまったようです。 一時帰国するたびに、和食ってこんなに美味しかったっけと感動し、毎回、日本での食事を楽しみにしてい

          アメリカ駐在物語 ①和食が恋しい~♡

          保護者会がこんなに違うなんて! (アメリカ駐在よもやま話 その21)

          逆カルチャーショックでした! 長いアメリカ駐在を終えて帰国した直後、息子の高校の保護者会に参加したときの話です。 まず、参加者の9割が母親たちで、父親は私も含め少数派。両親が参加しているのはごく僅か。日本で父親の子育て参加が進んでいるというニュースを聞いていたので、変化があるのかと思っていたのですが、10年前と変わらない風景でした。 アメリカ駐在時、私たち夫婦は子供たちの学校の行事にはいつもふたりで参加しました。言葉の問題があるので二人で力を合わせないとハンデを乗り越えら

          保護者会がこんなに違うなんて! (アメリカ駐在よもやま話 その21)

          移民の国 (アメリカ駐在よもやま話 その20)

          やはり移民の国だなぁ。そんな風に感じることが何度もありました。 日本に住む外国人が増えているようですが、移民によって国が成り立ってきたアメリカと比べ、移民に対する制度や意識に大きな違いがあると感じます。 まず、ESL教育。公立学校にはESL専門の教師やプログラムが必ずあって、外国から移住してきた子供達が、一般の教育課程とは別枠で、英語を集中的に学ぶ仕組みになっています。息子たちもESLのプログラムに参加しました。教会ではボランティアが無料でESL教室を開催しており、ボスト

          移民の国 (アメリカ駐在よもやま話 その20)

          チップには悩まされた (アメリカ駐在よもやま話 その19)

          チップのない世界に戻るんだ! 長いアメリカ駐在を終えて帰国するときに嬉しかったことの一つでした。 サービス料込みのためチップは不要というレストランが増え、アメリカのチップ事情にも変化があるかもしれませんが、2018年に帰任するまで、チップの習慣には最後まで悩まされました。 周りのアメリカ人に聞いても、決まったルールはないと、つれない返事。私の場合は、毎回悩むのも面倒なので、レストランやタクシーは10%から15%、ホテルの枕銭は1ドルと決めていました。また、ホテルでチェック

          チップには悩まされた (アメリカ駐在よもやま話 その19)

          雪にまつわる話 (アメリカ駐在よもやま話 その18)

          最近、東京で久しぶりに積雪がありました。その時に、思い出したこと、気がついたことをお話します。 まず、雪かきをしているときに、融雪剤があれば便利なのに...と思ったのです。アメリカのボストンに駐在していたとき、積雪のたびにスノーメルトと呼ばれる融雪剤を家の周りに撒いていました。冬になるとスーパーマーケットでスノーメルトをまとめて購入し、常時ストックしておくのが習慣でした。長年の習慣は恐ろしいですね。今回の積雪時に、近所のどこかで融雪剤が購入できないかなぁなんて本気で考えてし

          雪にまつわる話 (アメリカ駐在よもやま話 その18)