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保護者会がこんなに違うなんて! (アメリカ駐在よもやま話 その21)

逆カルチャーショックでした! 長いアメリカ駐在を終えて帰国した直後、息子の高校の保護者会に参加したときの話です。

まず、参加者の9割が母親たちで、父親は私も含め少数派。両親が参加しているのはごく僅か。日本で父親の子育て参加が進んでいるというニュースを聞いていたので、変化があるのかと思っていたのですが、10年前と変わらない風景でした。

アメリカ駐在時、私たち夫婦は子供たちの学校の行事にはいつもふたりで参加しました。言葉の問題があるので二人で力を合わせないとハンデを乗り越えられないという思いもありましたが、両親で参加している人たちも大勢いましたので居心地の悪さは全く感じなかったです。父親だけの参加も多く、全体で男女比はほぼ半々だったのです。

そこで思ったことは二つ。日本ではまだ母親が子供の教育に関わる時間が父親よりもずっと多い傾向であること。もう一つは、アメリカでは仕事に拘束される時間が少なく学校行事に参加しやすい環境があるということ。

さらに驚いたことに、お母さんたちの服装はほぼ例外なく黒のスーツだったのです。最初は葬式か法事の場に迷い込んだのかと思い、その異様な光景にびっくり仰天!私の子供の頃は、保護者会とは呼ばず、「父兄会」あるいは「父母会」と呼んでいましたが、学校での集まりでは、お母さんたちは色とりどりの服装でした。

話はそれますが、就活スーツもいつのころからか、黒一色になりましたね。私の頃はネイビーあり、チャコールグレーありで、黒は冠婚葬祭だけだったのに...。

日本ではいまだに同調圧力が高いのですね。いや、むしろ私の若い頃よりも同調圧力が高まったように感じます。人と同じでないと不安という日本人の心理は本当に根強く残っているんだなぁと改めて思いました。

帰国直後の出来事だったため驚きが大きかったのだと思いますが、男女の役割分担において日米で大きな違いがまだあること、そして日本ではまだ同調圧力が非常に高いことを強く感じた瞬間でした。

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<本書の特長>
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③海外の文化・習慣に対する理解に役立つようにアメリカ駐在時の様々なエピソードも織り交ぜている

④例文を多く提示し、略語一覧やIT用語一覧なども付録として掲載しているので、手元に置いて事典のように利用できる

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最後までお読みいただき本当にありがとうございました。



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