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アメリカ駐在物語 ⑦カナダとアメリカここが違う
カナダの取引先とやりとりを行うことがあり、また、カナダに旅行する機会もあったため、日本にいるときには気づかなかったカナダとアメリカの違いを発見し驚くことが度々ありました。
例えば、カナダはメートル法、アメリカはヤード・ポンド法。陸路カナダに車で入ると、国境を超えたときから標識はメートル表示。速度規制や目的地までの距離など、マイルからメートルに変わるので戸惑ってしまいます。日本がメートル法なので馴染みやすいはずなのですが、アメリカで運転する時間が圧倒的に長いのでマイルに慣れてしまっていたのです。
カナダの公用語は英語とフランス語。私はボストンの駐在が長かったので、モントリオールやケベックに行く機会が多く、これらの2つの都市があるケベック州はフランス語の方が優位にあると感じました。英語が通じないわけではないのですが、アメリカ人が話す英語とは異なりフランス語なまりの英語。フランス語の方が得意な人が多いようで、カナダ人同士はフランス語で話すことが多かったですね。英語が不得意なカナダ人もいたのにはびっくり!
ケベックへ旅行するとき、ボストンからメイン州を横切ってドライブし、途中、カナダ側の田舎町で一泊したことがあります。その町にあるマクドナルドに入ったときに想定外のことが起きてビックリ仰天。メニューの表示がフランス語だけなのです。店員もフランス語しか話しません。何とか指さしで注文しましたが、まさかマクドナルドで英語が通じないとは...。本当に驚きました。
次は食事。モントリオール、ケベック、ナイアガラの滝のカナダ側に行ったとき、食事はいつでもフレンチ料理を堪能しました。アメリカよりも美味しかった!カナダに行くときはいつも食事に期待しワクワクしていました。
モントリオール、ケベックともに旧市街があり、フランス風の街並みがとても美しかったです。ボストンのダウンタウンにもイギリス風の建物が残っている場所がありますが、カナダは街全体がフランス風で、まるでフランスを旅行しているような気分になるのでした。
カナダはウインタースポーツ、特にスケートが盛ん。アイスホッケーが一番人気。カナダの取引先に聞いた話ですが、カナダでは冬になると家の前の道路で子供たちがスケートで遊ぶのが当たり前になっているそう。アメリカでは野球やアメリカンフットボールの方が人気ですが・・・。
アメリカ人の同僚にとってカナダはほとんどアメリカと変わらないという感覚を持っているのだとか。アメリカからカナダに電話を掛けるとき、国番号の1を入れないといけないのですが、ついつい国内と同じ調子でエリアコードからかけてしまうのだそう。ところが、アメリカ人はそのように感じているのに対し、カナダ人の方は違いを意識しているようです。カナダからアメリカに転勤してきたカナダ人と話す機会があったのですが、アメリカがカナダとは色々と違っていることに戸惑ったそうです。
日本にいるときは単純にアメリカとカナダは似た国だと思っていましたが、実際にアメリカに住んで、アメリカからカナダを見たときに色々と違いを発見し、大変興味深かったです。
最後に宣伝です。昨年、私は「英語で書く、ビジネスメールの基本」という本を出版させていただきました。自費出版ではなく商業出版です。本書の特長は以下の通りです。
<本書の特長>
①通算17年のアメリカ駐在を含む30年以上の貿易関連業務の実践を通じて習得した英文メールの書き方を解説
②ビジネス英文メールはパターン化した表現や決まり文句などを覚え、また、相手の国の文化や習慣に対する理解に基づき表現を工夫することがポイント。それらのポイントを踏まえて、相手にうまく伝わり相手の行動を促す英文メールを短時間で書くための色々なノウハウを紹介
③海外の文化・習慣に対する理解に役立つようにアメリカ駐在時の様々なエピソードも織り交ぜている
④例文を多く提示し、略語一覧やIT用語一覧なども付録として掲載しているので、手元に置いて事典のように利用できる
この本が皆様のお役に立てば嬉しいです。
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