アメリカ駐在物語 ④褒めて育てる
帰国時の引っ越し荷物を整理しているときに、色々と懐かしいものが出てきて、しばらく思い出に浸ることがあります。先日、子供が通っていたエレメンタリースクールで配られたプリントを見つけ、子供たちが幼かった時代の記憶が蘇ってきました。そのプリントのタイトルは「101 Ways to Praise a Child」でレターサイズ1枚に101の単語・フレーズがびっしりと書かれています。もちろん全て英語です。
一部を紹介しますね。次のような言葉やフレーズです。
Wow, Way to go, You're special, Outstanding, Excellent, Great, Good, Neat, Well done, Remarkable…
101個の褒め言葉が続き、締めくくりはこんな文です。
p.s. Remember, a smile is worth 1000 Words!
確かにそうだよなぁー。読んでいて、とてもポジティブな気分になりました。また、こんなに多くの褒め言葉があるんだなぁ...と、あらためて驚きました。
そういえば、学校の先生や保護者たちが子供たちに対して、こんな褒め言葉をかけていたなぁと思い出しました。最初はかなり大袈裟だなぁと思いましたが、駐在が長くなるにつれて、自然に受け止めるようになっていました。
このようなプリントが配られたのは、保護者に再認識を促していたのかな?とも思います。日本人から見ると褒めまくっているんじゃないかと思えるのですが、まだまだ褒め足りないと思っているんでしょうかね?
ビジネスでも、上司が部下を褒めるときに全く同じ言葉・フレーズを使っているのに気づき、感心したことを覚えています。例えばGood jobとかWell doneです。アメリカ人は子供の時から周りにこんな声掛けをされているのだから、褒め言葉を言わなきゃいけないなと思い、駐在の後半はアメリカ人の同僚や部下たちに褒め言葉を使うように努力したつもりです。日本人は相当意識しないと褒め言葉を使うのは難しいですね。
アメリカの多くの子供たちはこのように周りから褒められて自己肯定感を持ち育っていくのだと思います。文化の違いがあるので一概に良い・悪いとは言えませんが、日本でももう少しお互いに褒め言葉をかけあえば良いのになぁと思います。
最後に宣伝です。昨年、私は「英語で書く、ビジネスメールの基本」という本を出版させていただきました。自費出版ではなく商業出版です。本書の特長は以下の通りです。
<本書の特長>
①通算17年のアメリカ駐在を含む30年以上の貿易関連業務の実践を通じて習得した英文メールの書き方を解説
②ビジネス英文メールはパターン化した表現や決まり文句などを覚え、また、相手の国の文化や習慣に対する理解に基づき表現を工夫することがポイント。それらのポイントを踏まえて、相手にうまく伝わり相手の行動を促す英文メールを短時間で書くための色々なノウハウを紹介
③海外の文化・習慣に対する理解に役立つようにアメリカ駐在時の様々なエピソードも織り交ぜている
④例文を多く提示し、略語一覧やIT用語一覧なども付録として掲載しているので、手元に置いて事典のように利用できる
この本が皆様のお役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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