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アメリカ駐在物語 ⑫宿題がない夏休み!

梅雨がない夏、熱帯夜がない夏、宿題がない夏休み...。アメリカで過ごした夏は格別でした!特に冬が寒く長いボストンではようやく夏が巡ってきたときの解放感、夏の間の快適さは忘れられません。6月にカラッとした夏らしい晴天が続くのは、日本のじめじめとした梅雨に慣れた身にとって最初は不思議な気持ちがしたものです。

宿題がない夏休み。私自身は毎年山のように出される宿題に悩まされた子供時代を過ごしたので、6月半ばから9月の初めまで2ヵ月半もある長い長い夏休み、しかも宿題がない夏休みを過ごす子供たちはとても羨ましい、と思うと同時に、こんなに遊んでいいのか?と、ついつい日本人特有の勤勉さが前面に出てしまったのでした。

宿題がない長い夏休みをアメリカの子どもたちはどう過ごすのか?一番多いのはサマーキャンプなのではないでしょうか。宿泊を伴わないデイ・キャンプが主流です。親は朝、通勤前に会場へ子供を送り届け、退社後に迎えに行く。複数の家族がグループを作り順番に送迎をするというのも良くある話でした。サマーキャンプが保育園、学童のような機能も果たしているのですね。

サマーキャンプにも色々な種類があって、サッカー、テニス、水泳などのスポーツ、プログラミングや科学実験などの学習、図画工作などのアート、遊園地や科学館などへのフィールドトリップ、それらを組み合わせたもの等々多様でした。

プライベートな団体が提供するサマーキャンプは非常にコストが高いので、YMCAやタウンが提供する比較的割安なサマーキャンプが人気で、数か月前に予約する必要がありました。我が子たちにも毎年、タイプの異なるサマーキャンプを経験させました。

子どもたちはサマーキャンプを通じて何を得たのでしょうか?自分が体験したわけではないので確かなことは言えませんが、観察していて思ったのは、スポーツ、アート、科学などのスキルアップに加えて、創造力、自立心、対人関係など普段の学校生活だけでは十分に得られないものを身に着けたのではないかと思います。

日本では、予習・復習、宿題、試験勉強...等々、とにかく「勉強」をしなければならない、と言う半ば脅迫観念のようなものに縛られ過ぎているのではないでしょうか?アメリカ駐在中にあらためて思ったものでした。「勉強しなさい!」親から何回言われたでしょうか...。そして、自分も子どもたちに向かってついつい「勉強しなさい!」...。 

最後に宣伝です。昨年、私は「英語で書く、ビジネスメールの基本」という本を出版させていただきました。自費出版ではなく商業出版です。本書の特長は以下の通りです。

<本書の特長>
①通算17年のアメリカ駐在を含む30年以上の貿易関連業務の実践を通じて習得した英文メールの書き方を解説

②ビジネス英文メールはパターン化した表現や決まり文句などを覚え、また、相手の国の文化や習慣に対する理解に基づき表現を工夫することがポイント。それらのポイントを踏まえて、相手にうまく伝わり相手の行動を促す英文メールを短時間で書くための色々なノウハウを紹介

③海外の文化・習慣に対する理解に役立つようにアメリカ駐在時の様々なエピソードも織り交ぜている

④例文を多く提示し、略語一覧やIT用語一覧なども付録として掲載しているので、手元に置いて事典のように利用できる

この本が皆様のお役に立てば嬉しいです。

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最後までお読みいただき本当にありがとうございました


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