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アメリカ駐在物語 ⑨人々はインターナショナルではない!

アメリカ人の多くは自国以外に関して無関心。あるいは無知。日本と中国、日本と韓国を混同している。外国語の習得に興味がない...等々。偏見かもしれませんが、正直な感想です。少し誇張し過ぎているかもしれませんが、意外にインターナショナルなマインドを持った人が少ない...という印象でした。

確かに広大な国だし、東海岸から西海岸に飛ぶだけでも6時間もかかって海外旅行した気分だし、世界中からやってきた移民の集まりだから、アメリカが世界の全てというように感じても不思議ではないのでは? なんて思ってしまいます。

会社の同僚や取引先で州の外に出たことがないなんて人も珍しくなかったです。私たち家族は年に2回は国立公園やテーマパークを訪ねる旅行をしましたが、国内旅行に行くことが滅多になく、ましてや海外旅行なんて行ったことがないなんて人が周りに沢山いることに驚きました。

ビジネスでもアメリカが世界のスタンダード、英語も世界の公用語になっているので、わざわざ他の国のことを勉強したり、他の言語を習得する必要性を感じないのは分かります。

アメリカ人は母国語で世界に通用する。商習慣も自分たちのスタンダードを推し進めれば事足りる。当たり前のことですが、凄く羨ましいことです。アメリカ人に生まれたならば楽だっただろうな、なんて考えてしまったこともありました。そんな単純な話ではないですけどね。

とにかく、世界のことを良く知らない人が多い。井の中の蛙なんですね。その一方で、世界の中心だという、少し奢ったところもないとは言えません。野球のメジャーリーグ優勝決定戦を「ワールドシリーズ」と呼ぶのが物語っているではありませんか。

意外なことですが、アメリカではオリンピックは広く報道されませんでした。オリンピック開催中も、野球、アメフト、バスケットボール、アイスホッケーの4大プロスポーツに熱狂している人が多かった印象です。

アメリカは世界の最先端...というイメージで、確かに世界一流の人々が多くいるとは思いますが、一方で、世間一般の人々の意識は意外にドメスティックで、インターナショナルにはほど遠い、というのが実態なのではないか...というのが私の率直な感想です。

最後に宣伝です。昨年、私は「英語で書く、ビジネスメールの基本」という本を出版させていただきました。自費出版ではなく商業出版です。本書の特長は以下の通りです。

<本書の特長>
①通算17年のアメリカ駐在を含む30年以上の貿易関連業務の実践を通じて習得した英文メールの書き方を解説

②ビジネス英文メールはパターン化した表現や決まり文句などを覚え、また、相手の国の文化や習慣に対する理解に基づき表現を工夫することがポイント。それらのポイントを踏まえて、相手にうまく伝わり相手の行動を促す英文メールを短時間で書くための色々なノウハウを紹介

③海外の文化・習慣に対する理解に役立つようにアメリカ駐在時の様々なエピソードも織り交ぜている

④例文を多く提示し、略語一覧やIT用語一覧なども付録として掲載しているので、手元に置いて事典のように利用できる

この本が皆様のお役に立てば嬉しいです。

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最後までお読みいただき本当にありがとうございました。


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