見出し画像

アメリカ駐在物語 ⑪航空券は常にオーバーブッキング!

一番驚いたのはオーバーブッキング! アメリカでは航空会社が座席数よりも多い旅客の予約を受け付けることが当たり前なのだとか。

駐在中にアメリカ国内の出張やプライベートの旅行で100回以上は飛行機を利用したと思いますが、様々なトラブルに遭ったり、色々な発見がありました。

ゲートの近くで搭乗を待っているとき、遅い便に変更するボランティアを募集するアナウンスを聞くことがときどきありました。最初聞いたときはなんだかわからなかったのですが、何度も同じアナウンスを聞いたので、アメリカ人の同僚に質問したところ、経験則から一定のキャンセルが出ることを見越してオーバーブッキングをするのだとか。不運にも想定通りキャンセルが出なかったときに、遅い便に変更しても良いという客を募集するのだそう。

そして、何故か必ずボランティアが居て、オーバーブッキングが解消されて事なきを得るようです。ボランティアには搭乗券クーポンがもらえる特典があるのが一般的。まあ、急ぐ旅ではなければクーポンをもらう方を選ぶ人がいるのも頷けるけど...。

このようにアメリカの航空会社はなんとか搭乗率を上げようと努力しているのですね。航空会社の数が多く競争が激しいので、少しでもコストを削減しようということなのかな。

アメリカは国土が広く、鉄道が発達していないので、長距離の移動手段は主に飛行機になります。航空会社によってハブ空港が異なり、直行便ではなく、ハブ空港で乗り継いで移動することも頻繁に起きます。このように飛行機に乗り降りする機会が多いせいか、飛行機の旅が日常化し、まるでバスに乗るような感覚で気軽に利用しているように見えました。

フライトアテンダントもバスの車掌さんのよう。男性、中高年のフライトアテンダントも多く、機内はとてもカジュアルな雰囲気。日本では飛行機の旅は特別感がありラグジュアリーな感覚になるのですが、アメリカではそのような感じ方をすることはありませんでした。

フライトが突然キャンセルになったり、大幅に遅延することが多く、また、ゲートが変更されることも頻発しました。そのため、運航掲示板を時々チェックしたり、アナウンスを聞き逃さないようにする必要があり、いつも緊張していました。フライト遅延のため乗り継ぎ便に乗り遅れるなんてこともしょっちゅう起きたので、ゲートでのんびりと搭乗を待っているなんてことは無理な話でした。

目的地に着いてもまだ安心できません。ターンテーブルに預け荷物が出て来ないなんてこともしょっちゅう起こったのです。やれやれ。

最後に宣伝です。昨年、私は「英語で書く、ビジネスメールの基本」という本を出版させていただきました。自費出版ではなく商業出版です。本書の特長は以下の通りです。

<本書の特長>
①通算17年のアメリカ駐在を含む30年以上の貿易関連業務の実践を通じて習得した英文メールの書き方を解説

②ビジネス英文メールはパターン化した表現や決まり文句などを覚え、また、相手の国の文化や習慣に対する理解に基づき表現を工夫することがポイント。それらのポイントを踏まえて、相手にうまく伝わり相手の行動を促す英文メールを短時間で書くための色々なノウハウを紹介

③海外の文化・習慣に対する理解に役立つようにアメリカ駐在時の様々なエピソードも織り交ぜている

④例文を多く提示し、略語一覧やIT用語一覧なども付録として掲載しているので、手元に置いて事典のように利用できる

この本が皆様のお役に立てば嬉しいです。



mzn.asia/d/5dxDCD8


最後までお読みいただき本当にありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?