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[詩]散桜

巡り巡る季節の中で
僕は君に出会った
輝く春光に大好きだよと
この空の下で2人だけ
桜の木下でさよならを言った

どうして僕らはもっと早くに
出会えなかったんだろう
3年間は短すぎるよと
冬に語りかけた

雲は今日も形を変える
同じ出会いは2度とないと
僕に教えるように

巡り巡る季節の中で
僕は君に出会った
舞い落ちていく心が大好きだと
この空の下でいつかまた
桜の木下で初めてみたい

本当の気持ちは伝える
ことができずに過ぎた
永遠にこの時間が
続くと錯覚していた

雪は降り積もりやがて溶ける
春の訪れを知らせるよう
別れの時を告げる

巡り巡る季節の中で
僕は君に出会った
舞い落ちていく心が大好きだと
この空の下でいつかまた
桜の木下で初めてみたい

僕と君はこの世界に一つ命として芽生えた
膨れ上がる恋心は一方通行
弾けて消えることを恐れていた

巡り巡る季節の中で
僕は君に恋をした
降り積もる散桜が大好きだと
この空の下で2人だけ
桜の下でおはようと言う

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