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最近親心を知った、オタク
「推し」という言葉が広く使われるようになって、意外と日は浅いのではないでしょうか。
高校二年生の頃、好きだった俳優さんのことを「推しがさ〜」と言っていたら友人に「三次元に推しっていう?」と怪訝な顔をされた記憶があります。
そんな「推し」ですが、定義はいまだ定まらないところがあると言うか、そもそも定義するものでもない気がしますね。
私にも複数推しと言える存在がいますが、そのうちのひとりは人間では
ここから先は未知の道のり
1992年、春の天皇賞。
ではなくて。私の近況の話です。
私の所属している愁文会というサークルでは、二週間に一度、字数2000~5000くらいの小説を、決まったお題で書いて、感想を言い合うという活動をしています。
個人的にだいたい3000~5000くらいが得意な文字数なので、頭を悩ませつつも毎回なかなか良い作品が書けていると思います(ほんとかな)(気になる方はTwitterのモーメントで読んで
人間の顔を切り刻むこと
一年ほど前のあの日、あのラジオで、彼は「目標は現状維持」「老後はティファニーブルーの海に囲まれて生きたい」と語った。
聞き手のDJは「素敵な夢ですね」と相槌を打った。
彼の夢を知っていた──と思っていた私は少なからず驚いていた。彼の夢は「一生俳優を続けること」だったはずだ。
自分で何を言ったのかすぐに忘れてしまうのは、彼の可愛らしい特徴であったが、私はその時確かに違和感を覚えていた。
こういうの
「僕の彼女は人間ではない」
僕の彼女は人間ではない。プールの後の古典の授業中に、窓辺でうつらうつらとする横顔があまりに綺麗で、僕から告白したのだ。付き合ってください、と校舎裏でありきたりな告白をした。数々の男子が惨敗したと言う噂とは裏腹に、彼女はあっさりと「別にいいけれど」と言い、そしてこう続けた。
「私、人間じゃないのだけど、それでも良い?」
彼女が言うには、太古の昔、それこそ神話の時代にどこかで植物の遺伝子が混ざって