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最近親心を知った、オタク

「推し」という言葉が広く使われるようになって、意外と日は浅いのではないでしょうか。

高校二年生の頃、好きだった俳優さんのことを「推しがさ〜」と言っていたら友人に「三次元に推しっていう?」と怪訝な顔をされた記憶があります。

そんな「推し」ですが、定義はいまだ定まらないところがあると言うか、そもそも定義するものでもない気がしますね。
私にも複数推しと言える存在がいますが、そのうちのひとりは人間ではありません。
お馬さんです。九州産馬の競走馬・ヨカヨカちゃんです。

はじめは、出身地が同じことと、お顔がかわいいことだけでヤダ〜好き好きかわい〜!と軽い気持ちで推し始めたのですが、レースを見ていくうちに「あれ?この子めちゃくちゃ強いんじゃないか?」と思うようになりました。
まだ重賞の勝ちこそありませんが、絶対にいつか勝ってくれると信じています。ヨカヨカちゃんはつよいので。

というのも、栗東トレセンにおける坂路調教にて、ヨカヨカちゃんが同世代牝馬はおろか、他の古馬・牡馬すら霞む怪物タイムを叩き出したという記事を読んだのです。
やっぱりヨカヨカちゃんは天才じゃないか!とオタクの私は思いました。
可愛くて強くて速いなんて、やっぱり唯一無二の存在です。

彼女のことは出身地の関係で、わりと家族ぐるみで推しているので、すぐに母にこのことを話しました。すると

「あんたが陸上とかで記録出すたび私もそう思ってたけど」

と。
泣ける話かと思いきや、私は無断欠席に無断欠席を重ねるという最悪の形で陸上部をやめてるので、嫌味の可能性もかなりあるのですが、まあそれは置いておきます。

推しを推すというのは、種族も年齢も超えて、親心のような愛情を芽生えさせてくれる行為なのかもしれないなあと思いました。

ヨカヨカちゃんは7/4CBC賞にて、九州産馬初の重賞制覇に挑みます。
応援馬券を買って、親のような気持ちでテレビの前で応援しようと思います。




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