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うつ状態を誘発する価値観

自分という存在の価値をどう確認するのか

~他人と比較して得られる自信はもろい~

 皆さんは人生において一番大事なものはなに?と聞かれてなんと答えるだろうか。これはわたしの偏見かもしれないが、6割以上の方は「お金」と答えるのではないだろうか。よくこういった談義をSNSでかわすと、話し合いにならないことが多い。これは人の価値観の問題であるので、落としどころというものがないからだ。ちなみにだが、わたしは最初の質問の答えは「自分の心」と答えるだろう。わたしがお金に執着しないのは、わたしが20代の頃、一番お金を稼いでいたのだが、30代後半の今が人生で一番幸せであると言い切れるところが根拠になっているからだ。話を戻す。わたしはなぜ多くの人がお金に執着するのだろうと理由を考えたことがある。お金が一番大事だと言う方々の意見でよく目にするのは、「お金がないとなにも出来ないから」や「お金があればなんだって出来るし、なんでも手に入る」といったものが多い。言いたいことは理解出来る。しかし、共感は出来ない。お金は確かに大事なものではあるが、わたしの認識はあくまで「必要なもの」ということだ。つまり、必要なだけあればいい。お金はあればあるほど良いとも言う。だが、有り余るお金を持っていれば、お金目当ての人が大勢関わりたいと考え、周囲に蔓延るだろう。本当に心許せる人が誰かわからなくなる。容姿や財産といった外から見てわかりやすいものを過剰に持つ人というのは、それだけデメリットを負う。容姿に優れていれば、容姿に執着、魅力を感じる人が集まるだろう。財産を過剰に保持していれば、それらに執着した人が集まるだろう。その集まった人たちが、その人の自身を見ていくようになればいいのだが、実際は違うように感じている。結婚相手を条件やステータスで選ぶのもこれに該当するとわたしは考えている。
 ここで、なぜお金でなんでも手に入れたいのか、ということを少し掘り下げたい。欲しいものがすべて手に入るから?では欲しいものをすべて手に入れたらあなたは満足できるのか?なんの不満もないのか?そもそもあなたの欲しいものってなに?手当たり次第になんでも手に入れてあなたはなにをしたいの?
 あくまでわたしの意見ですが、ずばり言う。
 お金に執着している人というのは、人に羨ましがられたいという自己顕示欲がとても強い人だと考えている。いろいろなものへの執着があるが、お金への執着は特に自己顕示欲が強いと思っている。その根拠は、お金というのは誰もが扱っているものであるため、それを多く持つことでその人が豊かな人であると思い込みやすいためである。どういった方が豊かであるかは価値観によって違うが、わたしの価値観ではそれは豊かさではない。例えばの話だが、その人の周囲の人たちが同じくらいの財産を保有し、その人と同じように生活していたら、その人は満足できるのか。答えはノーである。自己顕示欲が強い人、周囲と比較してしか自身の価値を感じる、確認出来ない人というのはとてももろく、すぐに自信を失ってしまう。


 本題だが、わたしはうつ病と価値観は密接に関わっていると考えている。例えば、今休職中で生活するお金にも困っているため、お金が大事だと思う、という方は聞き流してもらって構わないが、お金さえあればすべて上手くいくと思っている方は要注意だ。先に述べたように、お金で自尊心を保とうとしている人は、人と比較してしか自分の価値を確認出来ていない可能性が高いとわたしは思う。では、それのなにがいけないのか。少し掘り下げていく。
 皆さんはどういった経緯でうつ症状を抱えただろうか。わたしは職場だったので職場で例えさせてもらう。環境の悪くない職場というのは、基本的に優秀な人たちが働いている。つまり、周囲との比較がクセになっていると、日々自身の価値を感じにくく、劣等感を感じやすい。よってストレスを感じやすく、うつを誘発する。では、環境の悪い職場はどうだろうか。わたしは環境の悪い職場というのは離職率の高い職場だと考えている。仕事がキツイ、ハラスメントが横行している、臭い、汚いなど。他にもあるだろう。働いている人たちは、環境が悪くない職場に比べれば優秀ではないだろう。よって比較していても自身の評価を下げる必要はないかもしれない。しかし、身体へのストレスが大きいだろう。若いうちは体力でカバー出来るが、年齢を重ねるとそうはいかない。心身相関という言葉をご存じだろうか。身体が疲弊すれば精神も引っ張られる。また、うつ状態に戻ってしまう。皆、共通して環境の良いところで働きたいだろう。当たり前だ。だが、自身がうつ状態の経験があるのなら、偏った価値観は見直した方が良い。うつ病から脱却するには、自分が一人だけ存在することになっても自分のことが好きだと言い切れる自己肯定感が必要だ。自己肯定感が高い人間は、他人を羨ましいと思うことがとても少ない。羨ましいと思う分だけ、羨ましがられたいとも思っている証左だからだ。一つの基準になると思う。参考にして欲しい。


~後述~

 お金が一番大事ではない、なんてSNSで言おうものなら批判の的になりますよね。でも、世の中には本当にお金が好きな人もいるでしょう。例えば、周囲の人が財布に100万円入っていたとしても、自分の財布の1万円でニコニコ出来る人です。出会ったことはありませんが、お金が本当に好きならそうなるのではないでしょうか。好きって、人より優れているとか、多く持ってるってこととは別だと思いますから。
 自己肯定感の上げ方はかなり重要です。どんな自分でも受け入れる心の広さや器が必要になります。今回はあまり多く語りませんが、自分の受け入れられない部分や許せない過去などはそのまま周囲の人たちに向けられます。自分のすべてを許容することで、周囲の人たちも許容出来るようになるのです。後々、記事にしていきます。今後ともよしなに。

では、また
皆さんの行き先に明るい未来がありますように。

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