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-01-25歳の丸山くんと恋愛を始められる自信がない

「ねえ、丸山くんどう?」
友達と会話の切れ目によく聞かれる。

丸山くん(仮名)は2ヶ月前に友達に紹介してもらった男性だ。
25歳、社会人2年目、背が高くて、ずっとスポーツをやっていて、ちょっと控えめで、でも深掘りすると面白い。
あとは、友達から「どう?」と聞かれた時、毎回いい感じに返せない。
そんな人だ。

もうすぐ31歳になる自分が5歳下の丸山くんをどう思っていいのか、なんかずっと引っかかってしまってむずかしい。

丸山くんとは紹介されてから2ヶ月間で4回くらい会っていて、2回は電話したりして。年の差を何も気にしなくていいとしたら、すっごくいい人だと思う。
この人と付き合う人は浮気なんてされないだろうし、毎日を普通に楽しく生きれているところが見ていて安心するし、話したことをいつもちゃんと話を覚えててくれるところが素敵で悲しくなることなんてないんだろうと思う。

ただ、自分から何か行動するとなると気が重い。
年下は2歳差で付き合ったことが一回あるくらいの30歳で、周りの友達全員が結婚しているとなるともう何を気にしてるのかわからないくらいに何かが気になってしまう。

”自分の人生の勝手な計画ではもう結婚しているつもりだった”

”周りはみんな結婚して子どもは何人欲しいなんて話しているのに、自分はこの先もっといい人を見つけてどっかに行っちゃうかもしれない年齢の人と恋人を始めていていいのだろうか”

”2年後とかに自分の容姿が綺麗じゃなくなっていってがっかりされるんじゃないか”

”5歳上の女がグイグイ来たら普通キモイよね…”

”彼氏もいないくせに結婚のことなんて考えてどうするの?”

”子どもとか家庭欲しいんじゃないの?人生のパートナーを求めてるかわからない相手と恋愛してていいの?”

”結婚願望がある人ともうまくいかなかったんだから事前にそんなこと考えるの無駄じゃない?”

”丸山くんと話していると無邪気で軽やかで眩しいな。私もそんなふうにシンプルに考えていいのかな?”

”たぶんそんなに年齢とか考えないで私の中身を見て接してくれてるのに、私はこんなぐるぐる考えてて失礼だ”

脳内でネガティブとポジティブを繰り返して、付き合ってもいないうちにめんどくさい女すぎる。丸山くんにはそんなだるい女ムーブを出さないように軽めに接している。

付かず離れず。押しすぎず。
そんな関係をなんとなく2ヶ月保っている。

デートしたあと内心で、「もう何回も会っていてこれで何も思われてないとかあるのだろうか。この人が向こうからなにか言ってくれれば楽なのに」って勝手に期待している自分にもガッカリして。

「自分が選ぶ立場だと思って悩んでるけど、そもそも若くて売り手市場の向こうに選ぶ権利があるから私がなにかする権利なんてないのでは?」と冷ややかな気持ちになってみたりもして。

他の人の意見を見たくて知恵袋なんかを見に行って、同じような悩みを持つ女性が辛辣に裁かれている姿を見て落ち込んだりして。

5歳年下の人との恋愛を誰かに相談するのも憚られて。

どうしようもないぐるぐるを繰り返している。

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昨日遅れた初詣に行った時に、こんなぐるぐるとした気持ちでおみくじをひいてみた。
そしたら「周りに惑わされず自分の感性にしたがって決めろ」と書いてあった。この決断が縁談や、人生の明暗を分けるらしい。

なんとなく、今考えていることは丸山くんを考えているんじゃなくて、丸山くんというレアケースを通して人生について悩んでいるのだと思う。

自分が人生で何を大事にしていて、そのためには何を選んで何を捨てるのか。
全部が勝手に期待した通りになんてならない。せいぜい選べるのが1つだったときに何を選ぶかの話。

そんなお題がベルトコンベアーに乗っているように目の前を通り過ぎて行こうとしていて、目の前に来たタイミングでちゃんと掴まないと行ってしまいそうで。
掴んだところでもしかしたらお互いにいい状態じゃないかもしれなくて。

困っている。私はなにがしたいのでしょう。



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