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一陽来復の娘 3


↑の続きとなります。

※このお話しは、途中、闇々しい表現があります。 感じやすい方はご注意ください。



" 本当に誰に似たんだろうね。"

忌々しそうに、冷たく言い放つ祖母。

昔の人なので、こういう時は、本当に怖く感じます。

" あの、気の利かない○○さん(父のことです(^.^;) やうちを見下す父方の親御さんに似て…お前は本当にダメな子だね。"

「…は?( ゚д゚) 

あまり可愛く思われていないというのは知っていましたが、まさかここまではっきり言われるとは… (^.^; 

" …もう2度とワガママをしないように、痛い思いをさせて、少しは世間や身の程をわからせないといけないね… "

(…え?( ゚д゚) な、何か、怖くない?…)

こんな人だったっけ?と、戸惑う私にお構いなしに、祖母は低い声で、何やら不穏な事を、ぶつぶつと口にしはじめました。


" …可愛がられていい気になってるような子は、
(そんな事実は全くありません(^.^;)

自由で、楽しそうで、幸せな女の子は、恥ずかしい…!

そんな子は、

健康を、若さを、お金を、仕事を、夫を、笑顔を、

全部、取り上げたらいいんだ…!"


祖母の姿が、少しずつ「黒く」なっていき、

その後ろに、「人影」がすうっと現れはじめました。


" …こういう子にはねぇ…

怖い思いをさせてぇ…苦しませてぇ…

苦しみを、味あわせたらぁ…そうしたらぁ、大人しくなってぇ、言う事ぉ、きくからねぇ…

そうしたらぁ「私達」と「同じ」になるからねぇ、安心だよねぇ…

辛いのは、はじめだけだからぁ…

…「みんな」「いつも」そうだからぁ!"

低くこもった「その声」に、多くの人々の声が重なっていきます。

そして、祖母の後ろに、姉の姿が…

" 全てをなくさせて、その、父みたいにすました顔をめちゃくちゃにして、大人しくさせて、

泣いて、土下座して実家に帰ってきたら、

惨めな思いで、一生、ねえやのように、家族に尽くせばいいよ。それがぴったりだよ。

…恥ずかしいけど、受け入れてあげるよ…私達は、「優しくて」「立派」だからねぇ…!"


そして、姉の隣に、母の姿が、 


" 人生は苦しいもの!結婚は苦しいもの!

私より幸せなのは、許せない。私より幸運なのも、許せない…私達から離れて行くなんて、許さない!

何かあったら、その都度、ちゅっと熱い物をあてるような罰を与えて、キャッと泣かせて、大人しく言う事を聞かせておかなきゃいけない。それが、「今まで通り」なんだから…!"


そして、いとこ達の姿が…


" 正しくいなきゃ、自分を守らなきゃ、負けないようにしなきゃ、恥ずかしくないようにしなきゃ…身内に助けてもらって、そうしなきゃ、いられないんだよ、私達は…!"

" …なのに! "

" …何で、正しくも、賢くもない、何も持ってないお前が、私達から離れた所で、生きていられるのか…

嫁として、女性として、私達よりも幸せでいられるのか…

お前は間違ってる!
私や、お前の母親や姉を敬いなさい!従いなさい!
努力してきた、我慢してきた、立派な私達を、うちの家系を、敬いなさい!

私達みたいに生きなさい!実家を大切にしなさい!
婚家なんて、他人なんて、どうせ頼りにならないんだよ!裏切られる!信じるな!

何が、自分の夫が大切だ、だ!
姑が心配だ、だ!

こっちを向け!こっちを向けぇ!

…何で、何で、お前だけ、お前1人だけ、私達から離れた所にいて、自由で、幸せなんだぁ!!

ひどい!ずるい!同じ身内だから面倒みてやっていたのに、離れるなんて、裏切り者めぇ!

同じになれ!同じになれぇ!私達を寂しくさせるなぁ!"


((( ゚д゚)))

私は頭が真っ白になりました。


不幸になれ、帰ってこいとの大合唱の叫びと共に、祖母の後ろに、母、姉、いとこ、そして恐らく母方の身内の未浄化ご先祖様達の姿が、

黒い一つの塊となって、自身の孤独と苦しみを何とかしたいとの気持ちから、こちらを壊して飲み込もうとしている様子が、はっきりと「見え」ました。

「こ…」

✨うん?(^_^)✨

(これ、もう…あ、悪○達やん…((( ゚д゚)))

✨そうだねぇ(^_^)✨

(爽やかに考え読まれた…( ´д`)

確かに、ここしばらく、体調も良くなく、病院に行くことが増えたり、仕事も難しい事が続けて起きたり、
旦那さんともどこかぎくしゃくしたりもして、

何かおかしいなあ?と思っていました。←ニブすぎ(^.^;

まさか、

生前、誰よりも熱心にお題目を唱え、
戴き物は何より一番にお仏壇にお供えせよと言い、

祖父の菩提寺への付け届けは、いつも、どこよりも手厚くしていたと、言っていたような祖母が、

亡くなって数十年経ち面影も薄れた頃に、未成仏の先祖や身内の悪念と一体となり、○霊の感じで(^.^; 我は正義なりと叫びながら、

名字も違う外孫の私の人生を破滅させようと、全力で襲いかかってこようとするとは、全く想像していませんでした…(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)


「…みんな、ワイルド過ぎるよ…(;´Д`)

と、私が、ため息をつきながら、つぶやくと、

✨これが、昔、君が知りたいと言っていた事だよ?(^_^)✨

というキラキラした声が、隣からしてきました。


続きます!三( ;∀;) ↓


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