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YouTubeで密かに広がる『不気味な謎のCM』ブームに迫る!! #YouTube #アナログホラー

あなたはご存知だろうか。
YouTubeで密かに広がりつつある
『不気味な謎のCM』ブーム。


実は最近、YouTube上で謎の恐怖CMをアップロードし続けるチャンネルが密かに増殖し続けているのです。そして、それぞれのチャンネルに熱心なコメントが集まり、半ば熱い考察合戦のような雰囲気を醸し出しています。

一体なぜこんなに急に、謎の恐怖CMブームが巻き起こっているのでしょうか。そして人々はこの映像に何を見出しているのでしょうか。今夜は私瑞野蒼人が、その背景に迫ってまいります。それではまいりましょう。

クローズアップ瑞野(急なタイトルコール)
ジャージャン♪(アタック音)


数々の「謎の恐怖CMアカウント」。
中でも注目が集まっているのが

この2つのチャンネル。

コレ以外にもかなり様々なチャンネルが作られていて、どんどんYouTube上で覇権というか、もはやひとつのジャンルとして確立されつつあります。で、どれもこれも挙げている動画は実に不気味で、日没後に見るのは非常に勇気を伴うトラウマ必至の内容です。一度見ただけでは意味不明なものから、ストレートなメッセージで訴えかける公共広告のようなCM動画まで。さまざまな角度から謎CMをお届けしてくださっています。

詳しい内容はここでは言わずにおきます。とにかく実際に見ていただきたいのですが、まークオリティが高い。VHSでテレビを録画していた時代のノイズ混じりの映像や、昭和の褪せたテレビ映像。あの色の後退加減が絶妙で最高にゾワゾワしてきますひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜。アナログ放送時代の何ともいえない低画質さを活用していることもあり、密かに「アナログホラー」というジャンルで呼ばれているようです。

しかも、このコンテンツのもう一つの
面白いところが「秀逸なコメント」。

熱心なチャンネル登録者の皆さんが世界観を一層引き立ててくれるコメントや考察コメントを山のように残していただけているので、よりフィクションかノンフィクションかの境界線があやふやになり、恐怖を倍増させてくれています。こりゃすごい。まさしくファンと一緒に作り上げるコンテンツだわ。

ただ、よく見てみると
これらの不気味なCM動画にも
ルーツとなった動画があることがわかります。

都市伝説とテレビがかけ合わさった
ネットスラングの元祖ともいうべき存在『NNN臨時放送』

実際に放送されていたと思えないほど
不気味な雰囲気を醸し出す『消える砂の像』。

企業の不祥事や事件後に決まって流れる
いわゆる「おわびCM」。

あの頃ネット民がざわつき、小さい頃にテレビで見て震え上がった怖いCMが、今YouTubeに蘇生し、もう一度若い世代を震えさせている。そう考えるとなんだかワクワクしてきます。

数年前から「謎解き」や「ひらめき」系コンテンツが流行り出し、より人々が「考察できるコンテンツ」を求めるような潮流が生まれ始めました。実際に地上波各テレビ局のドラマでも重厚でより推理要素を高めたサスペンスドラマが放送されたり、リアルな謎解きイベントが好評を博したり、あらゆるところに影響を及ぼしています。

ただ受動的に電波に乗って流れる映像を鑑賞するだけではなく、受け手が思い思いにその映像について考察し、その世界を構成する一員としてコメントを投げかけ、一体感を持って鑑賞する。これがSNS時代の新しい主流となる物語の楽しみ方なのかなと私は思っています。

そういう流れが、こうした不気味で
でも非常に癖になるコンテンツを
生み出しているのかもしれませんね。

というわけで、ありきたりなユーチューバーの動画やテレビに飽きた方は、ぜひこちらの不気味なCMをご覧いただきまして、中身をしっかり考察して眠れない夜をお過ごしになられてはいかがでしょうか。

なお、迂闊に再生し皆様の命に危険が及びましても
あくまで自己責任となりますことをご了承ください。

2024年2月25日・一部加筆



おしまい。



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