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混血殺しの純血主義

今、世界のあちこちでこの純血主義による混血殺しが多発している。

我らこそが、唯一なる者。そう言った純血主義者が、そうでないものを選別し、そして排斥し始めた。これはとても危険な兆候。

純血主義とは、自分たちは、唯一なる存在だとそう思っている。そして、その自分たちは、混血の人たちを支配し、そして教育する必要があるとそ思っている。

純血主義とは、その例えで一番わかりやすいのは、アメリカ大統領のドナルドトランプ。彼は自分こそが唯一なるものだといった思考を持っている。

今アメリカは、黒人差別が再び広まり始めている。つまり、白人主義。白人という純血しか認めないという世界をトランプは作りつつあるそんな気がする。例えその身体にアメリカ人の血が流れていようとも、その血に黒人の血が、もっと言えば、他国の血が混じっていれば、それは純血ではなく、混血であり、そうした混血人種は、自分達純血主義の人間が支配しなくてはいけない。支配するべきだというのが今のアメリカなのではないかと考える。

ドナルドトランプという人間は、まさに純血至上主義者。混血人種を彼は、もしかしたら、野蛮人だとさえ思っているのかも知れない。混血人種は野蛮で暴力的。だから、そう言った人間は、白人である自分たちが制御しなければいけないとそう思っているのかも知れない。

日本にも、この純血主義者というのは、昨今増えてきたきがする。自分こそ唯一なるものであり、その自分は何を言っても、何をしてもいいという人間たちだ。彼らは自分たちに強い優越感を持ち、そしてその自分はこの日本という国を正す為に、この国に生きる人間を正す為にあるとそう思っている。彼らは、自分を完全なる純血主義者であるとそう思い込んでいる。だから、アメリカのトランプと同じように、その綺麗で美しい血を持つ自分こそが、この国を支配する権利があるとそう思っている。

彼らは、常に我こそが唯一なるものであるとそうおもっているので、その唯一なる自分が、この社会に何を言おうが、どんな発言をしようが、それは真っ当な事であるとそう思っている。むしろ、自分が、この社会のあれこれに対して発言する事は、ある種自分の使命であるとそう思っている事も少なくはないだろう。彼らは、純血である自分こそが、この社会をよくする事が出来るとそう本気で信じている。そして、もっと言うならば、この今ある世界をこんな風にしてしまっているのは、汚れた血を持つ混血主義者がいるからだとすら思っている。だからこそ、この汚れた血を持つ者を自分たち純血主義者がどうにかしなければいけないとそう思っている。

純血主義者というのは、混血という汚れた血を持つ者が、この社会を黒く染めているとそう言い、何でもかんでも混血主義者が悪いと一方的に決めつける。そして、その混血主義者、汚れた血を持つ者は、生まれながらにして、その罪を背負っているとそう考える。

だから、混血主義者はどんな仕打ちを受けたとしても、それはこの社会をよくするためには仕方がない事だとそう言う。

汚れた血を持つ者が、この社会を悪くしているその元凶である。だとしたら、そうしたものたちは、その罪を受けてもそれはある意味当然だ!というのが純血主義者の考え方。むしろ、生まれた時から罪人なんだから、罪を受けるのは当然だ!というのが、純血主義。

こうした考え方は、日本にも蔓延しているそんな気がする。

あいつは生きていても意味がないとか、価値がないとか、社会の邪魔だとか、あいつのせいで何もかもが上手くいかなくなったとか、こういった事を言う人間は日本にもたくさんいる。

彼らは、自分こそ唯一なる者という特別意識を持っている。そして、自分以外の人間は、こういった人間からすると、単なる野蛮人という事になるのだろうか?そしてその野蛮人は、もはやこういった人間からすれば、自分達と同じような感情や心すら持ち合わせてはいないとそう彼らは考えるのかも知れない。完璧な純血主義者からすれば、混血主義者というのは、ただの奴隷でしかないのかも知れない。彼らは、自分こそが特別であるとそう思い、混血主義者を断罪する。

私たちが今考えなければいけない事というのは、この純血主義者が何故、世界中に溢れかえってしまっているのか?という事なのではないだろうか?彼らを私たちは訴え、そして彼らに罪を償わせるのも確かに大切な事ではある。でも、その前に私たちは、何故、これほどまでに横柄な純血主義者を作ってしまったのか?を考えなければいけない。

混じりけのある血を許さない。絶対純血、これが何故、そんなに特別視されているのか?そこにいったいどんな違いがあるのか?それを私たちは深く検証していくべきなのではないだろうか?

私たち人間は、その身体に流れる血で本当に優劣をつけられる存在であっていいのだろうか?

血で人間性は測れない。私はそう思う。




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