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環境と呼応する事を止めた私たちが向かう破滅への道

ここへきて、外の環境は大きく変わった。でも、私たちは何も変わらない。人間だけに限らず、この地球上にいる生物というものは、いつも外界の変化と共に生き延びてきた。

外の環境が変化するにしたがって、これまで生き延びてきた生物は、自らもその様態を変化させてきた。そうする事によって、彼らはその命を何とか繋いできた。でも、外界の変化に伴って、自分を変化させる事が出来なかった生物は皆その姿を消した。

今私たちを包むこの世界は大きく様変わりしている。外の環境はものすごいスピードで変化している。でも、私たちはこの外界の変化に何も伴った変化を自らに起こしていない。多くの人が今までのままだ。

これだけ環境が、外の世界が様変わりしているのに、私たちは依然何も自身に変化を与えようとしない。外の世界が変わったら、それに準じて自分というものも変化させていかにといけない。でも、何も変化しようとしない。多くの人がこれまでの生活習慣を変えようとしない。もっと言えば、見直そうとする事すらない。

私たちは常に変化していかなければいけない存在なのに、いつからか、その事を私たちはどうやら忘れてしまった様だ。何も変化する事無く、私たちは今に必死になってしがみついている。

私たち人間というのは、本来もっともっと柔軟な生き物であったはず。なのに、どうしてここまで凝り固まってしまったのだろうか?

外の環境に変化が起これば、それに準じた変化を私たちはいつもしてきた。でも今は違う。外がいくらその様態を変えようと、私たちはその変化に準じて自分を変化などさせなくなった。

私たちは、環境がいくら変わろうと、その環境に自分を合わせるなんて事はしなくなった。悲しいかな、私たちはもう自分と自分を取り巻くこの環境の間にしっかりとした境界線を引いてしまった。

環境と私たち人間というのは、1つに結びついていた。でも、今は、この二つの間には、大きな隔たりが出来てしまった。私たちはにとって環境とは、全く関係のないものになってしまった。

人間とその人間を取り巻く環境。これは切っても切り離せない関係に本来はある。でも、今はこの両者が完全に切り離れてしまっている。互いに呼応し合いながら生きていかなければいけないのに、私たちは環境と呼応するのをやめた。

これが何を意味しているのか?私たち人間と、私たちを取り巻く環境が互いに手を取り合い、そして呼応しなくなるという事は、いわば世界の破滅を意味していると言っても過言ではない。

人間と環境とは切っても切り離せない存在。でも、この二つを私たちは今完全に切り離してしまった。私たちを取り巻く環境は常に変化している。だから、その環境の中で暮らす私たちもそれに順じて変化していくべきなのだが、今私たちはこうする事を完全に拒否している。

手と手を取り合わなければいけないこの二つが、完全に分断されてしまっている。だから、世界は破滅に向かう。この地球環境だけが変化したとしても、そこに住む私たちがその地球の変化に順じた変化を成さなければ、常に変化するこの地球環境についていける訳がないのは自明の事だという事になる。

何故、私たちは変化する事を、常に自身をアップグレードする事を止めてしまったのか?何故、日々自分を鍛錬する事を止めてしまったのか?

その答えは、何も自身を鍛錬せずとも生きていく事が出来る社会を私たち自身が作り出したからに過ぎない。私たちは、自分たちで自分達を破滅に向かわせているのかも知れない。

この社会は、今や変化を要さないものになった。これこそが現実。



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