未夜野 ぱん
日曜の夜 いつものふたり いつものコーラ まいどあり 夏の夜は「生き返る」って 冬の夜は「変だ」って 楽しそうにケタケタ笑って 僕からコーラを買っていく 日曜の夜 い…
もやりと広がる世界で 白いカーテンが光を浴びている 嗅ぎなれた匂いと 隣には大きな丸み 健やかな呼吸が 心地よく耳を撫でる 向かい合い 縮こまり 胸元に 身を寄せる …
私の母はなんでもかんでも口を出す人だった 私はそれを受け入れ 思春期には嫌がる素振りはするものの 内心では些細なことでも決めてもらえることに安心していた 今、光指…
自己紹介見ていただきありがとうございます! 未夜野 ぱん(みやの ぱん)と申します。 小学生の時から自然と詩を書いており、最近になって詩を書く楽しさや重要性を再確…
貴方の為に流す涙は いつだって虚しい 流したことさえ知らない 流した分だけ強まって 離れがたく 縛られる 変えられない現実を 見つめて 落ちてく はらはらと 私を洗う…
薄くグレーがかったあなたの顔を よく見たいなぁと 頭を枕に預けながら思う 少し俯き手元を見ていたあなたが 安心したような それでいて迫り上がる熱を堪えるような 潤ん…
何も持たないこの両手が憎かった 空っぽの手のひらを見つめる度 自然と心は溢れてしまった ある日誰かがやって来て 私の隣に座ったけれど 心地が良いので放っておいた …
私はつやつやしたものが好きで ロールパンの卵黄を塗った表面とか つるんとした葉の表面とか 光沢のあるその質感が好き きっと同じ理由が当てはまる 私を掴む艶やかな黒…
その部屋は成長した私には少し狭かった 普段ならたくさんの子どもがわいわいと遊んでいるが 今は自分しかおらず 部屋の狭さがより際立つ 部屋の窓から直接見える外 キキ…
目の前にボタン おしちゃダメよ とママの声 おしちゃダメ ってどういうことか わかってる だけどなんだか他人事で そんなことよりボタンが呼ぶんだ 押して? 音が鳴るよ…
ある日みんなは船にのり ちがう星へとんでった ぼくはひとりこの星で とんでく船を見上げていた みんながもどってくる前に やってきたのは うちゅう人 ぼくのまわりは …
わたしの真ん中 ずっとある石 なぜかわたしを冷やす石 たとえば友だちと大笑い たとえば家族みんなでおでかけ そんな時は冷たいなんて わすれて気づかないけれど たとえば…
いつものその顔 見たくないのに あんたの棘に噛み付いて 私、別に悪くない ずるいやつやわ、いなくなったら こっちの気持ちが煽られる 二人おったら 意地張る時もあるも…
2024年6月11日 01:37
日曜の夜いつものふたりいつものコーラまいどあり夏の夜は「生き返る」って冬の夜は「変だ」って楽しそうにケタケタ笑って僕からコーラを買っていく日曜の夜いつものふたりいつものコーラまいどありある日それほど寒くない日今日もふたりはやってきて日曜の夜歪なふたりいつものコーラまいどあり笑い合うけど静かに寄り添いまるで今を噛み締めるみたいじっくり小さく歩い
2024年6月10日 09:20
もやりと広がる世界で白いカーテンが光を浴びている嗅ぎなれた匂いと隣には大きな丸み健やかな呼吸が心地よく耳を撫でる向かい合い縮こまり胸元に身を寄せるふたりひとつの赤子になってカーテンでは収まらない光が部屋を満たしてあたたかいまるで母の懐みたいにふたりひとつの赤子になってふわりすっぽり包まれる
2024年6月9日 17:41
私の母はなんでもかんでも口を出す人だった私はそれを受け入れ思春期には嫌がる素振りはするものの内心では些細なことでも決めてもらえることに安心していた今、光指す教会の体をした壇上で左手の薬指に光る輪が通っていくがちり、と一生離れなさそうな音がした現実味のない景色を眺めながら異動だろうかと考える安心を貪る相手が変わるだけだどこまでも子供だなと呆れて上がった口角に彼はにっ
2024年6月9日 14:57
自己紹介見ていただきありがとうございます!未夜野 ぱん(みやの ぱん)と申します。小学生の時から自然と詩を書いており、最近になって詩を書く楽しさや重要性を再確認したので、また書き始めました。自分の感覚や文章を、他の人はどう感じるのか反応が見てみたいと承認欲求のお化けが出てきたので、こうして人目につく所に晒している次第です🙇拙い文章で国語力も最底辺だと自覚していますが、お好きな詩を見
2024年6月9日 13:35
貴方の為に流す涙はいつだって虚しい流したことさえ知らない流した分だけ強まって離れがたく縛られる変えられない現実を見つめて落ちてくはらはらと私を洗うシャワーみたいですっきりと目が覚めて鮮明に突き付ける清々しく痛い心地良くて危うい君の前で流す涙はいつの間にか優しい啜る音に飛び起きて濡れた頬を確かめる拭って摩って抱きしめて期待している将来が満
2024年6月7日 06:50
薄くグレーがかったあなたの顔をよく見たいなぁと頭を枕に預けながら思う少し俯き手元を見ていたあなたが安心したようなそれでいて迫り上がる熱を堪えるような潤んだ視線でこちらを向くきっとあなたには始まりで私にとっては終わりでやっとお腹を満たす時が来たと大きな口で咀嚼するあなたとても満足気で美味しそうでそんな無邪気な表情をモヤがかかる意識の中で眺めるまた終わってしま
2024年6月6日 19:59
何も持たないこの両手が憎かった空っぽの手のひらを見つめる度自然と心は溢れてしまったある日誰かがやって来て私の隣に座ったけれど心地が良いので放っておいた気付けば私の手のひらに1つ何かが乗っていたどうやらお隣さんがくれたらしい何かわからなかったけど嫌ではないので放っておいた気付けば私の手のひらに沢山何かが乗っていたどうやら探検したくなって自分で拾い集めたらしい
2024年6月6日 11:18
私はつやつやしたものが好きでロールパンの卵黄を塗った表面とかつるんとした葉の表面とか光沢のあるその質感が好ききっと同じ理由が当てはまる私を掴む艶やかな黒少し濡れた表面に光が当たって綺麗なのたまにきょろりと愛おしく動き私の鼓動を速くする遠くを見つめるそれ細めて楽しそうなそれおどけて見開くそれ少し恥ずかしそうに伏せるそれそれが瞼に覆われる時あなたはどんな顔をす
2024年6月5日 17:11
その部屋は成長した私には少し狭かった普段ならたくさんの子どもがわいわいと遊んでいるが今は自分しかおらず部屋の狭さがより際立つ部屋の窓から直接見える外キキィー!と締め付けられるブレーキ音がなる度にハッと見上げるが門を通る人影は目当てのものではなくまるで一攫千金をかけたビンゴ大会でずっとリーチから抜け出せないようなそんな一喜一憂を繰り返すこれだけ人で溢れているのにどうして
2024年6月5日 17:02
目の前にボタンおしちゃダメよとママの声おしちゃダメってどういうことかわかってるだけどなんだか他人事でそんなことよりボタンが呼ぶんだ押して?音が鳴るよ?どんな感触かな?ランプが光るよ?すごいでしょ?かっこいいよね?今なら1番だよ?押してみて?ほらほら!喉が乾けば水を飲むそのくらい自然な流れに乗って気付いた時には沈んだボタンピンポーンと同時にな
2024年4月1日 07:19
ある日みんなは船にのりちがう星へとんでったぼくはひとりこの星でとんでく船を見上げていたみんながもどってくる前にやってきたのは うちゅう人ぼくのまわりは うちゅう人だれの言葉もわからないぼくのまわりは うちゅう人だれにも気持ちはつたわらないそれでもぼくら みんな生き物同じ所はあるはずさおどろく時もあるだろうけどおいしいごはんはきっとすき休み方はちがうだろうけどふと
2024年4月1日 07:02
わたしの真ん中ずっとある石なぜかわたしを冷やす石たとえば友だちと大笑いたとえば家族みんなでおでかけそんな時は冷たいなんてわすれて気づかないけれどたとえばみんなかえった教室たとえば暗い台所石はじんわりわたしを冷やしておいてけぼりになったみたい毎日たまる冷たいになみだがこぼれる時もある弱いみたいでいやなんだ笑わないし心ぱいしないのぞかないし言いふらさないそんな人がいる
2024年3月16日 05:35
いつものその顔 見たくないのにあんたの棘に噛み付いて私、別に悪くないずるいやつやわ、いなくなったらこっちの気持ちが煽られる二人おったら意地張る時もあるもんやねぇあんたねぇあんたはよ帰ってきて並ぶ器が私を責める減っていく熱さは一緒やろ私、別に悪くないずるいやつやわ、今日もああ頑固なあんたにかなわへん二人おったらすれ違いもあるもんやねぇあんたねぇあんたど