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【詩】狭い部屋

その部屋は成長した私には少し狭かった

普段ならたくさんの子どもがわいわいと遊んでいるが
今は自分しかおらず
部屋の狭さがより際立つ

部屋の窓から直接見える外
キキィー!と締め付けられるブレーキ音がなる度に
ハッと見上げるが
門を通る人影は目当てのものではなく
まるで一攫千金をかけたビンゴ大会で
ずっとリーチから抜け出せないような
そんな一喜一憂を繰り返す

これだけ人で溢れているのに
どうして私に気付けないのか

こんなに小さな空間なのに
どうして私を見落とすのか

そんな悲しいとも恨めしいとも言える気持ちを涙しているのに
いざ見つかりそうになると恥じて隠れて

強がる私の殻を叩き割り
愛を注いで欲しかった

まるで当たり前かのように
私を見つけて欲しかった

そこから一歩踏み込んで
この部屋から掬いとって

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