未夜野 ぱん

色々な形の歌詞・詩を練習中です。Xには文字数的に入らないようなものを載せています。 反…

未夜野 ぱん

色々な形の歌詞・詩を練習中です。Xには文字数的に入らないようなものを載せています。 反応いただいたら小躍りします。よろしくお願いいたします。

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最近の記事

【詩】夏

私は納得していない なのに勝手に元気よく セミやら雲やら日差しやら あれよあれよと夏にする 待ったも聞かずに「日々」の上 眩しい色を塗りたくる 私は納得していない だから勝手に薄れてく 記憶や匂いや感触に 嫌だ嫌だと反り返る それでも気付けば「過去」となり 私の背中を蹴り飛ばす 飛んだ私はどこへ行く せめて着地は緩やかに

    • 【詩】いつものコーラ

      日曜の夜 いつものふたり いつものコーラ まいどあり 夏の夜は「生き返る」って 冬の夜は「変だ」って 楽しそうにケタケタ笑って 僕からコーラを買っていく ある日 それほど寒くない日 今日もふたりはやってきて 日曜の夜 歪なふたり いつものコーラ まいどあり 笑い合うけど 静かに寄り添い まるで今を噛み締めるみたい じっくり小さく歩いてく ひとつに組んだ背中を遠く 見送ってから随分と経ち 日曜の夜 今日はひとり いつものコーラ まいどあり 生温い風が這いつくばっ

      • 【詩】朝日の温もり

        もやりと広がる世界で 白いカーテンが光を浴びている 嗅ぎなれた匂いと 隣には大きな丸み 健やかな呼吸が 心地よく耳を撫でる 向かい合い 縮こまり 胸元に 身を寄せる ふたり ひとつの赤子になって カーテンでは収まらない光が 部屋を満たして あたたかい まるで母の懐みたいに ふたり ひとつの赤子になって ふわりすっぽり包まれる

        • 【詩】子供のままで

          私の母はなんでもかんでも口を出す人だった 私はそれを受け入れ 思春期には嫌がる素振りはするものの 内心では些細なことでも決めてもらえることに安心していた 今、光指す教会の体をした壇上で 左手の薬指に光る輪が通っていく がちり、と一生離れなさそうな音がした 現実味のない景色を眺めながら 異動だろうかと考える 安心を貪る相手が変わるだけだ どこまでも子供だな と呆れて上がった口角に 彼はにっこりと微笑み返した 行く末は安泰そうだ

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        記事

          劣化サイトマップ

          自己紹介見ていただきありがとうございます! 未夜野 ぱん(みやの ぱん)と申します。 小学生の時から自然と詩を書いており、最近になって詩を書く楽しさや重要性を再確認したので、また書き始めました。 自分の感覚や文章を、他の人はどう感じるのか反応が見てみたいと承認欲求のお化けが出てきたので、こうして人目につく所に晒している次第です🙇 拙い文章で国語力も最底辺だと自覚していますが、お好きな詩を見つけていただければ幸いです。 詩の種類過去の思い出 繊細さによりショックが長続

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          【詩】落涙

          貴方の為に流す涙は いつだって虚しい 流したことさえ知らない 流した分だけ強まって 離れがたく 縛られる 変えられない現実を 見つめて 落ちてく はらはらと 私を洗うシャワーみたいで すっきりと目が覚めて 鮮明に突き付ける 清々しく痛い 心地良くて危うい 君の前で流す涙は いつの間にか優しい 啜る音に飛び起きて 濡れた頬を確かめる 拭って 摩って 抱きしめて 期待している将来が 満たされなくても そばに居る 雪降る朝の布団みたいに 突き詰めると自己満な 乱

          【詩】空腹

          薄くグレーがかったあなたの顔を よく見たいなぁと 頭を枕に預けながら思う 少し俯き手元を見ていたあなたが 安心したような それでいて迫り上がる熱を堪えるような 潤んだ視線でこちらを向く きっとあなたには始まりで 私にとっては終わりで やっとお腹を満たす時が来たと 大きな口で咀嚼するあなた とても満足気で 美味しそうで そんな無邪気な表情を モヤがかかる意識の中で眺める また終わってしまう 将来を語る時は鋭い口調も 今では少しの不安と揺らぐプライドで 情けなく私に

          【詩】お隣さん

          何も持たないこの両手が憎かった 空っぽの手のひらを見つめる度 自然と心は溢れてしまった ある日誰かがやって来て 私の隣に座ったけれど 心地が良いので放っておいた 気付けば私の手のひらに 1つ何かが乗っていた どうやらお隣さんがくれたらしい 何かわからなかったけど 嫌ではないので放っておいた 気付けば私の手のひらに 沢山何かが乗っていた どうやら探検したくなって 自分で拾い集めたらしい そして不思議とお隣さんに 集めた何かを報告し 返る笑顔に安心していた ああ

          【詩】お隣さん

          【詩】瞳

          私はつやつやしたものが好きで ロールパンの卵黄を塗った表面とか つるんとした葉の表面とか 光沢のあるその質感が好き きっと同じ理由が当てはまる 私を掴む艶やかな黒 少し濡れた表面に光が当たって綺麗なの たまにきょろりと愛おしく動き 私の鼓動を速くする 遠くを見つめるそれ 細めて楽しそうなそれ おどけて見開くそれ 少し恥ずかしそうに伏せるそれ それが瞼に覆われる時 あなたはどんな顔をするのか そしてまた黒を覗かせる時 それはどんな風に揺らめくのか 知りたい 見

          【詩】狭い部屋

          その部屋は成長した私には少し狭かった 普段ならたくさんの子どもがわいわいと遊んでいるが 今は自分しかおらず 部屋の狭さがより際立つ 部屋の窓から直接見える外 キキィー!と締め付けられるブレーキ音がなる度に ハッと見上げるが 門を通る人影は目当てのものではなく まるで一攫千金をかけたビンゴ大会で ずっとリーチから抜け出せないような そんな一喜一憂を繰り返す これだけ人で溢れているのに どうして私に気付けないのか こんなに小さな空間なのに どうして私を見落とすのか そん

          【詩】狭い部屋

          【詩】ボタン

          目の前にボタン おしちゃダメよ とママの声 おしちゃダメ ってどういうことか わかってる だけどなんだか他人事で そんなことよりボタンが呼ぶんだ 押して? 音が鳴るよ? どんな感触かな? ランプが光るよ? すごいでしょ? かっこいいよね? 今なら1番だよ? 押してみて? ほら ほら! 喉が乾けば水を飲む そのくらい自然な流れに乗って 気付いた時には沈んだボタン ピンポーン と同時に なにやってるの?! ああ、またやってしまった 思っているうちにママが謝る うち

          【詩】ボタン

          【詩】うちゅう人がやってきた

          ある日みんなは船にのり ちがう星へとんでった ぼくはひとりこの星で とんでく船を見上げていた みんながもどってくる前に やってきたのは うちゅう人 ぼくのまわりは うちゅう人 だれの言葉もわからない ぼくのまわりは うちゅう人 だれにも気持ちはつたわらない それでもぼくら みんな生き物 同じ所はあるはずさ おどろく時もあるだろうけど おいしいごはんはきっとすき 休み方はちがうだろうけど ふとんはきっと気持ちいい 全部わかるはむずかしいけど ちょっとの同じはあるはずだ

          【詩】うちゅう人がやってきた

          【詩】石

          わたしの真ん中 ずっとある石 なぜかわたしを冷やす石 たとえば友だちと大笑い たとえば家族みんなでおでかけ そんな時は冷たいなんて わすれて気づかないけれど たとえばみんなかえった教室 たとえば暗い台所 石はじんわりわたしを冷やして おいてけぼりになったみたい 毎日たまる冷たいに なみだがこぼれる時もある 弱いみたいでいやなんだ 笑わないし心ぱいしない のぞかないし言いふらさない そんな人がいるのなら この石のこと話してみたい 一回さわってみてほしい わたしの真ん中 今日

          【歌詞】あんた(仮)

          いつものその顔 見たくないのに あんたの棘に噛み付いて 私、別に悪くない ずるいやつやわ、いなくなったら こっちの気持ちが煽られる 二人おったら 意地張る時もあるもんや ねぇあんた ねぇあんた はよ帰ってきて 並ぶ器が私を責める 減っていく熱さは一緒やろ 私、別に悪くない ずるいやつやわ、今日もああ 頑固なあんたにかなわへん 二人おったら すれ違いもあるもんや ねぇあんた ねぇあんた どこまで行ったん すきま風が揺らしてる 水面みたいな私の気持ち あちらこちらと行

          【歌詞】あんた(仮)