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【エッセイ】洗脳と社員教育

「人を洗脳する際はまず、自尊心を失わさせる為に太らせる」
という話をどこかで聞いた事があります。おそらく、洗脳するにあたり、自尊心やプライドが邪魔になるのでしょう。

従業員教育の現場においても、同様の事を行っている企業はあるのではないでしょうか。最近のテレビ事情は良く分かりませんが、テレビのニュース番組の特集などで、とにかく従業員をとことん厳しく追い込む社員教育や研修をする企業を何度も見かけました。「そんなに大きな声で何度も社訓を叫ばせて、何をしようとしているの?」と見ているこっちはドン引きです。

また経験上、仕事が出来ない上司・先輩社員ほど、新入りの部下につらく当たるのも良くあるパターンです。「お前の方が下だからな」と早めに刷り込もうとするのでしょう。
彼らはあらゆる手段でマウントを取ろうとします。先輩風を吹かせ、雑に後輩を扱う。やたらとプレッシャーをかける。仲間外れにする。雑用ばかりを押し付ける。弱みを見つけ、そこを徹底的に攻撃する。陰口を言う。酒を飲ませて醜態を晒せようとする等。

これらもおそらく、新入社員や・部下の自尊心やプライドというものが会社にとって邪魔な為、厳しく追い込む事でそれらを失わせ、ある種の洗脳状態にするものだと僕は思っています。
しかし会社は「ロボットのような人間はいらない」と口をそろえて言うでしょう。
結局会社は、従順だけれども自主性もあるような「手のかからない」人間が欲しいんですよね?

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