美しく、スマートに去りたかった 復職531~535日目 | 復職日記 #120
こんにちは、みつまめです。
先週はプレイヤーとしてのラストラン、フィナーレを迎えました。
今週はがらりと代わり、引き継ぎ週間でした。
私は割と働き者なプレイングマネージャーなので(笑)、あまりにも業務範囲が広すぎました。
どう考えても業務を一部縮小したり、業務フロー自体を大幅変更する必要があります。
その他様々な事情もあり、部署をまたいだ複数人への引き継ぎが必要だったため、毎回5-10名程度に「研修会」という形をとっての引き継ぎを実施しました。
1日1時間〜1時間半×5日間にぎゅっと凝縮。
残るメンバーが業務を遂行しやすく、かつ自身で考え、判断できるように。
これが私の最後の仕事だという意気込みで臨んだ引き継ぎ。
結果としてはエゴと絶望、感謝の気持ちが入り乱れた、複雑な気持ちでのラストランとなりました。
先週はプレイヤーとしてのラストランでした
引き継ぎ① イラッと 531日目
出社。
引き継ぎの目標は、「残るメンバーが業務を遂行しやすく、かつ自身で考え、判断できる」ようにすること。
その為、全日程のアジェンダと、準備しておいて欲しい内容を用意。
全てを先週のうちに共有してありました。
何も音沙汰のないまま週末を迎えたので、当日朝にリマインドしたところ
「確認不足で準備が出来ておらずすみません」
という前置き付きで、最低限の内容のレスポンスがありました。
いやアンタ、確認不足も何も準備事項のチャットにスタンプつけてたやないか。
他のメンバーもなんか言うことないの?
若干イラッとしました。
準備とはいうものの参加メンバーにとって全く難しい事ではありません。
参加メンバーで、5分程度軽く打ち合わせしておけば良いくらいの内容です。
準備がないので当然「自分で考え、判断できる」なんてレベルに到達出来るはずもなく。
ツールの使い方を教える、みたいな最低限の内容にとどまりました。
引き継ぎ期間の全てを上司に報告することを固く心に誓いました。
引き継ぎ② 呆れ 532日目
出社。
前日夜、薬を飲む時間の調整を失敗。
20時半には眠気でふらついてしまい、21時半に倒れ込むように寝てしまいました。
翌5時に覚醒。
飲んでいる薬の扱い、今の生活リズムではかなりの無理があり少々困っています。
いずれ記事にするかも。
引き継ぎ2日目。
この日は準備事項を、誰も準備していませんでした。
準備をお願いしていましたが…準備してます?と聞いたらメンバーが顔を合わせて苦笑い。
心底呆れました。
何でこの人たち、参加表明したんだろう。
(私がスケジュールを組み、参加希望の人に記名をお願いするスタイルにしてありました)
この日も指定していた準備が成されていないので、ツールの使い方を教える、みたいな内容にとどまりました。
会社から給与をもらっている立場で、黙っていても何でも教えてもらえると思っているなんて。
人間性を疑います。
心底くだらない人たちだな、と呆れました。
希望や質問が出ない内容は誰にも引き継がず、上司に資料を渡して使い方は上司に任せよう、と決めました。
引き継ぎ③ 怒りと僅かな救い 533日目
出社。
前日夜も薬を飲む時間の調整を失敗しました。
この日は夜ワンオペだったので、眠気を堪えて何とか乗り切り、子どもたちと同時ぐらいに寝落ちしました。
薬の調整の失敗と思い込んでいましたが、後からPMSだったのかも?と気づきました。
いずれにせよ、色々難しいです。
引き継ぎ3日目。
この日も指定していた準備がされていませんでした。
能面の顔で、最低限の内容を淡々とレクチャーしました。
この日は別件で、アシスタントともう一人の他部署メンバーが結託(?)し、私が託したかった業務の引き継ぎリクエストがありました。
今年4月からアシスタントと試行錯誤してきた業務。
業務がストップしたり、まったく何も知らないメンバーが試行錯誤の全てを無かったことにしまうのが哀しいと思っていました。
嬉しかったです。
そして、2人の嬉しいリクエストから「引き継ぎ受けました」という形だけ欲しくて参加しているメンバーも浮き彫りに。
本当に品のない人たち。
私も最後なので我慢しません。露骨に無視します。
出禁にしてやろうかな。
引き継ぎ④ 絶望 534日目
出社。
この日は朝から下腹部痛と頭痛。PMSですね。
今週は無用なストレス(下らないメンバーの存在)が強いのでPMSが重いのかも。
引き継ぎ4日目。
この日も指定していた準備がされていませんでした。
この人のこういうとこ、心から嫌いだったと一つずつ再確認していくような、本当に嫌な気持ちにさせられた4日間でした。
去り方には人間性が出ると思っていますが、退職者をスマートに送り出せるかどうかにも人間性が出るものだな、と思います。
別れ際は美しく、スマートでありたいものです。
別れ際がスマートじゃない人は、私は心底嫌いです。
引き継ぎ⑤ 哀しみと感謝 535日目
出社。
朝から引き続き下腹部痛が強い。
頭痛も重いな、低気圧?と思っていたら生理が来ました。
本格引き継ぎ週間最終日。
この日は業務の中でも、特に私が得意とする分野
。
入社半年くらいからずっと関わってきた業務でもあります。
参加メンバーも最多の10名。
もう最後だし思いっきりやろうと決め、パワポでしっかりしたスライドを作り、外部研修か?くらいの作り込みで(もちろん練習もして)挑みました。
前半を講習パートとし、後半はアシスタントによる事例紹介・実演の二部構成。
全部私でも良かったんですが、一緒に頑張ってきたアシスタントに花を持たせてあげたかったので。
私が居なくなったあといいように使われないように、という親心(上司心?)と、あなたはもう独り立ちして大丈夫、託したよ、という気持ちを込めて。
アシスタントには前週に個別にリクエストし、何度か質問や相談をしてくれました。
内容も充実していて、しっかり時間をかけて準備してきてくれたのがよく分かりました。
本当に嬉しかったです。思いっきりやってよかった。
講習会パートも実演パートも、参加メンバーへ若干伝わった手応えがありました。
引き継ぎ後、参加メンバーがアシスタントへ質問している様子も見られたし、何だか安心しました。
少しでもアシスタントと、残るメンバーの糧となったらいいな、と思います。
私は美しく、スマートに去る人でありたかった
去り際は美しくスマートでありたいと思っています。
仕事において私が思う「スマートに去る」というのは、最後まで自分の仕事を、責任を持ってやり切ることだと考えました。
私の仕事は、マネージャー。
マネージャーの職務は、メンバーが業務の目標や目的を理解し、業務を遂行しやすいよう道を整えること。
つまり私がやり切るべき最後の仕事は
「ただ業務を引き継ぐのではなく、業務の組み立て方や考え方を伝え、メンバー自身が考えて実施できるようにすること」
と考えました。
会社の大きな転換期を目前に去ってしまう私に出来る、上司へのせめてもの恩返し、という気持ちもありました。
ただ、さすが私が「諦めた」メンバーたち。苦笑
残念なら、引き継ぎで少しでも何かを得よう、といった様子は誰からも感じられませんでした。
当然「メンバー自身が考える」なんてレベルに達することは出来ず。
途中から完全に心が折れ、絶望的な気持ちになりました。
嫌いな仕事の仕方をするメンバーの、心底嫌いな部分をありありと見せつけられ、再確認する嫌な時間でした。
去り際を美しく。上司に恩返しがしたい。メンバーに何かを残したい。
完全に私のエゴです。
自分の気持ちを満足させたかっただけかもしれません。
だからメンバーに伝わらなかったのかもしれない、とも思ってもいます。
結局最後まで私はメンバーに過剰に感情移入したり、伝わることを勝手に期待して、伝えたいあまりに気持ちを乗せすぎたりして。
暑苦しいよな。やっぱり私は管理職には向かなかったな。
そんな事をぐるぐると考えながら、哀しい気持ちで引き継ぎの報告書を作り、上司に提出しました。
(これも別に求められたわけではなくて、報告するまでが「仕事」だと、私が勝手にやったこと)
報告書を提出後、上司は「職務を全うしたこと」「最後まで責任を持って取り組んだこと」を褒める最高の言葉をかけて頂きました。
「私が成したことを継承していく」とも。
もったいないくらいの言葉が嬉しすぎて、トイレに移動してでひっそり泣きました。
私が理想とした美しく、スマートな去り際ではなかったかもしれないけど。
勝手に期待して、理想と現実のギャップの大きさを再確認して絶望したし、嫌な気持ちになったけど。
上司は、最後を見届けてくれた。
生涯大切にしたい言葉を頂いた。
最後まで自分の仕事をやり切ってよかった。
そう思います。
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この頃から大きく成長しました
上司が思う「マネージャー」には、もしかしたらなれたのかもしれない
メンバーを「諦めた」話
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転職活動期シリーズ
思いの外大作になっています。
#10 くらいまで行くかも…よろしければお付き合いください。
復職日記
子育てやら日常やら
生きづらさ解消に向けての試み