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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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#酔芙蓉

8月ラストの週末

8月ラストの週末

3日連続の猛暑日。熱帯夜が3日続くといささか慣れてきた。それでも染料を煮詰めていると暑くてたまらず、午後1時ごろモモがヒィヒィと鳴いて抗議してきた辺りで火を止めた。朝は畑の水やりをして庭の花を見るのが日課だが、この残暑の中自然は着々と秋へと進んでいるなと気づく。昨日までなかったヤブランの紫の蕾が葉の間から上がってきたし、シュウカイドウも咲いた。![](https://assets.st-note.

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(78)芙蓉三昧

(78)芙蓉三昧

一重の白い芙蓉が咲いたので、薄紅色の一重と八重の酔芙蓉の三種、芙蓉が咲いた。よほど好きだったのねと、この庭を作った人を想う。会ったことはなく、隣近所の人から聞いた話だけの人だが、建てた人の好みを反映させた家に住んでいると、細かなところからも住んでいた人の癖とか嗜好を感じる。

コンクリートの隙間に蝉の羽が刺さっている。蟻が巣に運び込もうと引っ張るので、ゆらゆら揺れていた。また今日も暑い。

(75)バッタと虫取り網

(75)バッタと虫取り網

明け方の空を久しぶりに見た。夜明けに目が覚めてもついまた寝てしまう。モワンと熱気が残る朝の空は、今日も暑いよといっている。

バッタが青紫蘇を食べてしまうので、虫取り網を100均で買ってきた。バカみたいにピョンピョン飛び跳ねているから、一振りしたらどっさり獲れるんじゃないかと思っていたが、虫取り網でバッタは捕まえられないとすぐに分かった。その代わり、キュウリの葉を食い荒らすウリハムシが捕まった。8

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(71)あと一日

(71)あと一日

おはよう、カマキリ。カーテンを開けながら、網戸のカマキリに挨拶する。カマキリの脚はどうなっているのかと、写真を撮ろうとしても上手くいかない。カメラを変えてもダメ、諦めて身体を起こすと、カマキリも大きく息を吐くように身体を揺らした。それはそうか、網戸ごしにお腹側からジロジロ覗かれて緊張していたらしい。

酔芙蓉は、小学校で行事のたびに作らされた、薄紙の花にそっくりだ。水分を多く含んでしっとりした花弁

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(68)シンテッポウユリと芙蓉

(68)シンテッポウユリと芙蓉

酔芙蓉が咲きはじめた。大きな木に大きな白い花が、ポン、ポンとひらき、夕方にかけて紅色に染まる。きれいなマダラ蝶が飛んできて、カメラレンズを上手に避けてひらひらと移動する。蝶は分かりにくいが、かなりのスピードで飛んでいるはず。

タカサゴユリと思っていた白百合は、どうもシンテッポウユリらしい。タカサゴユリには外側に赤いすじが入るそうで、この百合は真っ白だから、シンテッポウユリ。タカサゴユリは台湾原産

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(60)盛夏へ向かう

(60)盛夏へ向かう

虫喰い穴だらけの青紫蘇が元気になってきたので、一枚ずつ、ありがとうと葉をもらってくる。零れ種から生えてくるので、あちこちに小さな株があって手間だけれども、以前に植え替えをしたら、途端に勢いがなくなったので、紫蘇は生えるに任せている。

緑がどんどん濃くなって、いきなり盛夏の気配になってきた。梅雨が終わると、シダ類が枯れて茶色くなるので、枯れた葉をのぞく。冬に枯れたシダを素手で折ったときに、硬い繊維

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