やどかりみさお|菊池操

写真家やどかりみさお 一般社団法人アマヤドリ代表理事 菊池操 lit.link/yadokarimisao

やどかりみさお|菊池操

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    マガジン

    • アマヤドリ

      「すべての人が生き方を自分で選択できる世界を」をビジョンに活動している「アマヤドリ」を立ち上げました。 なんらかの理由で家庭からのサポートや帰る家を失った18歳からの女性のための家、ステップハウス「アマヤドリ」をつくっています。 人生には雨も降る。そんな時は一緒に雨宿りをしよう。雨が上がったその時は、自分で決めた未来に歩き出せるよ。

    • 母と娘。子育て日記。

    • MIND

      日々、感じていること、思っていること、これからのことを徒然と。

    • 「やどかり保健室」

      あなただけの保健室のように、好きな時に遊びにきてください。

    • ポートレートジャーニー

      葉山で、ポートレートを残す旅。 おしゃべりしながら。歩きながら。 葉山の自然を感じる小さな旅。 ポートレートは旅のおみやげ。

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    写真家が、「家」はじめます。

    きっかけは、質問箱にもらった一通の手紙だった。 「何もをするにもやる気がおきません。」という書き出しの長い手紙。 私は、noteで返事を書いた。 それを読んでくれた彼女からDMをもらって、電話をするようになって、会って話をするようになった。 彼女にはたくさんの悩みがあったからだ。 体調のこと、心のこと、人間関係のこと、そして住まいのこと。 彼女は家出中だった。 そこからの私たちは、結構忙しかった。 電話での作戦会議。 ラインでの状況報告。 内科と精神科の受診。 関係

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      • 苦手だったあの日にも、カーネーションを。

        母の日が苦手だった。 母に心からの感謝を伝えられない、自分への罪悪感。 母に心からの感謝を贈る友人への、うらやましさ。 欲しくない感情が入り混じる、そんな日だから。 母娘関係が劣悪だったと言えば嘘になるかもしれない。 私は母を好きだったし、母を悲しませたくはないし、喜ばせたいと思っていた。 一方で、 話がしたい。 受け止めてほしい。 受け入れてほしい。 無条件に愛されたい。 そんな気持ちで溢れていた。 叩かれたり、怒鳴られたりするたびに、 私が母にしてあげたいこ

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        • かつて子どもだった私たちへ

          学校へ行けないとか不登校とか 非行とか不良とか 怠け者とかサボりとか 良い子とか優等生とか 真面目とか素直とか 言われなければ世界は変わってたかな? かつて、ただの子どもだった私たちへ ただの自分だったあなたへ 適当な言葉に当てはめられる前のあなたを知っている私が、あなたのことを残しておこうと思います。 中学に入学して、同じ部活だったね。 私も弱かったけど、あなたはもっと弱くて、すぐに泣きべそかいてた。 怖がりなのを知ってたよ。 笑うと八重歯が見えて、猫みたいって思っ

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          • 精神疾患もちの私が、親になる上で気を付けていること

            「精神疾患があるのに、親になっていいの?」  「精神疾患がある親の子どもは、かわいそう。」 実際に私が言われた言葉です。 でも、他人に言われた言葉ではありません。 私が、頭の中で、自分に対して言った言葉です。 昔の私は、子どもをもつことに、強い不安や恐怖を感じていました。 私に精神疾患があったからです。 今日は、子育て中や、これから子どもが欲しいと思っている、精神疾患をもつ仲間に向けて、私が親になる上で気をつけてきたことを書いて、置いておきたいと思います。 1)自己

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            日本で一番贅沢な花束

            海と山の街、横須賀。 異国情緒漂う、その街の片隅で、女4人の共同生活。 「シェアハウス」というと、今風でおしゃれに聞こえるかもしれない。 でも、「駆け込み寺に住んでいる」と言ったほうが、私たちの生活には近いような気がする。 私たちは、それぞれ事情があり、どこにも行くところがなかった。 ここ、「アマヤドリ」以外には。 朝、窓を開けた。 廊下に吹き込んだ風は、金木犀の香りがした。 庭の木の葉が、ほのかに色づいている。 あ、柿がなっている。あれは渋いのかな。 今日は10月

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            人生の雨にも、思い出を。

            あなたの人生で、雨が降っていたことはありますか? 人生の雨。 変えたくても変えられない辛い環境だった時。 もしかしたら過去にあったかもしれないし、もしかしたら今がそうなのかもしれません。 今日は、私の人生に雨が降っていた時の話をさせてください。 学校に行く。上履きが無い。今日も隠されてしまった。 来客用のスリッパを借りて、教室へ行く。 感情はない。 ただ、「大きいな。」と思っていたことを覚えている。 教室にいく。 ガヤガヤと騒がしいはずなのに。私の小さな「おはよう。

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            そのタスキをつなぐために、今日も私は。

            働くこと=稼ぐこと だと思っていた。 教員をやめて写真家を始めた時に、収入が一気に下がった。お金を稼ぐことが働くことだと思っていた私は、「働いているのではなくて好きなことをしているだけなのだ。写真は趣味みたいなものなのだ。」と自分を卑下していた。 2020年12月。 社会的養護の対象外で、国からの支援が乏しい18歳以上の女性をサポートする事業を行う非営利法人を立ち上げた。 6年間の公務員を経て、 6年間フリーランスをし、 このたび経営者となった。 働いている時間はきれ

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            精神疾患が我が子に遺伝するかもしれない心配について

            やどかり保健室、久しぶりのオープンです。 ぜひ、ゆっくりしていってくださいね。 すごく丁寧で、 優しくて、 繊細で、 心のこもったお手紙を、どうもありがとうございます。 お返事にずいぶん時間をいただいてしまいました。 待っていてくれましたよね。 こうやって返事を読んでくださり、ありがとうございます。 実は、同時期に、 精神疾患の遺伝的素因をもっているかもしれないので子どもをもつことに悩む「患者さんの子」である方からと、 精神疾患をもっていることで、二人目のこどもを持

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            信頼できる精神科医の見極め方って?

            ご質問ありがとうございます。 今日はあくまで、一患者としてお返事させていただけたらなと思います。 ご質問の「信頼できる精神科医の見極め方」ですが、 私にとっては「結婚相手の見極め方」と同じでした。 合う合わないの話といえばそれまでなのですが、その合う合わないをどう見極めたのかと言う話をさせていただこうと思います。 1)とにかく自分が求めていることをふせんに書き出すもし、迷わず、「この人なら信頼できるなぁ。」と信じられたら困りませんが、重大なことになればなるほど迷うこ

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            【保健室】とてつもない憎悪感を抱いた時は

            こんにちは。 外は秋の訪れを感じる冷たい雨が降っています。 みなさまいかがお過ごしですか。 今日は、1ヶ月も前にいただいていたお手紙のお返事を書かせていただきます。 ずっとずっと考えていました。 今日になって、自分なりの答えが出たのでお返事をしています。 <img alt="憎悪感" src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35086116/picture_pc_efa79400d4c41d3

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            保健室の先生だった私がシャッターを切る理由

            私たちが出会ったのは、あの子がまだ10代のころ。 今から5年前。 私は6年勤めた保健室の先生という仕事を辞めて、写真をぽつりぽつりと撮りはじめていた。 そんな私に、あの子は写真を撮らせてくれた。 生まれて初めて開催した写真展にも、彼氏といっしょに来てくれた。 成人式の写真を頼まれた時は、すごく嬉しかった。 時が流れて。 私は写真家として独立して、お仕事をもらったり、賞をもらったりしながらも、まだどこかで保健室の先生という仕事に未練があった。 写真は大好きで、写

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            【20歳のポートレート】グラデーションをもつ人

            「教師」とか、「カメラマン」とか、一つの肩書きで輝く人もいると思う。 でも、一つの肩書きをつけるのが難しかったり、その人がしていることが今まで存在していない肩書きだったり、いくつもの役割で活躍する人もいる。 彼女はきっと、そんな人。 今年で20歳。音楽を学ぶ大学生。 久しぶりにあった彼女は、迷いの中にいても、ふっきれているような清々しさがあった。 何かと何かが混ざり合う、名前を付けられない曖昧な存在の美しさを、感じながら写真を撮った。 どこからかはじまり、何色にも

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            歩きの速度で、見えたもの。

            「会いたい人に会いに行く。」という、当たり前のことを、私はしてこなかった。 それどころか、外出を制限された時に、少しホッとさえした自分がいた。 今振り返ると、詰めに詰めたスケジュールとtodoに押し流されて、気持ちを感じる余裕がなかったのかもしれない。 どれがすべきことで、どれがしたいことなのか、そんなことさえわからなくなっていた。 今年の春は、がらがらの白いカレンダーを、時より眺めながら過ごしていた。 こんなに時間があったのに、私は撮ることも書くこともほとんどしなか

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            これからの日本が不安な、あなたへの返事。

            私のポストには、たまに手紙が届く。 それをじっくり読ませてもらうのが、私の、とっておきの時間だ。 今日は、そのうちの一通にお返事を書くつもりだ。 お手紙ありがとう。 都知事選を今週末に控えて、質問者さんは自分なりに政治について、東京の未来について考えていらっしゃるのですね。 私は都民ではないので投票権はありませんが、今回の都知事選を注意深く見ていきたい気持ちです。 しかし、学生の頃から政治に興味があったかどうか、友人と話したかどうかと問われれば、恥ずかしながら答えはNO

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            短所はもしかしたら、あなたの素敵なところかもしれない。

            思わず目をそらす夏の眩しい光も、 優しくキラキラと光る木漏れ日も、 いつまでも見つめていたくなるような夕焼けも、 好きだ。 そして、 個々様々な光が映し出す、影が、好きだ。 光と影は常に一緒に現れる。 気がついていなくても、そこにある。 どちらかだけが、見えてしまうことがあっても。 よかったら、今日は一緒に、見つめてみませんか? 普段見ていない方を。 先日、質問箱にこんなお手紙をいただきました。 お手紙、ありがとうございます。 雑、ガサツ、めんどくさがりと言われる

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            いい文はいい人と共に

            キナリ杯、惨敗。 キナリ杯とは作家の岸田奈美さん主催の文章のコンテストだ。昨日が結果発表だった。 一夜明け、どうしようもなく書きたい気分になりパソコンを開いた。 書いては消し。書いては消し。 デリートした言葉は世界からは消えても、私の中からは消えない。 いくら書いて消しても、いじけたひがみの気持ちが残っている気がして、嫌になる。 私には、コンテストに落選した時、作品がなかなか届かなくて少し落ち込んだ時によく聴いている曲がある。 そう、ちょうどこんな気分の時に、いつも聴

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