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アマヤドリ

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「すべての人が生き方を自分で選択できる世界を」をビジョンに活動している「アマヤドリ」を立ち上げました。 なんらかの理由で家庭からのサポートや帰る家を失った18歳からの女性のための… もっと読む
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今日 食べるものを選ぼう 今日 着たい服を選ぼう

今日 食べるものを選ぼう 今日 着たい服を選ぼう

「誰かに、話を聞いてほしい。
誰かに、助けてほしい。

でも、誰にも言えない。
誰にも、相談できない。」

そんな気持ちで、孤独な夜を過ごすことはありますか?

あなたが辛い気持ちの時や、孤独な気持ちの時にも、
触れてもらえるものを届けたい。

触れた後、未来を感じられるものを届けたい。

このnoteは、そんな思いでつくった、ある曲のお話です。

私は現在、若者のサポートをする団体の代表をしてい

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さようならのかわりに

さようならのかわりに

ここはちょっとめずらしい家。
名前は「アマヤドリ」

18歳から20代の若者の家。
家庭を頼ることができない、行き場がない子のための家。

私たちは、若者が、このお家に住んで、癒され、力をつけ、別の住む場所を見つけて引越していくまでのを期間を、「アマヤドリ」そう呼んでいます。

家庭を頼ることができない理由はそれぞれ。

暴力があったり、
無視や暴言で居場所がない家庭で我慢し続けたり、
我慢の限界

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苦手だったあの日にも、カーネーションを。

苦手だったあの日にも、カーネーションを。

母の日が苦手だった。

母に心からの感謝を伝えられない、自分への罪悪感。
母に心からの感謝を贈る友人への、うらやましさ。

欲しくない感情が入り混じる、そんな日だから。

母娘関係が劣悪だったと言えば嘘になるかもしれない。

私は母を好きだったし、母を悲しませたくはないし、喜ばせたいと思っていた。

一方で、
話がしたい。
受け止めてほしい。
受け入れてほしい。
無条件に愛されたい。

そんな気持

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日本で一番贅沢な花束

日本で一番贅沢な花束

海と山の街、横須賀。
異国情緒漂う、その街の片隅で、女4人の共同生活。

「シェアハウス」というと、今風でおしゃれに聞こえるかもしれない。
でも、「駆け込み寺に住んでいる」と言ったほうが、私たちの生活には近いような気がする。

私たちは、それぞれ事情があり、どこにも行くところがなかった。
ここ、「アマヤドリ」以外には。

朝、窓を開けた。

廊下に吹き込んだ風は、金木犀の香りがした。
庭の木の葉が

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人生の雨にも、思い出を。

人生の雨にも、思い出を。

あなたの人生で、雨が降っていたことはありますか?

人生の雨。
変えたくても変えられない辛い環境だった時。

もしかしたら過去にあったかもしれないし、もしかしたら今がそうなのかもしれません。

今日は、私の人生に雨が降っていた時の話をさせてください。

学校に行く。上履きが無い。今日も隠されてしまった。
来客用のスリッパを借りて、教室へ行く。
感情はない。
ただ、「大きいな。」と思っていたことを覚

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