やどかりみさお | アマヤドリ
記事一覧
さようならのかわりに
ここはちょっとめずらしい家。
名前は「アマヤドリ」
18歳から20代の若者の家。
家庭を頼ることができない、行き場がない子のための家。
私たちは、若者が、このお家に住んで、癒され、力をつけ、別の住む場所を見つけて引越していくまでのを期間を、「アマヤドリ」そう呼んでいます。
家庭を頼ることができない理由はそれぞれ。
暴力があったり、
無視や暴言で居場所がない家庭で我慢し続けたり、
我慢の限界
死と同じように避けられないものがある
喜劇王と呼ばれた映画監督、俳優であるチャーリーチャップリンの言葉です。
どんなに生きたいと願っても、避けられない死がある。
どんなに死にたいと願っても、どうか明日の朝は目覚めませんようにと願っても、続く生命がある。
一般社団法人アマヤドリに相談をくれる孤立している若者たちが感じているのは、圧倒的に後者です。
それほど、生きるということは若者にとってしんどく辛いことなのです。
しかし、生き
私の中の8匹の猫 2022
2022年最後の夕陽が沈み、今年最後の夜がやってきた。
と言っても、数時間後には先ほど沈んだ太陽がまた昇るのだけれど、少しだけ丁寧に今年を振り返りたくなる気持ちが良い夜だ。
緩やかに広大につながるご縁に感謝した年だった。
同時に、自分の感情がストレッチのように大きく動く年でもあった。まるで私の中に違う生き物が住んでいるみたいに。
それぞれが距離があるようでいて調和していて、猫みたいだなって
日本で一番贅沢な花束
海と山の街、横須賀。
異国情緒漂う、その街の片隅で、女4人の共同生活。
「シェアハウス」というと、今風でおしゃれに聞こえるかもしれない。
でも、「駆け込み寺に住んでいる」と言ったほうが、私たちの生活には近いような気がする。
私たちは、それぞれ事情があり、どこにも行くところがなかった。
ここ、「アマヤドリ」以外には。
朝、窓を開けた。
廊下に吹き込んだ風は、金木犀の香りがした。
庭の木の葉が
人生の雨にも、思い出を。
あなたの人生で、雨が降っていたことはありますか?
人生の雨。
変えたくても変えられない辛い環境だった時。
もしかしたら過去にあったかもしれないし、もしかしたら今がそうなのかもしれません。
今日は、私の人生に雨が降っていた時の話をさせてください。
学校に行く。上履きが無い。今日も隠されてしまった。
来客用のスリッパを借りて、教室へ行く。
感情はない。
ただ、「大きいな。」と思っていたことを覚
そのタスキをつなぐために、今日も私は。
働くこと=稼ぐこと だと思っていた。
教員をやめて写真家を始めた時に、収入が一気に下がった。お金を稼ぐことが働くことだと思っていた私は、「働いているのではなくて好きなことをしているだけなのだ。写真は趣味みたいなものなのだ。」と自分を卑下していた。
2020年12月。
社会的養護の対象外で、国からの支援が乏しい18歳以上の女性をサポートする事業を行う非営利法人を立ち上げた。
6年間の公務員を経
これからの日本が不安な、あなたへの返事。
私のポストには、たまに手紙が届く。
それをじっくり読ませてもらうのが、私の、とっておきの時間だ。
今日は、そのうちの一通にお返事を書くつもりだ。
お手紙ありがとう。
都知事選を今週末に控えて、質問者さんは自分なりに政治について、東京の未来について考えていらっしゃるのですね。
私は都民ではないので投票権はありませんが、今回の都知事選を注意深く見ていきたい気持ちです。
しかし、学生の頃から政治に
いい文はいい人と共に
キナリ杯、惨敗。
キナリ杯とは作家の岸田奈美さん主催の文章のコンテストだ。昨日が結果発表だった。
一夜明け、どうしようもなく書きたい気分になりパソコンを開いた。
書いては消し。書いては消し。
デリートした言葉は世界からは消えても、私の中からは消えない。
いくら書いて消しても、いじけたひがみの気持ちが残っている気がして、嫌になる。
私には、コンテストに落選した時、作品がなかなか届かなくて少し