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いい文はいい人と共に

キナリ杯、惨敗。  

キナリ杯とは作家の岸田奈美さん主催の文章のコンテストだ。昨日が結果発表だった。
一夜明け、どうしようもなく書きたい気分になりパソコンを開いた。
書いては消し。書いては消し。
デリートした言葉は世界からは消えても、私の中からは消えない。
いくら書いて消しても、いじけたひがみの気持ちが残っている気がして、嫌になる。

私には、コンテストに落選した時、作品がなかなか届かなくて少し落ち込んだ時によく聴いている曲がある。
そう、ちょうどこんな気分の時に、いつも聴いているのだ。  

岡崎体育「エクレア」

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アルバムBASIN TECHNOの1曲で、このCMの主題歌になっている曲だ。  


いい曲はいい人と共に
いい曲はいい人と共に
いい曲といい歌はいい人といい場所で
いい曲はいい人と共に
ー出典: エクレア/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育   


夢を追いかけるけど、なかなか届かなくて、諦めそうになる。
人と比べて落ち込むこともある。  

でも、そんな時、この歌のフィナーレで、大切なことに気づかされる。  

作品に魂を込めること。
いいことも悪いことも包み隠さず表現すること。
周りの応援してくれている人に感謝すること。  

私の今回の作品はどうだっただろうか。

この時は、全身全霊を込めて書いたつもりでいたけれど、今読んでみると、「嘘偽りない自分」を表現できていない。
格好つけようとしているし、よく思われたい気持ちが出ている。
読んでくれる人のことを考えて考えて考え抜いた優しさが足りない。結果、読みにくい。  

それでも、キナリ杯主催の岸田奈美さんをはじめ、多くの方が読んでくださった。
本当に、本当にありがたい。ありがとうございます。
バズらなくたっていい。目の前の50数人のハートをくれた人をもっと感じて、感謝したい。  

曲を聴きながら、そんなことを思っていた。  

読んでくれる人、見てくれる人のためにも、夢を応援して支えてくれる人のためにも、文章と写真を磨いていきたい。技術を試行錯誤して磨くことで、表現をする者としての自分の在り方も磨きたい。  

岸田奈美さんをはじめ、今回受賞された方々の作品は、どれも愛が感じられた。
作品に対しての愛。
読んでくれる人への愛。  

いい文はいい人と共に
いい文はいい人と共に
いい文といい写真はいい人といい場所で
いい文はいい人と共に  


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