同じものをみて、同じ気持ちになるわけないのに
今日も1日、おつかれさまです。
今回は、同じものをみて、同じ気持ちになるわけないって気づきについて、話していきます。
私はたまに、ものの感じ方が、まわりとは全然違うように感じることがあります。
「どういうこと?」と聞かれたり、
「不思議だね」「面白いね」と笑われたりすることもありました。
たとえば、同じ花をみたとき。
ある人は、美しい花だ。と思い、
ある人は、過去を思い出して、この花はあまり好きではない。と思うかもしれません。
それだけでなく、花言葉を知っていたら、
その花言葉を思い浮かべて、良い意味か悪い意味か考えるかもしれません。
たしかに、同じ花をみたとしても、
同じことを思ったり、同じ気持ちになったりするわけではないのです。
花だけでなく、映画や絵画、音楽だって、
同じものをみて、同じ気持ちになるわけではないでしょう。
音楽でいったら、歌詞を重視するか、メロディを重視するか、誰が歌っているか、声が気になるか、
聴く人によって、印象が変わることだってありますね。
つまり、同じものをみたからって、
誰もが同じことを思うなんて、
その方がおかしいといえます。
それでも、人間は、
同じものをみて、同じ気持ちになれる人に対して、
価値観があう、仲良くなれると思ってしまうものです。
もちろん、価値観があうことは、嬉しいことです。
でも、価値観があうことを嬉しいと思えるのは、
同じものをみて、同じ気持ちになるわけない。
という前提があるからといえます。
同じ気持ちになれるなんて、すごい。
と感じるから、
同じものをみて、同じことを感じた人に、
ひかれたり、嬉しさを感じたりするのです。
同じものをみて、同じことを感じなくてはいけない。
そんなことは、ないでしょう。
それでも、友達との関係の中では、
同じものをみて、同じことを感じなかったことで、
まわりから冷たい言葉をかけられたり、
浮いてしまったりすることもありました。
同じ価値観ではないこと、
そんなこと思ってるのか、
と冷めた視線を感じてしまいます。
同じ気持ちになれなかったら、
似たようなリアクションをとれなかったら、
その空間から浮いてしまうのです。
だから、まわりと同じ気持ちになれるように
つとめなくてはいけません。
まわりとの感じ方のずれは、関係のずれになってしまうのです。
同じものをみて、同じことを感じることなんてないはずなのに、
同じことを感じられないと、
まわりから浮いてしまいます。
そんなことないはずなのに、
そうなってしまいますね。
同じものをみて、同じことを感じたり、同じ気持ちになったりするわけない。
そのはずなのに、
まわりと同じ気持ちになれなかったら、
自分だけ浮いてしまう。
しかし、本来なら、
同じものをみて、同じ気持ちになれないからこそ、
同じ気持ちになったときに、嬉しさを感じられるものなのです。
前提として、同じ気持ちになるわけがないから、
同じ気持ちになれたときの嬉しさを強く感じられるのです。
だから、まわりと同じ気持ちになれないからって、まわりから浮くはずはありません。
同じ気持ちになれることが、奇跡のようなものですから。
私たちは、他人と同じ気持ちになれないことがわかりながら、
他人と同じ気持ちになれる喜びを知り、
そこから芽生えた仲間意識を大事にする。
これを大事にしすぎることで、
同じ気持ちになれないものを、はねのけようとしてしまう。
同じ気持ちになろうと頑張ってしまう。
人間って不思議なものかもしれません。
それぞれ違うのに、同じものを求めて、
強い結束力を求めてしまいます。
それでも、
同じものをみて、同じ気持ちになるわけない
という前提は忘れてはいけないでしょう。
ここから生まれる喜びも、苦しみだって、
私たちは知っているはずです。
同じものをみて、
私はこう思った。あなたはそう思うんだ。
そのどちらも大事なことです。
同じものをみて、同じ気持ちになれるはずがない。
これに気づくことで、
お互いの違いを受け入れることができるでしょう。
違いを受け入れることができたら、
争いも少しずつ減っていくかもしれません。
また、世界平和への一歩につながるかもしれませんね。
ここまで、ご覧いただき、ありがとうございます。
みさきの世界で、少しでも共感や安心を届けられますように。
みさき