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働いていると本が読めなくなるのはなぜか?本のレビューと感想。

三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本をオーディブルで耳読しました。

仕事に追われ、疲れてしまい、プライベートな時間が物理的にはあっても趣味などの時間が持てない。帰宅後はぼーっとスマホのゲームばかりやってしまう。
それはなぜなのか?
その分析や最後の章に示された三宅さんの提案する仕事と趣味の両立に対するアイデアに、「そうそう、そうだよね」と共感したので、今日はそのお話です。

フルタイムで働いて読書の時間は持てるのか?

著者の三宅さん自身も、学生時代は大の読書好きだったのに、働き始めてから読書ができなくなっていたという。
私も正社員で働いていた頃や、フルタイムとくに平日5日勤務などの仕事の時は帰宅後、時間があったとしても、その時間を読書にあてることはできないことが多かった。
私の場合、ゲームはあまりやらないのだけれど、その代わり、疲れたときは、推理もののドラマや映画か、韓流ドラマなどをただみることくらいしかできなかった。
同じ映画やドラマでも、ヒューマンものや社会派のものなど、何か視聴後に深く考え込まされる系のものは、疲れて帰ってきたときは見れなかった。

フルタイム、正社員の看護師仕事を辞めてやっと息がつけるようになった

本の話からはそれるけれど、私自身は、コロナ禍で割のいい看護師バイトをしたことをきっかけに、数年前から正社員の仕事はしていない。

私はいくつかの仕事をかけもちするようになり、一つ一つの仕事は週1回2回くらいか、単発の仕事しかしないようになったため、仕事での自分の責任が劇的に軽くなった。
仕事そのものの責任や業務だけでなく、人間関係のわずらわしさからも解放され、気分も軽くなり、そのおかげで、こうして仕事以外の時間で副業にも取り組めるようになり、こうしてnote記事を書いたり、本の出版の仕事もできるようになった。

全身全霊を仕事に傾けない

三宅さんの本の話に再び戻る。
読書の歴史やなぜ日本人は仕事以外の趣味の時間が持てないのか、ということは「働きすぎ」ということが大きい。
そのうえで、三宅さんはあえて、「全身全霊を仕事に注ぐ」ことはやめませんか?と提案している。

団塊の世代がモーレツサラリーマンとして働けたのは、その代わりに家事と育児を一手に引き受けた主婦がいたから。

今は女性も働く時代。男性も女性も、仕事も家事も育児もしている。
だから、仕事だけに全身全霊を使うのではなく、働く日数や働く時間を短くしていこう。
そんなお話が最後の章ではされていて、これからの時代の働き方として、マッチしているなと感じました。

私の場合は、固定の仕事は週に多くて4日、少ないときは2日です。
それ以外は、プライベートの用事を優先しながら、単発の仕事をポツポツいれる。

そうすることで、夏休みなどは長期の休みなども入れることができるし、子どもの行事に参加できない、ということもなくなりました。

仕事ではなく、趣味や暮らしを中心に

仕事に全身全霊を使わず、私は暮らし中心にしたいと考えました。
看護師の仕事で何か評価を得たり、昇進したりということはまったく考えない。
その分、家庭や暮らしに重きをおき、看護師の仕事は、副業として書き物をするためのネタ作り、のようなものと考え、あまり神経をすり減らしたり、細々悩んだりすることがなくなりました。

いま、働き方を変えようとしている人が増えていると思います。

もちろん、仕事が楽しくて没頭できる人はそれでいいと思いますが、仕事で疲れを感じている人、プライベートな時間が持てない、と感じている人などがいたら、長時間フルタイムで働くことから、少し距離をおき、
働く時間を物理的に短くしたり、それができなくても、
仕事最優先の思考を、自分の暮らしや趣味優先に傾けることで、
もっとプライベートな時間を充実させることができかもしれません。


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