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SF、読書のよろこびマガジン

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大人になってからSFの楽しみを知った人の記録。本が好き、ゲーム興味ないかたはここで。
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2022年10月の記事一覧

翻訳ミステリーが好きなことにきづいてしまった!

翻訳ミステリーが好きなことにきづいてしまった!

芸術性のある素晴らしい物語よりも、冒頭で事件なり犯行予告なりに引っ張ってもらう方が好きなことに気づいてしまった。
翻訳ミステリーが好きなことに気づいてしまった。
半月に一冊のペースで読む。読むか飽きると、帰りしな本屋に立ち寄ってその場だけの限られた在庫と、少ない紹介文から一冊を選ぶ。
値段はちょっと高め、2000円から3000円ぐらい。その時はちょっとした祭りである。
日本作家の繊細な文章とは違う

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【読書】奥田英朗「リバー」の終わり方で「えっ」と思う?「らしい!」と思う?

【読書】奥田英朗「リバー」の終わり方で「えっ」と思う?「らしい!」と思う?

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奥田英朗は話を考えずに小説を書き出す。

浅田次郎みたいに完全に設計図を整えて書き出す人もいれば、少年漫画みたいにとりあえずキャラを動かして、自分で書いてるのに「こいつが犯人になっていくとは」と、川が流れ着くように結末へたどりつく作家もいる。

ぼくは奥田作品を八割は読んでますが、たしかに急に終わるような印象のものがあった。
エッセイによると、けっ

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地図禁止!北極縛りプレイ「狩りと漂泊」 #読書記録

地図禁止!北極縛りプレイ「狩りと漂泊」 #読書記録

映画やマンガのネタバレには注意しないといけない時代ですが、結末までネタバレしてから準備しないと命にかかわることもあります。それが登山。

角幡唯介「狩りと漂白」探検家でライターの作者が計画したのは、未知の場所にたどりつくための旅ではなく、自分が知らない土地に地図無しで踏み込む旅。

道中の予定が立てられない、自分の位置を見失う旅は、軽いハイキングでも命にかかわる。
あえてその土地を初めて訪れた原始

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