過去を背負って、生きている
たまには読書感想文でも書いてみる。課題で結構ヘトヘトだけど、この本を読んだら気分がもっとヘトヘトになったけど、そんな時だからこそ思うことを書いてみる。
「明日の僕に風が吹く」 乾ルカ
メッセージ性はあるが、ものすごく奇抜なストーリーというわけでもない。ものすごく印象に残るというほどでもない。
でもちゃんと響くものがあった。
1番伝えたいと作者が思っているであろうメッセージが、まっすぐ伝わってきた。
主人公川嶋有人は、突然学校で倒れた同級生の女子への対応を間違った。すぐ救急車を呼ばなかった。
彼女には重い言語障害が残った。これをきっかけに、主人公は引きこもりになってしまう。
過去は消えないんだ、という気持ちを抱えて。
憧れである医者の叔父に誘われ、有人は離島に転校し、叔父と暮らし始める。
転校先の高校は、生徒がたった5人。
島の人たちに出会い、主人公は変わっていく。
未来の自分を想像してみないか
叔父は主人公にそんな言葉を告げる。
岐路に立ったら、未来を想像してみる。
何十年後かの自分は、未来の自分はこの選択をどう思うだろうか考える。
そして、1番悔いが残らないであろう選択をする。
未来の自分になって今を振り返ってみる。
理想とする生き方ができているのか、考えてみる。
これは意外と、難しいんじゃないだろうか。自分の信念のもと、いつだってまっすぐ生きていける人はなかなかいないと思う。
今の生き方が後悔する生き方ではないのか、考えてみて。
叔父は主人公に、前向きになってほしかったんだろうな。
前に進むときは、向かい風を感じる
それでを足を踏み出す。人は前に進もうとする。
過去の自分を超えたくて?あるいは、今の自分を後で後悔したくなくて?
時に私はこう思う。
過去の自分が今の自分に、追い風をくれるような選択ができると良い。
今の自分が未来の自分に、追い風を届けられるような選択ができると良い。
過去の選択に反省はしても後悔はしない。
その時にそれが一番だと思い選んだことなので自分を否定してしまうことになるからね。
こんな考え方を教えてくれた方がアメブロの読者さんの中にいらっしゃる。
今日も自分は、ほんの少し、前進できたかもしれない。