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ビタミンC、風邪に対する抵抗力-三石巌、より

※画像と出典、『タンパク質で免疫力を上げる/三石巌』、より。
※冒頭の『ビタミンCと風邪』はノーベル賞平和賞と化学賞の2度の受賞と、ナイアシン療法で統合失調症や精神疾患を治療したエイブラム・ホッファー博士と共に分子整合栄養医学(オーソモレキュラー栄養療法)を確立させたライナス・ポーリング博士が1974年に、製薬会社に対してNOをつきつけた、世界的にセンセーショナルを起こした革新的な書籍です。
三石巌氏はポーリング博士と交流がありました。
みなさまもビタミンCを毎日摂って、風邪や感染症を予防してくださいね。

タンパク質で免疫力を上げる 今こそ知りたいインターフェロンの効用/三石巌(著)


風邪に対する抵抗力

私は『さらば風邪薬』を読む前から、積極的にビタミンCを摂っていた。
そして、これを読んでから増量したわけだが、
風邪とビタミンCとの関係を、直ちにインターフェロンに結びつけた。
この本に、インターフェロンの「イ」の字も書いていないにもかかわらず、である。
それは私の早とちりかもしれないが、私としては、インターフェロンを頭におかずに、ビタミンCを風邪の予防や治療に関係づけることはできなかったのだ。
だがしかし、インターフェロンをしばらく脇において、
ビタミンCと風邪との関係についての臨床データを紹介することにしたい。資料は、『さらば風邪薬』から借用して、適当な順序で並べることにする。まず最初に、

『風邪に対する抵抗力は、アスコルビン酸の摂取量がふえるに応じて増大し、風邪の初期の段階なら、1日ないし10gとれば、抵抗力はほぼ完璧に近くなる』

文中に「アスコルビン酸」とあるのは、ビタミンCの化学物質としての名前である。
ビタミンCは有機酸の一種なのだ。
もう一つ、

『アスコルビン酸と上部呼吸器炎症に関するもう一つの報告が、
1960年にウィルソン、ロウ氏によって発表されている。
両氏はアイルランドの女学校で、103人の被験者に対して、
二重盲検法を行った。
冬期の数か月間、五十七人がアスコルビン酸を1日200mg、
46人がプラセボ(にせ薬)をそれぞれ服用した。
その結果、アスコルビン酸が感染症の風邪(咽頭痛、頭痛、発熱、
全身不快)とカタル性感冒(頭痛、咳、鼻づまり、鼻汁)双方の被病率、
期間、症状の重さを減少させることがわかった。
アスコルビン酸を服用した生徒の場合、
カタル性感冒の症状期間が14日から8日に短縮した。
また、3か月にわたって、1日200mgのアスコルビン酸を服用した生徒たちの白血球中におけるアスコルビン酸の濃度は、
1億球あたり60mcg、プラセボ服用の生徒では、
1億球あたり43mcgであった。
この血中濃度の増加が、
感染に対する抵抗力増大の原因とみてよいだろう。』

文中にある「二重盲検法」は薬剤の判定に不可欠のものだ。
まず、被験者を二群に分け、第一群には検査対象となる物質を与え、
第二群には、これを外見上区別のつかないプラセボを与える。
この結果を判定する調査者は、誰が本物をつかみ、
誰がニセモノをつかんだかを知らされない。
こうして、二群の間に有意の差が出たら、この物質には効果がある、
との判定がくだされるわけだ。
このアイルランドの実験で、ビタミンCの1日量は200mgに過ぎない。
それにもかかわらず、有意の差が出たのである。
1日4gから10gの摂取によって、抵抗力がほぼ完璧になるというのなら、200mgはあまりにも少量である。
それは、所有量の2~5%にしかなっていない。
したがって、二重盲検法という形式はよくても、
この実験は甚だ心もとないものといえるだろう。
それというのも、ビタミンCは微量で足りる、
という先入観が広く行きわたっていることが、災いしているのだ。

☆☆☆☆☆☆☆
三石巌氏の本が初めてでしたら、こちらから読まれるとよろしいかと思います。
今の医療の現状を先見しているのがよくわかりますよ。
分子栄養学と健康自主管理にもわかりやすく触れており、
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こちらは分子栄養学の基本を学べます。

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三石巌氏は、日本で唯一、プロテインスコア換算で良質なタンパク質を摂ることの第一の提唱者です。
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高タンパク健康法(健康基本知識シリーズ1) (健康基本シリーズ1)
三石巌(著)



私は初めてビタミンCで風邪が治ったことで、栄養に興味を持ち、サプリなど摂り始めました。
ビタミンCは分子栄養学とメガビタミンへ導いてくれたのです。

ビタミンC健康法 (健康基本知識シリーズ2)/三石巌(著)



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